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&122

「うーん」


 前の宇宙の力を満たせば、ズラララバライトやらヴァラヴァレレイドと連絡が取れる……とか思ったんたけど……どうやらこの場所で他の力を使うのはまずそうだからそれは一旦止めることにした。


 ならばこの力……それを使うしかない。そもそもがこの宇宙……と思える空間というか、存在というか? は完成してるのだろうか? 今のままでは実は『宇宙』とは呼べないのではないか? とちょっと私は思った。


 だって何もないからだ。宇宙は星があってその星が集まって星雲とか……そんなのが無数にある場所……だからここは宇宙ではなく、無……なのかもしれない。


「ビッグバンを起こせばいいのかな?」


 そんなのを聴いた事がある。宇宙はビッグバンで始まったと……けどそれが本当なのかしらない。てか宇宙の始まりとか、そんな推察ではなくて、ズラララバライトに聞けばちゃんと知ってたのではないだろうか? だってあいつは古龍だ。宇宙の始まりぐらいからきっと居たはずだ。

 ならどうやって宇宙を育ててきたか? とかもしってるはず。やっぱりズラララバライトと連絡を取れないのはいたい。けど愚痴ばかり言っててもしょうがない。

 やれる事をやってみないと。私の以前の全て……いや過去が全て切り離されてしまってる……と言っても良い状況。宇宙の始まりと共に、私と言う存在がリセットされたような……そんな気さえする。


「ドラグとは繋がっててもおかしくないと思ったんだけど……」


 あいつもかなり特殊な存在だ。だからこそ、なにか特殊な繋がりが存在してるのも事実なんだよね。私とドラグは魂の回廊では繋がってはいない。けど、不思議な繋がりを感じてた。だからこうなっても、ドラグなら……って、でも実際は今の私と彼の繋がりもなにもない。

 本当のたった一人。けど私がちゃんと神をやれば……きっと繋がりを復活させることはできるはず。なにせ私がここの始祖だ。私がルール。いや待てよ……


「ルールさえもないんじゃない?」


 だからこそ、全てを拒んでるのかもしれない。私がしっかりする……それこそがこの場所が安定するたった一つ……そして唯一の術かもしれない。


「すーはー」


 私はしっかりと息をした。何を吸い込んでるのかはしらない。実際宇宙なら空気なんてないしね。でもそういう動作が心を落ち着けるのだ。とりあえず私は一番基本的な力の使い方をした。


 手のひらに光を出す。それを私は上へと打ち出した。どこまでも上がっていく光。それが見えなくなった所で、私はそれを弾けさせる。


「たーまやー」


 音もなくそれはまん丸く弾けて大輪の花を咲かせる。それを観たら私は思った。ここは私を拒絶してるわけじゃない。寧ろ全てを受け入れてる。そう……ここは私の味方だ。

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