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H208


「うひゃああーーーーーーーーー!」


 二回目ということもあり。私は空の旅を楽しんでた。なんかこのグングン上がってる感じ、悪くない。やっぱり自分で飛ぶっていいよね。浮くくらいは出来るけどね。自由に飛ぶってなるとけっこう難しいのだ。まあ力を放出するだけでいいなら、飛べるけどね。けど今の状態もソレに近いと言えば近い。ただまっすぐに上がってるだげだしね。まあ前回の反省から私は自分へと防寒とか抵抗を低減するためにマナをより強くまとってる。これで上空の寒さにだってへっちゃらだ。そしてかなり高く、宇宙との間の成層圏近くまできた。


「第一宇宙速度突破!」


 とかいってみたり。実際第一宇宙速度や第二、第三宇宙速度とか言葉だけ知ってて、何が違うのかとかは知らない。ただ格好いいから口にしただけだ。とりま,目的のところまではきた。私は眼下に見える星を眺める。蒼くきれいな星だ。私の支配権はそれこそ綺麗なもので、まさしく宇宙一の美少女である私を映してるようじゃない。うむうむ……と私は一人で納得する。

 けど赤いマナが有る所はやっぱり違和感パない。てか……濃くなってない?


(さっきはもっと薄かったような……)


 気のせいかもしれないけど……そうじゃないかもしれない。よくわからないが、でも一つ確実に言えることがある。


「アクトパラスもゼンマイもまだ生きてる」


 それが確実だとわかった。なにせあのマナはアクトパラスとゼンマイのものだ。あの二種族のマナが融合し合った代物なのか……どうかは実際わからない。でも確実にこの世界の世界樹で管理してるマナとは違う。そして奴らは星を持ってない。ならマナは彼らという存在に依存してるはずだ。

 マナは普通世界樹へと還って行くものだけど、奴らのマナにはそれがない。つまりはあの赤いマナは、奴らの存在に依存してるはずだ。だから奴らが滅びればあのマナだって消えるはず。それこそ文字とおりの消滅だ。けどそうはなってない。世界樹にも頼れないアクトパラスとゼンマイのマナがまだ存在してるということが、奴らが滅びてないという証拠だ。


「むむ……」


 なんかよく見たら一際マナが濃い部分が有る。それはまるでここからだと台風の様にみえた。それが二箇所あるが……なんかその渦、真下にも迫ってきてない? つまりはオウラムへと来てるような……


「とりあえず散らしておくかな?」


 私はそう思って私はとりあえずこの体で耐えられるだけの攻撃を空からやってみた。うん……効果ないな……確かに一瞬、赤いマナのような雲に穴があくけどそれだげだ。すぐに埋まってしまう。

 てか……


「異常な量じゃない?」


 あれだけのマナ、どうやって発生してるの? 流石におかしい。確かに最上級の種族ともなれば、そのマナの内包量は膨大だ。でもさっきまで戦ってたよね? 戦いにはマナを使う。力を使うんだから当然だけど……


「もしかして、あれって片手間だったとか?」


 あれだけ派手にやっておいて、それがすべて片手間? そんな風に思ってた時、頭にメルの声が響いてきた。

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