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H159

『醜い姿に落ちたな』


 そんな事をモノクロのアンティカは告げる。別に俺たちに向かって言ってるわけではないみたいだが、聞こえたから俺は反応する。少しでも情報が欲しいからだ。俺たちが死んだとしても、サポがいるのなら、その情報はきっと無駄にならない。だから、生きてる限りあがくんだ。


「あれが……なんなのかわかってるのか?」

『ふん、あれはオクトパラスとゼンマイのなれの果てだ』

「オクト……ゼンマイ……それは確か……」


 この世界の半数以上を奪い取った奴らだったはず。上位の更に上、最上級とまで言っていい種だ。なにせ奴ら星の一つを自力て落としてるし。どうやったかは今も不明だったはず。まさかあんな化け物だったとは……そもそもオクトパラス種とゼンマイ種は別のはず。それが一つになって化け物に? どういうことだ?


『奴らは求めすぎたんだろう。おごったんだ。自分たちならどんな力でも受け入れられると……感じないか? いや、人種には無理か』


 なんか勝手に失望されてるが、俺には感じる。多分この角のおかげだろう。まあだが映像越しでははっきりとじゃない。何か変な感じを受けるだけだ。


『ん? そういえば、貴様は人種……か?』


 なんか今度は人種かどうかを疑われた。やっぱりそれもこの角のせいか? というか、この角があると人種かどうかまでわからなくなる感じなのか? サポとかバイセンさんはそんな事を言ってなかったと思うが。


『おかしな改造をされたらしいな。哀れなことだ』


 更になんか憐れまれた。俺が無理矢理こんな角を生やすことになったとか思ってるのかもしれない。これは俺が選んだことだ。まあ実際、脳まで達するような角だとは思ってなかったのは事実だが……


『まあ、おかしな存在というのは都合がいいかもしれない。ただの人種なら、ヤツの興味も引けないかもしれないからな』


 おい、こいつさらっととんでもない事を言いだしたぞ。興味を引くって……つまりは俺たちはあの気持ち悪い物の餌にされるのか……抵抗したいが……いかんせんびくともしない。


『まずはどのくらいのものなのか、測ってやろう』


 それは俺たちに向けた言葉ではない。映像越しのあの存在に対してだ。そして周囲が赤来るなったのがわかった。どうやらでかい筒に入ってる液自体が発行してる。そしてそれがこの空間に無数にながれてる。いや、ここだけじゃないのかもしれない。アルス・パレス全域へと満ちている? 


『さあ、まずは小手調べだ』


 その瞬間、大きくアルス・パレスが揺れる。そして光があの気持ち悪い物体に直撃する。

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