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2013/2423

&78

「なんで……どうじでだよおおおおおおお!!」


 そんな事をいって、ついにはその力を行使しようとしてくる団子の様な神。すると奴のもふもふの毛の色が変わって、そしてすごく刺々しくなった。するとからだを回転させて、その刺々しくなった毛を一斉に放ってきたのだ。


 神としてそんなしょぼい攻撃はどうなの? とか思ったけど、なんかいつの間にか私の事をヴァラヴァレレイドが翼で守ってた。そんな私がどれだけ大事なのよこいつは。あんなトゲ一つでこの私がどうにかなるとでも?


『お前なら、相当なダメージを負ってたぞ』


 なんかそんなことを言われた。まあ確かになんかヴァラヴァレレイドの体にも一部刺さってるが……龍であるヴァラヴァレレイドの体に刺さることが出来る……と考えたら確かに私の防御を破る可能性は高い。

 いや、いちおう私の防御力はかなりのものだと自負してるけどね。だって私は攻撃とかよりもどっちかというと防御面に優れてるのだ。でもヴァラヴァレレイド達龍は元々が龍としての龍鱗とかあるからね。わたしたちの様なヤワヤワな肌とはベースが違う。カッチカチの体に更には膨大な力で更にそこら辺を高めてるわけだ。


 だからこそ、簡単に龍を傷つける……なんてできない。それは常識だ。でもこの神はそれをやった。なかなかやるじゃん……である。下位の神であるはずなのに、龍の中でも上から数えたほうが早いであろうヴァラヴァレレイドの防御を貫通したってことだからね。

 私の防御も今の攻撃なら抜けられたかも……なんか結構しょぼそうだったけど……


『周囲をみてみろ』


 周囲? そう言われて私は回りを見回す。すると真っ暗だった。まあ宇宙だから真っ暗なのは普通だ。けど、この暗さはおかしい。だって普通は僅かな明かりはある。星の光って奴。まあ大体はヴァラヴァレレイドがぶっ壊した……というのもあるだろう。


 けどその破片とか……デブリとなったゴミもなくなってる。ただの闇になってる。遠くに見えてた星もない。まさかこの神が移動させた? なんのために? いやそんなのはわかりきってる。戦うから、これ以上被害を出さないようにしたんだろう。


『こっちにこい』


 そう言ってヴァラヴァレレイドは私をその翼で包んで自身の胸の方にもってくる。その間もズダダダダダダダダダ――という感じで攻撃をやつはやってくる。


 しかも今度は前からだけじゃなかったみたい。奴の放った毛。それは一つも無駄にならないようだ。この宇宙の闇に紛れて、実はそこら中にあるらしい。そのせいでヴァラヴァレレイドが棘だらけみたいな見た目になってる。

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