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「なななななな何をするーーーーー!! やめろーーーーーーーーーーー!!」
団子の様な神が慌てだしてる。まあいきなり星が爆発しまくってるからね。焦りもするよね。なにせ神にとっては星は丹精込めてつくってる力の貯蔵庫のようなもの。それこそめっちゃ大きな宇宙なら、不要な星だっていっぱいあると思う。けどわたしたちの様な下の神にとっては一つ一つの星を作るのだって大変で貴重なのだ。
一つ一つに生命を育んでいこう……とそんな張り切りがある。まあだから適当に爆発していく星にもきっと生命が……とりあえずその魂には御冥福を祈っておく。大丈夫、きっとその魂も宇宙にかえってるだろうからね。
そのうち、こいつが作る星で新たな体が与えられたりするだろう。
「貴様達は謝りに来たのではないのか!?」
団子の神はそんな風に吠える。確かにね。確かに最初は私だって謝りにきた。けど……そんなわたしたちをバカにしたのは誰だ? 確かに私は厄介事は嫌いだ。面倒なことも嫌いだ。けど……舐められるのも嫌いだからね。
舐められる行為自体はゾクゾクしていいけどさ……こうやって侮蔑的に舐められるのはやです。だから言ってやることにした。
「そうですね。最初はそうでした。けど……」
「けど?」
「気が変わったんです」
「は? 気が変わっただと?」
「ええ、私は誠心誠意謝りたかったんですけど、そんな態度でいられると、嫌にもなるというもの。こんな私も一応は神ですし……ちょっと位誇りもあります。なので言われっぱなしってのも駄目なんです。
そこまで言われたら……もういいかなって……」
「いいかななんて……」
「はい、もう潰しちゃってもいいかなって思いました」
私はニッコニコでそういってやった。そうして私はおもむろに手を挙げる。片手を上げると同時に、ヴァラヴァレレイドが腕を広げ、そしてその羽をひろげる。そして力が高まってるのがわかる。
「ええと……はははは…………その、許してやらんことも……いや! 許してやるからやめ――」
私は手を振り下ろす。するとそれと同時にヴァラヴァレレイドが力をはなった。その力によっていくつもの星がヴァラヴァレレイドの力によって次々と破壊されていく。それは一つ2つ……なんてものじゃない。ゆうに百は超えただろう。それは小さな宇宙しかもってない、下位の神にはとても痛いはずだ。
その証拠に眼の前の団子の様な神はポカーンと放心してる。ああ、スッキリした。




