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2018/2423

&83

 アクトパラスとゼンマイに宇宙を譲って、私はそれからも狭い範囲の宇宙でこまごまと星を育ててる。でも最近は困ってきた。原因は聖杯だ。どんどんとエネルギーが増えてくるからね。そのスピードがやばい。なんかやばい。どうしたらいいのか、私は聖杯を開発した奴らに質問しにいった。だってあそこの神はやる気がない。全てはかの宇宙ステーションにいる人たちが宇宙までも管理してるわけで、解答はあそこの神に聞くよりも早いだろう。

 まあ秘匿する事だったら困ったけど、私は既に一番秘匿しないといけないだろう聖杯を教えてもらってる。だからそれは大丈夫だろうとおもってた。すると私が質問した人にこういわれた。


「エネルギーは使わないといけません。全ては回ってるのです。ですが別の宇宙に流すのはやめた方がいいです。巡り巡って中央に行きますから」


 なんと……だ。あそこの宇宙の神とかはこの前の集まりには来てなかったはず。ここの神も下位の神ではなく中位くらいはあるだろうけど……やる気がない奴があの集まりにくるわけない。けどなんか中央の事を知ってる。それも神ではなく、この人たちが……それはいいの? まあ私はしらないけど。でも確かにエネルギーが増えすぎたからって外に流すとトラブルの元だよね。


「でもまだ私、中位の上の方に届きそうにないエネルギーでこれっておかしくない?」


 私はそんな風に疑問をぶつけた。だって私よりもエネルギーを内包してる神ってかなりいると思う。なのに、私は既にいっぱいいっぱいである。これってどういうことなの? おかしい。私は別に誰かよりも優れてる……とか己惚れてないが、なんか悔しいじゃん。それにエネルギーは多くて困るようなことはないのだ。さらに言うと、聖杯の稼働を止める気もない。一応聖杯を宿してるのはドラクな訳だけど、聖杯のエネルギーはドラクよりも私の方が割合的に多く流れてる。ドラクはただ聖杯の器としてるだけだ。

 でも当然だけど、ドラクにだって影響は出てる。最近なんかブクブクと太ってるんだよね。元の姿がそうなってるからか、人化したとしても、横に太くなってしまって、イケメンが台無しになってる。流石に……ね。流石に私のような美少女の傍にデブを侍らせておくわけにはいかない。

 なので最近はドラクはお留守番である。けどドラクが太ったら私も太ってもおかしくないが……それを考えると戦慄物だけど……幸い私の体型には変化はない。けど実際、ずっと胸の所がもやもやするというか……エネルギーが多くなると逆に行動的になるものなんだけど、一定以上を超えると体が……というか私の場合は魂が限界を訴えてるのかもしれない。

 魂なんだから、限界なんて定めないでほしい……


「魂の階位を上げるしかないですね」

「魂の階位?」


 なにそれ? 初めて聞いたよ? 私はコテンと首を傾げた。

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