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H191

「いける?)


 ものすごい白い巨人二体のラッシュによって空中に我が物顔で鎮座してたでっかい黒い物体はどんどんと小さくなっている。触手でどうにかすれば……とか思うかもしれないが、今全ての触手はピンと伸びた状態だ。なんか巨人のラッシュの衝撃のせいなのかわからないが、触手が伸びて今のあれの状態はなかんウニの様になってる。そしてどんどんとその触手も小さくなっていってる。


「そうだ!」


 私は「むむむ」と集中して、アクトパラスとゼンマイの融合体から離れていってる体の一部を確保する為に動き出す。なにせあれ、高純度の特別なマナの塊なのか、下まで落ちる事がない。分離したら、下に落ちる前になくなってしまう。なくなると、いうか……消えてるような? 

 世界樹に戻ってる気がしないし。あれが何なのか実際はわからないが、確保できたら何かわかりそうじゃん。実際アクトパラスやゼンマイがなんであんなふうに成ってるのかとか、全くの謎だし、何か狙いがあるのなら……何もわからないって気持ち悪い。どうせ調べるのは私じゃないのだ。

 私は使う側だからね。まあでもちゃんと出来る事は破ってあげる優しい上司である。私は比較的、大きな塊に狙いを絞ってマナを集める。この世界のマナは全ての私の支配下なのだ。


「消えるのはいいけど、強制的に帰ってもらうよ」


 特別なことなんかしない。全てのマナはクリスタルウッドへと帰るのが自然の摂理。だから私の影響下のマナによって導くだけだ。多分これなら、私の干渉に気づく奴は居ないはずだ。後はクリスタルウッドからそのマナだけを取り出せばいいだけだ。頭いい私。


「ふう」


 とりあえず黒い物体の破片は確保できた。既にかなりの部分が消失して、最初の何分の一にもなってる。


「けどここまで何もしないなんて……」


 ちょっと疑っちゃう。なにせ、相手はアクトパラスとゼンマイだ。奴らは数多の種族を淘汰してその頂点へとたった奴らだよ? こんな一方的にやられるだろうか? ってなんとなく思っちゃう。まあほぼ奴らの事なんかしらないんだけど……エデンの情報も古いからね。どこまで宛に出来るか……なんてわからない。


 そしてついに、黒い物体の中心部分の姿が見えてきた。これは後一撃で行けるのでは? それは白い巨人も思ったんだろう。奴らは一層力を込めた拳を突き出した。輝く拳を上下から、同時に振りかぶる。

 これで……まさしく終わりにする。その気合を込めった一発だった。

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