&133
「わから……ない? どういうこと? やっぱり私の存在がなんか変わってる?」
実はうすうす感じてるんだよね。前は何も感じなかった。けど……今の私はこのお腹……子宮に新たなる宇宙を宿す新宇宙の始祖である。そういう全く別の存在? いや居場所? ううん創造主? そんな事になってしまったから、今まで感じなかったことを私は感じてる。
きっとそれがズラララバライトが私の魂を感じれない原因では? って考察してるよ。
『お前がこの世界に馴染んでない……いや違うな。受け入れられてないようだ』
「私の事、ここの始祖にバレちゃまずいかもね」
私はズラララバライトの言葉を受けてそう思った。私はここの宇宙になんの疑問なかった。今まではね。てか普通に神となってなんでもできるようになって居心地が良かった。まあ最初はそれこそ肩身が狭かったが、今や私は自由だ。
そしてさらに自由になってしまったのかもしれない。だってこうやって私は元の宇宙に戻ってきた。ここは私の宇宙……そのはずだ。けど今や本当の自分の宇宙を知ってしまった私からしたら……ここが私の宇宙? となんか違和感を覚えてしまう。
確かにこの宇宙は私の宇宙の筈だけど……でも実際はこの宇宙というか軸? の大元は始祖の龍なんだよね。始祖の龍の宇宙の延長線上にある宇宙を神や龍が住み着いて拡張してるというか? ね。だからこそ、今こうやって全く違う……それこそ始祖の龍の影響下にない宇宙というか軸を持ってしまった私には何やら違和感がある。
いうなれば私は大きな大きな私自身のコマを手に入れてしまったのだ。ベイブレードといってもいい。そして無数の宇宙はそのベイブレードの上にというかその影響を受けて回ってると言った方がいいかもしれない。
わかりやすくというとね。だからこそ、大元である中心、ベイブレード自体の回転が止まってしまうとその全ての宇宙に影響が出てしまう。
でも私もベイブレードをもってしまったのだ。だから私はきっとベイブレードでぶつけあってる状態になってるのかも? カン! カン! とその体をぶつけあってしまうみたいな……さ。実際宇宙という軸の外が盤外なのかはわかんないが……実際始祖の……というか『始原』といっていい宇宙を持ってる私がこうやって別の始原の宇宙の中にいるのは無理があるのかもしれない。
だって本当に違和感がね。うずうずするというか、ヒリヒリしてる。
『もう、魂の回廊をつなげることはできないのか?』
ヴァラヴァレレイドがショックを受けたようにそういってくる。気にするところそこなんだ。いや、実際結構重要だけどね。確かに私の魂をズラララバライト達が感じれない……となったら、魂の回廊をつなげるのは無理だね。
「ん? ちょっと待って。私の方からなら感じ取れるかも?」
そういって私は二人の魂を感じようとした。するとその時だ。
『ぬおおおおおおおおおおおおおおおおお!?』
『ぐがあああああああああああああああああああああ!?』
――と大絶叫を二人の強力な龍が上げた。
 




