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「こうなったら……」
私はある決断をすることにする。こうなったら仕方ないね。こうなったら聖杯を……
「私のあふれる力を宇宙外にはなって発散をしようかな」
『おい』
ズラララバライトが私に突っ込んでくる。まあそれはそうだね。そんなことをしたらどうなるのか……それをズラララバライトはわかってる。けどさ考えてみてほしい。
「ズラララバライトは最終的に私が流す力が回り回って中央に流れるのを恐れてるわけだよね?」
『そうだな』
「けど私の力だよ? そんなの古龍とか、それこそ中央の力の総量に比べたらそれこそ塵みたいなものじゃない?」
私は自分を貶す……なんて事そんなに好きじゃないが、ここは仕方ない。それに事実でもあるしね。確かに私は自分の力が大きくなって苦しんでる。けどそれって結局は主観でしか無いのだ。
私だから苦しいのであって、それを宇宙規模で見たら、私の力なんて……ね。そんなに大きくもないはずである。下位の神以上の力を持ち合わせてるといっても、中位くらいじゃね。それに……だ。ズラララバライトとかヴァラヴァレレイドを観てると思う。
てか知ったことがある。それはゼーファスという神の頂点をしったからというのが大きね。実際通常時はそんなにあけっぴろげてないだけだと思うけど、はっきりいってゼーファスと古龍……いや古龍ではないヴァラヴァレレイドともその力の差……ってのは感じれた。
どうやら神では龍の力の総量にはまったく及びそうもないってことをね。もしかしたら上位の神ともなると、どこかに別のタンクみたいなものがあって、そっちにも蓄えがある……とかなのかもしれないが、私が感じた範囲では一番最古の神とか言われてて、今の神の頂点に立ってるだろうゼーファスでさえ神竜改とかいう組織で3番目のヴァラヴァレレイドにさえ及んでないのだ。
それを考えたら、私の力が多少中央に流れたとしても、それは結局のところ雀の涙ではないだろうか? いやきっとそうだよ。私は自分が苦しいのに我慢する……なんてのはいやだ。私は楽して楽しく、この神という立場を謳歌したいのである。なんで私が我慢しなきゃいけないのか……中央が危ない? 確かにそれは最近聴いた。けど大丈夫、大丈夫、だってお偉い上位と中位の神々、そして古龍の面々がなんとかしてくれるでしょう。
こんな辺境の神の影響なんてあるわけない。そんなわけで私は自分のあふれる力を宇宙へと解き放った。そしてそれはどうやらバランスを崩したらしい。なんの? と言われても私もしらない。
私が力を宇宙に流しだしてからなんか周囲が騒がしくなったとおもったら、どうやら辺境の宇宙で次々と神やら竜の戦いが始まったらしい。それはもう第何次かもわからない辺境騒動らしい。
うん、私はしーらない。




