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H88

「アレを思い出せ私」


 私はさっき倒した化け物を思い出すよ。あれは確かに脅威だった。なにせマナを消失させるのだ。これだけ怖い敵はいない。でもどんな現象にだって原理はあるわけで、そしてこの世界で生きてた以上、奴はこの世界の法則に従ってた筈。


 まあつまりは、奴のマナの消滅という現象はマナという力で起きてた筈だと言う事だ。なら、私が出来ない道理はない。なにせ私はこの世界のマナを司る存在だ。どんな種よりも多くのマナを操れる。まあ大抵の種はその力を使うための進化というか、体をしてる訳だけどね。だからもしかしたらあいつのその体がマナの消滅という何かを内包した体だったのはいなめない。


 けど、それならそれでいいのだ。なにせ今の私はアンティケイドに宿った状態だ。まあ宿ったというか、遠隔操作だが。だからアンティケイドの体だから何やってもいい。寧ろ、アンティケイドの体はとても順応性が高い。色々と最初から対応できる様になってるのだ。だからこそ、今のこの体は私を再現してる訳だしね。まあ勿論完璧に私を再現は出来てない。なにせ私は神々しいし、見た奴らを無条件で恋に堕とす魅力を常時放ってる。

 私の魅力は抑える事ができないのだ。でも流石にアンティケイドではそこ待での再現はできない。体は限りなく私だけどね。


「確かこんな感じだった様な……」


 私は一度奴の攻撃を食らってる。そしてそのログは残されてる。まあけど、ログだけではわからない事は直接食らった私の感覚で再現する。細かいところはログでマナの動きを再現して、後は感覚でやってみる。マナという力が微細に超揺れてた。それらはある一定を超えると別の数値を観測してたから、何やらが発生してたんだろう。消失現象を直接食らったとき、なんか吸われる様な感覚があったのは……その現象によるのかも? 


「うーん」


 何回か試してるが、あまり上手くはいかないね。てか困った事に、ある程度まで振動させて行くとマナが私の支配から離れるような? それはマナと別の何が出来てるって事なのかも。その何かは私の支配下ではない。だから上手くいかない? それに私が頑張っても、大量にその現象を起こすのは難しい。


 むむむ……どう考えても消滅の力はバンバン使える物ではなさそうだけど……あの化け物はめっちゃ使ってたんだよね。どうやらやり方を間違ってるくさい。私は右手で銃の形を作ってその先でやってるけど、左手は手持ち無沙汰だった。だから左をかざして、その何かに向けて意思を飛ばした。私の支配下に入れってね。だってそうすれば、簡単そうじゃん。

 それにこの世界の力は私その物みたいなもの……であらなければならないのだ。

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