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H54

 魔法を付与した目が周囲の状況を見通す。多分、まだ無事な奴らは俺と同じようにカードを使って視界を確保してるだろう。でもこれも万能ではない。なにせ時間制限がある。これは五分位しか持たないからな。それに一回使うと、自然とマナを補充するのに、一日はかかる。使い勝手はそんなに良くない。まあ何枚かのカードにはマナ……というか魔力が溜めてある。それを使えば即座に使える様には出来る。


 だが、他にも使う奴があるかも知れないからな。それにこう言うのは、慣れでなんとか成ったりもするし。とりあえず視界が効く間に何が起こってるのか、把握するのが大事だろう。紫の花粉で見えなかった視界が、魔法によって見える様になってくる。完全に視界が戻ったんじゃなく、マナが活性化してる存在に色がつく……みたいな感じだ。だから鮮明に見えるわけじゃない。でもどんな攻撃をやってくるのか位はわかる様になる。デカい植物はやっぱり自身のツタとかを使ってるらしい。

 それに最初にリリアにやったような、種みたいな物を飛ばす攻撃もしてる。そしてそれによって更に花粉をまき散らしてるみたいだ。どんどんこの紫の花粉が濃くなってきてる。マスクも組み込まれた術式によって人種に害がないように変換してるから息が出来てるんだ。でもだからこそ、どんどん汚染が酷くなっていくと、清浄な空気にする術式も大量にマナを消費する訳で……そうなると幾らマナを蓄積したカードがあっても直ぐに無くなってしまう。


(ここの地形も問題だな)


 なにせここは地面に空いた穴にある秘密の空間……みたいな場所である。上に大きな穴は空いてるが、円状の空間はそこにしか出口無いし、風だって入って来にくい。実際、紫の花粉はどんどんと濃くなっている。リリアは気にしてないようだ。多分、このくらいの毒か何かなんてあいつは気にする必要なんて無いんだろう。でも俺達の様な人種はそうはいかない。毒なんて吸い込めばたちまち死に至るか、動けなくなるか……


「「うあああああああああああああああああああ!!」」

「ちっ」


 どうやら避け切れなかった奴らがツタに絡め取られてるようだ。このままでは不味そうだし、銃でツタを撃つ。でも流石に普段の銃弾のままでは何発打ち込めばいいか分からない。それにそんなのはエネルギーの無駄だ。だからカードを使って銃弾を変質させる。着弾したときに炸裂するようにする。それによってこの通り――


バンバン


 ――と響く銃声と共に、着弾した場所で刃が内部から炸裂する。それによってツタを切ることに成功する。だが、今のは上手くいったが、ツタの動きは結構不規則だ。上手く当てれないと変質した弾丸も意味は無いし、変質させる度にエネルギーは必要だ。無駄撃ちは出来ない。


「大丈夫か?」

「助かりましたボス」


 その声、どうやらボールの奴のようだ。全く、簡単に掴まるなよ……と言いたいが、それよりも気になる物を発見した。それによって俺はボールに銃を向けた。


「貴様、それは何だ!」

「それ?」

「頭の上の奴だ!!」

「頭の上……なんだこれ!?」


 どうやら気付いてなかったらしい。だが、俺の魔眼には確かにそれが見えている。エネルギーを内包した一輪の花。それがボールの頭に咲いていた。

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