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「えっと、それは申し訳ないと思ってましてですね……」
私はとりあえず目の前の神? にそんな事をいった。変な団子みたいな神だけど、まあ神なのは間違いない。でもそんな神はどうやら許してくれる気はサラサラないようだ。
「ならばどうしてくれる? 貴様の宇宙から星を渡すか? まあ貴様のような弱い神の星など……はっ」
なんかイラッとした。こいつ、ちょっとむかつくな。私が……私のような美少女が謝ってるんだよ? それなのにこの態度……まあけどまだ本気出してないからね。しょうがない。ここはちょっと本気をだすか。
「コホン、新たな星を作り出して……ならば問題はありません。それで償いに成るのでしたら……やりましょう」
私は清楚なオーラを放ってニコッと笑う。すると毛むくじゃらの団子の様な神はあかくなった。わかりやすい。やはり私のかわいいは宇宙共通だね。けど……
「ふ、ふん! いっただろう。お前のような半端な神の星などいるか! それよりも貴様の宇宙を狭くして、我の宇宙を拡張させる」
「それは……」
私の宇宙はただでさえ狭いんですけど? そう思ってると……
「どうせ、すぐに貴様のような神の宇宙は消える。なら同じだろう? その前に我の元にくればいい。かわいがってやるぞ」
なんか毛むくじゃらから色々と言ってきた。それに感じる変な視線。この神には目のような部分はみえない。いや、毛むくじゃらだからその奥にあるのかもしれないけどね。でも感じる。
私は美少女だからね。視線には敏感になってる。だからわかる。視線事態が見えてなくても、この体に向けられる視線は感じるのだ。
こいつが私エロいことをするのかはわかんないが、その感じのする視線だ。まあ慣れてるからいいけどね。大体私を見てエロい事を考えるなとという方が難しいし。
『貴様……』
そう言ってヴァラヴァレレイドが怒りだそうとしてる。ヴァラヴァレレイドにしては頑張ってるね。私ももっと穏便に話し合えれば……とはおもってた。でもどうやら無理そうだ。だって相手にはその気がない。たしかにこっちが悪いよ。
けどさ……弱い神には居る価値がないのなら……あんたにだってそれを適用しちゃっていいよね? 節々から私を馬鹿にしてるのは伝わってるのよ。私は優しい美少女だけど、ただ優しいだけの美少女でもないんだよ?




