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&124

「一回戻って知識をつけて来たいけど……そんなこともできないからね」


 もっと色々と準備をして宇宙創造をするべきだった。そんな後悔が私にはある。けどこんな事になるなんて誰も思ってなかったんだから仕方ないだろう。それにあの宇宙は限界が近いし、あの戦いの火種となってるのは私の力。その責任問題から逃れるためにも誰にも邪魔されない宇宙が可及的速やかに必要だったのは事実。

 それに皆きっと半信半疑だっただろう。本当に宇宙が創造できる……なんてさ。期待してたのは事実だけど、私にそれができるとは実は思ってなかったんでは? とか思わなくもない。まあ二人共期待はしてるのはちゃんと感じてるが、でも……ね。

 私よりも強力な神なんて無数にいるのだ。なにせ私なんてのは下位の下位の神である。力の大きさだけなら中位くらいはあるみたいだけど、それだって特別かと言われるとね? 神全体で見たらそんなわけもないだろう。


 ズラララバライトもヴァラヴァレレイドも出来たらめっけもん……って感じだっただけかも……実際今のこの場所。本当にここが宇宙かもわかんない。今はただの無……に近い。


「力が有限である以上、このままじゃきっとここ崩壊するよね?」


 下手に力を使っていくとここは維持できないと思う。そしてよく力の流れをみるとわずかずつだけど実は力は減っていってる。遅かれ早かれ、このままじゃ、この無の空間はなくなる。だから私は思う。


「まだここはきっと宇宙として完成してない」


 きっとその前段階だ。この無はきっとどこにもない場所なんだろう。いや、私以外にはきっと存在を認知されない……そんな無なのだ。どこにもないから、安定なんてするわけもない。そしてどこにもないから、消えたとしてもなんの影響も無いんだろう。


 無は無としては観測なんてされないから。きっとこれが消えたとしても、今ある宇宙事態は何も変わったりなんてしないだろう。私という存在が、この無と共に消えるだけ。それこそ「無」になるだけかもしれない。

 そう考えるとリスクでかいな。どうしたらいいのかもわかんないのに。


「力を使うと消滅までの期間が短くなる。けど……何もしなかったらそれこそここは無のままで終わるんだよね」


 ならやるしかない。ここが無であるのなら、有を生み出す。けどできるはずだ。だってそれが「神」ってやつの専売特許なんだから。

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