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「魂の階位か……」
私は自分の宇宙に戻ってた。さっそくその魂の階位を上げようと思ったからだ。どうやらそれには龍の協力が必要らしい。まあ普通は竜だね。でも私についてる龍はどっちも強力である。
きっと問題はないだろう。そもそもが神と竜たちはそんなに関係性的によくはない。だからこれが出来るのってそこそこ限られちゃうよね。私は問題ないけど……てか私的には既に条件は満たしてた。
それは『魂の回廊』である。階位を上げるのに必要なプロセスとして、宇宙を管理してくれてる龍・あるいは竜との魂の回廊の繋がりが必要らしい。私はヴァラヴァレレイドともズラララバライトともつながってる。てか二人の龍とつながってる神もそうそういないだろう。
でもただつながるだけではだめ。けど思うけど、これって絶対にヴァラヴァレレイドもズラララバライトも知ってたよね? 私が悩んでるのわかってるんだから、教えてくれてもよくない?
という訳で文句をいう。
「ちょっと二人ともどういう事よ!」
ビシッと私は指を指して二人を責めるよ。するとヴァラヴァレレイドはあわあわとしだして、ズラララバライトはただどっしりと構えてる。
『ちちち違うのだラーゼ! 私は言おうとしたのだが……』
『我が止めておいた』
「どういう事? その意図は?」
どうやらヴァラヴァレレイドは私に伝えようとはしてくれてたらしい。けどズラララバライトがそれを許さなかっだ。ズラララバライトは古龍だからね。ヴァラヴァレレイドは古龍に逆らうことは出来ない。ならズラララバライトが悪いよね。意地悪? そんな事を無暗にするような奴じゃないってのはわかってる。どういうつもり?
『お主は神だ』
「うん?」
『なんでもできるはずだ』
「はあ?」
『だからこそ、自分で気づくべきであろう?』
むむむ……私の成長を促していたってこと? まあわかるけど……でもそれなら私が聖杯の宇宙の連中に聞きに行くのはよかったの? 止められなかったけど……
『繋がりというのは己の力……であるからな』
そこはオーケーらしい。まあそういう事ならゆるしてあげよう。今はさっさと魂の階位を上げることが重要だ。
「じゃあ、二人ともお願い」
『 『いや、それは無理だ(な)』 』
なんか二人そろってそんなことを言ってきた。そんなわけないじゃん!




