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H184

「凄いのが出てきたわね」


 白い巨人は見上げる程に大きくて、てか山とかよりもデカイ気がする。曖昧なその姿はある意味で危なげで、そして儚げともいえる。でもだからこそ、神秘的な様な……


「まあ私よりも神秘的とかありえないけどね』


 変な対抗意識を燃やしてそう言ってみる。てか本当にデカイな。そう思ってると、白い巨人が動き出す。どんな動きをするのかと思ったら、案外普通に走り出した。でも山よりもデカイ巨人である。走る度に地面が割れるんじゃないかというくらいの音が響いた。そしてゆっくりと移動してる亀にくみついた。そして「オオオオオオオオオオ」という声なのか音なの曖昧ななんとも言えない音が響くと、思いっきり持ち上げた。


 流石に白い巨人よりも亀はデカイ。その質量だって、亀の方が数倍はありそうではある。けど、それを巨人は持ち上げている。そしてその持ち上げた亀を放り投げる。しかも爆弾を投下してる頭でっかちの奴に向けてだ。そしてそれが着弾するのを見ずに、更に動いて、その強烈な右を残った巨大怪獣へと叩き込む。あの焦った様な速さ……まさか……


「もしかして時間制限でもあるのかな?」


 それを疑いたくなるね。でもやっぱり迫力がやばいね。もうあいつらが動くだけでこの星が揺れてるんじゃないかとおもう程の衝撃が伝わってるよ。しかも亀に潰された頭でっかちの怪獣はその内部にあった爆弾が誘爆したのか、亀を巻き込んでド級の爆発を起こしてた。てか私達も吹っ飛んだ。森が火に包まれる。


「大丈夫ですかラーゼ様!!」

「なんとかぁ!」


 土だらけに成ったじゃん。ダンプも衝撃でひっくり返ってしまった。まあけど、それはバイセンが簡単に元に戻してた。さすがだね。その馬鹿力が役に立ってよかったよ。


「ここは危険だ。もう少し離れましょう」

「そうだね」


 森はさっきの爆発で火が回ってる。かなり不味い自体になってるのは確かだ。オウラム側にいけば、火からは逃れられるだろうけど、そんな戦場の真っ只中にいけないし、ここは離れるべきだろう。


「今ので亀と爆弾放ってた奴は倒せたのかな?」


 運転をバイセンにまかせて、私は窓から顔を出して後方をみる。けど、流石に此の森の木々は背が高いし、煙もある。みえない。でも振動も凄い音もまだ聞こえる。どうやら白い巨人はあの爆発の至近距離に居たけど無事だったみたいだね。

 さっさと状況をしりたいから、別のアンティケイドの視覚を色々とジャックすることにした。

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