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H189

「案外やれてるね。あそこまでオウラムに力があるなんて思ってなかったや」


 私はそこらにあった葉っぱを傘代わりにして、飛び散ってきた緑色の血を防ぎつつそんな事を思ってる。


「ん? え!?」


 白い巨人の見事な連携攻撃で、一体の芋虫を倒せた……と思ったが……なんと緑色の血を撒き散らしてたそれの傷口がボコボコとなりだした……と思ったら、二匹になった。何を言ってるかわからない?

 ようは引き千切られてたのがくっついんたじゃなく、なんとそれぞれが一匹として再生したんだ。でも白い巨人は同様しない。素早く蹴りを入れて、弾き飛ばした。それは二体同時に再生した奴を同じ方向にとばしてた。


 飛ばした先には背中の背びれみたいなのを光らせてたゴ○ラみたいな怪獣がいる。どうやらそいつの攻撃をやめさせる為にそっちにけったらしい。怪獣は飛んできた芋主をその短い腕で受け止めて、一匹はしっぽで叩きつける。そして口の先端から、光線を吐いた。でも流石にそんなのに白い巨人は当たらない。当たればそれこそすごそうだけど、あんな直線的な攻撃を当たるなんて、かなり難しいと思う。


 せめて白い巨人の動きを止めないと……そんな事を感変えてる間にも、白い巨人は走り出した。そしてどっちも残りの芋虫に近づいていく。芋主は状態は起こして威嚇してる。なんか甲高い声を出してるが……それだけだ。


「え? それだけ?」


 見てるこっちも思わずそんな事を言ってしまう。あの芋虫……本当になんのためにいるの? まだあれなら亀の方がマシでしょ。亀も別に移動する以外に出来なかったけど、その圧倒的な大きさと防御力で脅威なり得てた。


 でも芋主は……ね。亀よりも小さいし、柔らかいし……移動するしか出来ないし……マジでなんなのあれ? 分裂して無限に増えるって事が脅威なのかな? まあ確かにあれが増えるのは悪夢ではあるけどね。

 そういう精神攻撃か。なるほどね。でも流石に白い巨人も無限に増える事を許容してるわけではないでしょう。ちゃんと一網打尽にする事を狙って行動してる。


 白い巨人は芋虫達も一箇所に蹴って集めてる。それはあの怪獣を中心とした場所。しかも芋虫を蹴って底に集めてる事で、怪獣の動きも阻んでる。


「じゃまくさい」


 というかの様に怪獣が腕を振り回してるが、それよりもしっぽ使った方が絶対にいい。あいつら頭悪いね。そして全部の芋虫達が集まったら、アルス・パレスからの一撃が降ってきた。なるほどね。そういう算段なんだ。分裂できないくらいにしてしまえばいい。

 それも全部いっしょに……それはとても理にかなってるやり方だ。オウラム……やっぱりなかなかやるね。

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