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H99

 私はお腹をお菓子でみたしたあとに、クリスタルウッドの中へと入った。結構疲れたんだよね。そのまま眠っても良かったんだけど……ここの方が回復が早い。一応クリスタルウッドのこのエリアも部屋の様になってる。結構クリスタルウッドの中で深い所だ。


 ミリアにも同じような部屋がある。まあ招待されたことはないけど。多分ミリアの事だから大好きなお兄ちゃんの写真で溢れてるんだろう。エデンの技術で写真という技術が出来たからね。誰にも見せたくない見たいなミリアの執念があるから、多分自分の趣味全開にしてるんだと思う。


 私はとてもセンス良い感じの部屋になってるよ。落ち着けるようになってる。まあどうしたってエデンでは私の周りには常に誰かいるからね。見えないけど、カメレオン部隊の護衛だっているし、常に私の周りはそれなりの存在がいる。


 ありがたいけどさ、でもたまには完全に一人になりたいときもある。けど向こうでは難しい。なにせ何が起こるかわからないからね。でもここなら、このクリスタルウッドの中なら安全だ。なにせ他に入れるのはミリアだけだし、ミリアもここまで来ることはできない。それこそ私が招待しないとね。


 私もミリアが招待してくれないとミリアの部屋へと行くことは出来ないけど、そこはほらどうにかすべく実は動いてる。いやミリアも動いてるかもしれないけどね。なにせ私達はいつかぶつかるんだし、先手は打っとかないとじゃん。


 まあけど今は……私はふかふかのクッションに包み込まれるように沈み込む。ここはクリスタルウッドの中だからマナには事欠かない。だから回復も早いんだけど……ここも居心地良すぎるからね。出たくなくなっちゃう。それに時間がね……なんかクリスタルウッドの内部って時間が曖昧みたい? 下手にダラダラ過ごしてたら、出たら数日……なんて事がたまにある。でも時々、数時間いても一分も経ってない時もあるからね。


 よくわからない。今日はどうなんだろうか? 


「まあ、今回は頑張ったし、データもいっぱいだし、しばらく私がいなくても大丈夫だよね」


 そもそも私はやりたいことしかして無いし。重要な事はハゲとヘビがやってくれてる。私は体が沈み込んでるその人をダメにする系のソファーで体勢を変えて上をむく。天上とかなくて、ここはただ上から柔らかな光が差し込んでる。私は光に手を伸ばしてグッパッとする。


 手の中には、まだあのマナを消失させる力の感覚がある。アレはかなり強力というか、凶悪というかね……私はニヤッと笑って体を起こした。


「自分で戦うなんて事は流儀に反するけど……切り札はあった方がいいもんね」


 私はそう言って光の扉を近くに現した。そしてその中に消えていく。

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