表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1226/2428

H253

 攻撃は成功した。見えるわけじゃないが、エネルギー自体がどうなったかくらいはわかるからね。今頃オウラムは大事だろう。なにせ感知できない遠距離からの攻撃だ。それこそ奴らにとっては寝耳に水だ。本当ならこれで、オウラム事態を殲滅したいところではある。けどこれは無差別殺戮兵器である。


 私にはラジエルに騙されてるうさぎっ子を助けるという義務があるからね。さすがにオウラムをこれで一気に滅ぼすという事ができない。まあ私もいつまでこだわってるんだって思うよ。けどうさぎっ子とは運命だからね。

 実際は理を私が書き換えて、美少女は寿命以外では死なない世界へとこの世界はなってるわけだが、実際理も絶対ではない。ほぼ絶対だけど、例外なんてものはあるわけで。その例外の一つがラジエルが持ってるあの王の剣でもあるみたい。


 そして超大出力のこのエデン砲ね。エデン砲って安直だけど、まあわかりやすいかなって。実際ちゃんとした正式名称ってやつも考えてある。けど長ったらしいからね。エデン砲が一番だよね。

 さすがにこの攻撃に晒されたら、理をぶち抜いてしまうのは必然だ。それでも私は魂の選別ができるからね。まあ結局は皆マナだからね。世界樹へと戻ってくる。そこで美少女はわかりやすくなってる。理が働いてるからだ。

 でも何故か、そう何故か、私はこんなに思ってるのに、うさぎっ子には嫌われてるというか……なんか慕われてない。あんなによくしてたのにね。なぞだ。


 それに実は、どうやら世界樹を介さずとも世界に還れる術はあるみたいだからね。うさぎっ子がそれをしてしまってたら、困る。まあ誰もができることではないはずだが、なんかエデン争奪戦の時に見たうさぎっ子にはへんな力があった。

 それにその世界樹を通さない世界への還元はオウラムのカマキリみたいなやつがやってたし、その術をうさぎっ子に伝えてないとも限らないから……


 うさぎっ子も変化してるからね。下手に殺すと何があるか分かったものではない。だからオウラムをパパっと押しつぶすことはできないのだ。


 本当なら自分たちとオウラムがぶつかる展開は避けたかった。やっぱり三つ巴だから、二つの勢力がぶつかり合ったら、残りの一つは漁夫の利を狙うじゃん。これも案外アクトパラスとゼンマイが悪い。

 まあ向こうのアルス・パレスは壊したから、変な兵器を新たに生産はできなくなったし、これでさらにこちらとの戦力差は開いたわけだ。


 それに一応アクトパラスとゼンマイも戦闘直後で、そんな早く出てこれないとおもわれる。なら、とっととオウラムをつぶして、そしてアクトパラスとゼンマイにぶつかる。

 それが一番わかりやすくて、単純だ。


「さて、ねよっと」


 あと数時間もすれば、こっちの最初の部隊がオウラムとぶつかるだろう。けど、別に私はそこに必要ないし、軍を統率してるグルダフや蛇がうまくやってくれるだろろ。だから私はやることやったから、さっさと寝るのだ。

 興奮した奴らを相手に……は今はしない。満足して死ぬよりも後からのご褒美の方か死に物狂いで戦いそうじゃん? だから私の手ごまたちにはお預けさせて戦場に送り出した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ