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H186

 小さなアンティケイドの少女となった私は激しい音がする方へと向かう。一応大きな木の影をサササッて感じで移動してるが、これがどれだけ意味あるかはしらない。でも楽しいからいいのだ。


(なんか忍者ごっこしてるみたいだしね)


 本当ならもっと、凄い動きをしたいけど、私はそんな身体能力が高いわけではない。いや、もしかしたら出来るかもしれないが、私汗かくの好きじゃないし。

 いや汗を欠く美少女は絵になると思ってるし、私ならなおさらだ。きっと他人からは私の汗は聖水だろう。間違いない。でもだからって積極的にきついことしたくないじゃん。楽しいならいいよ。

 プリムローズのライブとかね。ああいうのは楽しいから汗かいてもやってるんだ。でもただ動くとか……それこそマラソン的な? そんなの苦痛でしかないからやらないよね。かっこいい動きを研究とかなら……可愛いとか優雅な動きは結構研究してる。


 だってやっぱり所作って大事だと私は思ってる。私の様な美少女がガニ股で歩いたり、椅子に股開いて座ってたら、幻滅じゃん。だからね、そこらへんは気を使ってる。まあそういのがいい時もあるけどね。


「アンティケイドの体だし、今は私であって私でないしちょっと練習がてた破ってみようかな?」


 元の体だと、怖いからそうそう実験なんてできないからね。まあ自分で治癒できるけどさ……やっぱり素できれいなのがいいじゃん。


 でも今はアンティケイドだ。まあ感覚的には完璧ではないし、上手くいくかなんてわからないが、このまま少女の歩幅でトテトテと走ってても拉致があかない。それに戦闘してる所に行くに連れて物騒になるのは確実だしね。


 いきなりこの体を失うのも困るから、ちょっと練習がてら、私は力を流してみる。


「うにゃ!?」


 私はドテッといきなり倒れた。顔を強打したよ。別にいたくないし、顔顔あるわけでもないからいいけど……一体どうしたの?


「げっ……」


 なんか足を見ると、なくなってた。どうやら早く走るために、力を足にやったことで、足が弾け飛んだみたいだ。


「むむむ……思ったよりもやわいな」


 いや、もしかしたら私の力の制御が下手なだけかも……いやいや、でもだって、それは仕方ない。私の力ははっきりいって超膨大なのである。私が超細く、それこそ蛇口を軽く開く程度のつもりでも、どうやらそれは普通の基準では膨大な魔力らしいのだ。


 ね、めっちゃ難しいでしょ? 私はそんな制御をやってるんた。私に取っては繊細を超えた超繊細な制御がデフォルトで必要なんだよ。


「またちっちゃくなっちゃった」


 足を復元する都合で幼女クラスまで小さく成ってしまった。下手したら私の力でこのアンティケイドはお払い箱になるかもしれない。そうなったら困る。とりあえず私はもっと集中することにした。

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