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H173

 とりあえずバイセンと合流できたから、これからどうするか……バイセン的には別れた仲間……というか今回限りの部隊の奴らを助けたいらしい。全く義理堅いやつだ。別に気にする必要ないのにね。普通にパウジーフラワー達を逃したって、戻って来ればよかったのだ。そしたらオウラムまで行く必要なんてなかった。まあおかげで色々と情勢は動いたけどね。なので彼ら第666独立遊撃部隊の面々はこの戦いの後に英霊として発表くらいはしてあげよう。

 別に誰も家族とかいる様な奴らではなかったようだけど……功績には報いる……それは私が守ってることだしね。


「ラーゼ様もオヴラムへと目的地を定めているのでしょう?」

「私はオウラムというか、アクトパラスとゼンマイだよね。オウラムはそれが潰してくれるから、それを見届けて、次の行動の為に遠隔からこうやって様子を見に来たの。私直々にね」

「流石はラーゼ様、自分から動くその行動力、尊敬いたします」

「まあ、もっと尊敬していいわよ」


 私は謙遜なんてしない。褒められたら、思いっきり乗っかっていくスタイルだ。なかなか融通が効かないやつかと思ってたけど、わかってるやつじゃない。まあコイツラの種の忠誠度は高いし、なんかめっちゃ私の事崇めてるからこれも当然か。でもこいつはその中てもけっこう違ったみたいな? 感じだったんだけどね。ツンデレだったか? あの部隊にはそれだけ何か感化される事があったとか? でもこのバイセンはけっこう無口だった筈。ちょっとだけ一緒に居た程度で心を通わせるほどに打ち解けるってのは考えづらい。何か別の目的が?


「あんたはこのまま戻った方がいいと思うけどね。はっきり言ってあんた程度の怪力とかじゃ約にたたないわよ?」

「そうですね。我らは無力だとわかってる。だからこそ今を受け入れてる」


 それはきっとエデンにいることを……ってことなんだろう。実際こいつら頭硬そうだからね。でも……それでは滅ぶしかない。それを受け入れて、今の技術を色々と取り入れている。実際、バイセンが体に来てる服はエデンでつくった特注製でその体を更に強くしてる。色々とコイツラにとってのカルチャーショックがあったと思うけど、今は上手く溶け込んでる。まあバイセンがもっとその力を試したいとか……もっと上の奴らと戦いたいとかいう気持ちは……わからないけどわかる。私的には理解できないよ? でも、スリルを求める気持ちはわかるからね。バイセンとかの種は戦い好きだしね。


「だが、何が出来るかわからないのでは? それに他の部隊もここに向かってるのなら、情報を集める数は多い方が良いのでは?」

「後ろの奴はもつの?」

「致命傷ではありません。全快は出来ませんが、死ぬことはない」

「まあ私も歩くのはダルいしね」


 というわけで、話は決まった。私はダンプでオヴラム側に近づくことにした。

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