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H210

「新たな世界樹の創造ね……神をも恐れぬ所業ってやつね」


 私はそうつぶやく。ここから見てる限り、かなり広範囲に赤いマナは広がってる。とここで私は気づいた。


「ちょっと待って別の世界樹のマナなら、こうなる前に気づくものじゃない? だって別の星のマナってめっちゃ違和感だったじゃない」

(確かにそうですが、あくまでもこの世界で生まれた世界樹なら、この世界のマナです。まあ何もないと言うのも変ですが)

「どういう事?」

(世界樹が生まれると言う事はとても大きなことです。世界にとって)


 なるほど、たしかにそれはわかる。だって世界樹は世界を支えて、そして成長を點せてる根源みたいな物だ。それが生まれるというか、今あるクリスタルウッドの他にもう一つできたなんて、世界にとっては大事件のようなものだって納得できる。けどそれを誰もきづいてない。

 私たちも含めて……それは確かにおかしい。世界樹だよ? 隠せるものではなくない?


(本当に世界樹が生まれたのなら、私たちの様なマナ生命体はわかるのです。そもそもが本当に、その新たな世界樹が今の世界樹に取って代わるものなら、私たちもそちら側へと征くことになります)

「裏切る気?」

(裏切るとかそういう事ではありません。そういうものなのです。普通世界樹があらたてに出来る時は、前の世界樹が限界のときです。世代交代なのです。ですから私たちは新たな世界樹へと移る。

 そして新たな世界樹が星の唯一の世界樹となるのです)

「まあ世界に世界樹は一つって言ってたもんね」

(そういう事です)


 なら今二本の世界樹があるというのは不味いのでは? そんな気がしてくるね。


(不味いですね。ですがまだそこまで問題にはなってはいません。母の支えと成ってる世界樹がまだこの星の中心ですから。生まれたのかもしれない世界樹はその機能を果たしては居ないでしょう)

「確かにこっちの役目を奪ってるなら、もっと早く気づくしね。でも、それならなんの為に世界樹を生み出したってなるよね?」

(不完全な代物なのかもしれませんね)


 不完全な世界樹……か。それがどんなのかちょっと想像できないね。クリスタルウッドはまさに世界樹と呼ぶに相応しい雄大さと貫禄を持ってる。それじゃあ不完全な世界樹はヨボヨボとか? 受ける。

 でも受けてる場合でもない。なにせ実際、かなりの範囲が赤いマナで覆われてるのだ。不完全な世界樹のせいてあれが生み出されてるのなら、クリスタルウッドに取り込んで、浄化する? でもなんかあのマナ、取り込むの嫌なんだよね。うん、なんかなとくなく? 

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