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H121

 火山が黒い煙を出して、その山肌からはマグマがごうごうと流れでてる。そしてそんなマグマが流れ出て、大地に居場所を作り、山の周囲を囲む様にマグマの川を形成してる。そしてその外周に街がある。マグマの川にかかる橋がある場所にある、建物が密集してる場所が中央みたいな物か? 


 その周囲には一気にポツポツとした建物が見える。しかもそれは多種多様な形をしてる。一番発展してる所はそれなりに高度な感じで建築してる感じはある。それはそうだろう。なにせ獣人の国のライザップはある時点まではは人種よりも発展してた。だから多分、そこら辺が中央は使われてるみたいだ。でもその周りのポツポツしてる所はきっと種事の生活をそのままやってるんじゃないだろうか? だから周りはぜんぜん発達してるようには見えない。かなり歪だ。

 人種とは……いや、エデンはとは違う。あそこは加わった種にも便利な生活みたいなのを提供してるからな。寧ろ地上に住む俺達よりも良い生活をしてるまである。でもどうやらオウラムは違うらしい。あいつらは、種事の生活を尊重してるようだ。

 だがそれでは集まってる意味があるだろうか? 結局の所、種ごとに生活してては、ただ生活範囲が近いだけでトラブルばかりがおこるような? 同じ所に集まるのなら、やっぱり同じように生活して種族だけじゃない仲間意識を育まないとダメじゃないか? 


 あれでは結局種は種事に壁があるはず。いや、こっちに取っては都合がいいがな。そんな事を想ってると、こっちに何かか来る。しかもオウラムのほうからだ。それは真っ白な体の奴に見える。遠目だったが、望遠鏡で見るとかなり異質な姿だとわかる。オウラムから離れて、森に消えると、それが崖を登ってくる。


「バレた!?」

「来ますよボス!!」


 腕と脚を崖にかけて蜘蛛みたいに登ってくるそれには目も口もない。光学迷彩もアレには通じないか。派手にやる事は出来ないが……既にオウラムにバレてるとしたら意味は無いか。こうなったら更に人を分けて、派手に動く方とは隠密行動をする方に分けるしか……


『安心してください。あれはアンティケイド。エデンの先兵ですよ』


 そう言ってきたのはサポだ。その言葉を聞いても簡単には信じられない位だが……一応銃口を向けつつ、警戒はしてる。遂には崖の終わりに手を掛けるそれ。俺達は崖側から離れて森側にいる。真っ白な手。普通ならそこから更にもう一方の手を出して体を持ち上げるものだろう。けどアンティケイドは違った。崖に指を食い込ませて、ぐわんと腕を軸に体を回転さて登ってきた。先に足が地面についたせいでめっちゃ無理なブリッジをした見たいになってる。完全に腕がねじ切れるみたいな動きだったが……そこからゆっくりと体を持ち上げるアンティケイド。


 やっぱりだが、腕はねじれてる。でもそれは直ぐに元に戻った。ギュルルンってな感じで回って元の形に腕が戻る。いやいや、本当にこの化け物は味方なのか? そう思わずには居られない。

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