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H169

 さてさて、色々とオウラムの地へと集まってる。それこそ世界の命運を動かす様ないろんな物が……だ。だから私は考える。


「一網打尽に出来たら楽だよね〰」


 はっきり言って大変な目にあいながら戦いなんてしたくない。それって誰だってそうじゃん。だってせっかくこの国はいい感じに発展してきてる。それが戦いでボロボロになるなんて嫌じゃん。それならオウラムで全ての決着をつけたほうがよくない? だってオウラムなら別に崩壊しても……ね。そもそもがぶっ潰す予定の国だ。どれだけボロボロになろうとこっちがを気を使う必要なんてない。そもそもどうせアクトパラスとゼンマイがぶっ壊すだろう。一度は大きく削ったけど、やっぱり元に戻って再び動き出してるからね。あれを根本的に倒す術を見つけないと、どのみちオウラムは終わりだ。


 こっちは高みの見物をしながら、更に先の展開を考えればいいんだから楽だよね。でも今は全戦力を投入ってことにはなってない。一応、最低限なんだよね。ミリアのやつにも言ってないし。でもあいつなら、戦闘の匂いを嗅ぎつけて動きそうだけど……どんな戦闘民族だよって感じだけど、魔族共はそんな奴らだ。でも彼奴等が動くと派手になるからね。漁夫の利を得たいこちらとしては、あんまり速く奴らにバレるのはよくない。三つ巴の戦いは嫌なんだ。

 まあそれが魔族だけなら……厄介なミリアも……いやミリアの中にある魔王という存在をどうにかできれば、全ての問題は解決したも同然なんだけどね。今は魔族とは協力関係だけど、私たちは厳密には仲間じゃない。ぶつかるのだ。そのうちね。勿論そんなことにならない方法って奴は研究してるけど……その方法は今の所ない。なにせこの世界が、それを求めてるからだ。そして魔王という存在その物が、世界を破壊する為の存在だから。だから魔族たちは戦うわけだしね。彼らは魔王には絶対に服従だ。戦いは嫌だとなんだと思うやつが一人二人くらいは魔族にもいるかもだけど……でもそれでも魔王には逆らうことなんて絶対に出来ない。


 それは私たちの地位とかの後付した関係性ではない。私の事を一応皆、否定は出来るからね。その気になれば、反旗を翻すことだって出来る。だって私がこの位置にいるのはまあ私だからってこともあるけど、信頼関係とかそんなのだからね。けど魔族と魔王は違う。魔王とは魔族の頂点に立つものだ。その考え方も意思も、魔王は全ての魔族を染める事が出来る。どんな嫌なことだって、嫌だとはいえない。そんなだ。まあミリアはそこまでの事をまだやってない。でも魔王として動く時……それはきっと起こるだろう。


(地雷が一番近くにある感じて嫌なんだよね……)


 はっきり言って気が気じゃない。だから今回でそこら編の解決策も手に入らないだろうか? でも下手してアクトパラスやゼンマイとかにミリアが止めを刺すのはまずい。なにせあいつも私と同じで種の特性を取り込める。しかも向こうはもっと簡単に……だ。現最強の奴らの特性とか取り込まれると厄介。だから魔族の介入は考えものだね。大軍を動かすとバレるし……カタヤ使うなんてもってのほかだ。

 ミリアのブラコンぶりは行き過ぎてるからね。絶対に気づく。なかなか難しい。私は玉座でウンウンと考えるよ。

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