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&106

「そもそもが多次元にまたがってる宇宙を広げるっていっても既に次元にも干渉してる既存の宇宙を全く違うように広げるってのは難しいってのはわかってる」


 私の考える事なんて浅はかなのは百も承知だ。私はそんなに頭良くないからね。一応漫画とかから色々な知識を引っ張ってきて、なら……とかそうだ! とか色々と私達は話し合った。

 それでもそんなにいい案はでなかった。その時は私は頭悪しい、ズラララバライトとヴァラヴァレレイドなんてのは途方も無い年月を生きてる龍の中でも上澄み。だからこそ二人なら……とか思ってた。

 でも、二人こそこの宇宙に染まってるんだよね。それを分かってなかった。なにせこの世界の秩序を守る側が古龍であり、そしてその古龍の使いっ走りのような存在の神竜改なんとかである。

 

 だから突飛な発想ってやつは出にくかったらしい。きっとこの宇宙の常識に無意識に照らし合わせてるんだと思う。そうなると、ちょっとむりそうなのは言う前に喉の奥に止めてしまう……みたいなさ。

 だから私は自分で一生懸命考えたんだ。時間も……空間も……そして多次元にまで及ぶ宇宙。それを正攻法ではなく、全く新しい方法で広げる術。単純に次元を変えてもいみなんてない。

 多重化も宇宙の前では無意味。もっと別の……全く別の理が必要。


「宇宙を内包する物体を作ります」


 私はそう宣言してやった。聖杯というこの宇宙でも飛び抜けておかしな物体を持ってるからこそ、私はそれを思いついたといっていい。あとはそれをなした宇宙の技術者たちと話し合ってた中でその話が出てきたというのもある。流石に変態達である。

 聖杯だけに満足なんかしてなかった。もっと別の……もっと面白い物を作りたい……とかいう欲求が彼らにはある。だからそこで――


「宇宙……」


 ――とポツリといった私の提案を彼らは色々と考えてくれたのだ。聖杯よりも更にとんでもない物体……宇宙を内包できるほどの物体。それはどうやら天才たちの考えで理論上はできそう……とかだった。


 だから私はいう。


「案はある」


 そう言って私は小さなメモリーカードを取り出した。そしてそれを2つに分割。折ったわけじゃない。力を使って複製したのだ。それをズラララバライトとヴァラヴァレレイドに食わせて上げた。

 そうやれば二人にはその情報がわかるらしい。すると二人はこういった。


『むぬう……』

『これは……』


 それは肯定なのか否定なのかまだわかんない。

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