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「なぜ……ですかラーゼ様?」
そんな風に目の前のイケメン君がいってくる。私の新生宇宙を色々を研究してる天才の方々。そんな中、私のお中に何やらセンサーみたいなのを赤い顔して彼はつけてる。
そうやって直接的に私のお中を調べるような機材と、さらにはちょっと先に私のお腹を捉えるためのカメラの様な機材も四台くらいある。まあいくら調査しても、しすぎるって事はないし、私も彼らを頼りにしてる。だからいくらでも必要というなら協力してる。
そんな中、ただ調べられるだけだと私が退屈だからね。こうやって『お話』もしてるのだ。
「なぜって?」
「既に聖杯が生み出すエネルギーは全てを許容できるようになったのですよね? それなら、今も垂れ流す必要はないと思いますが?」
別に彼は戦いを誘発してる私の行いを責めてるわけじゃない。ただの興味本位。井戸端会議みたいな話題である。どうしても新生宇宙の方の話になると、なんか難しい単語が飛び交っちゃうからね。
そうなると私が難しい顔をしちゃうから、もっと気軽な話題でそれを避けてるんだろう。けど彼だって研究者である。本当なら新生宇宙の事を語り合いたいとか思ってると思う。
だってやっぱり今、一番ホットな話題といえばそれだからね。でもそんな研究者としての気質を抑えてでも私の事を思える気づかない。それが出来るから、彼がきっと矢面に立ってる。
普通は天才なんてのはどこかネジが外れてるものだ。実際、この宇宙ステーションの天才たちだって……ね。結構そういう人たちはいる。そんな中、彼は比較的マシだ。研究者なんて自身の研究に没頭してあとはもう色んな事を捨ててるってイメージがあるが、そういう人たちは実際多いしね。
私がこの新生宇宙の解析とか完成させる方法を求めてやってきてから、きっと何人も寝てない天才たちがいるだろう。日に日に見た目がやばくなっていってる人達いるからね。
でも彼はどうだ? 彼はいつだってイケメンである。不衛生感なんてのは全くない。いつだって爽やかな笑顔を見せてくれる。これで優秀なんだからね……
「ふふ……きになるんだ?」
私は手のひらに顎を乗せて、笑顔を見せる。ついつい色々と彼には話してしまうよね。やっぱり美少女と同じくイケメンだって世界には必要だ。そう思う。




