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H49

 銃から伸びた糸のおかげで、俺達は湖の表面に着水する。足を伸ばして表面に触れると、波紋が広がった。そしてそれは一つではない。だから皆、同じ所まで来てるって事だろう。


『着水しましょう。大丈夫、こちらに向いた意思は感じません。それに、この湖には恐ろしいモンスターとかもいないようです』

「よし」


 サポは意思を声にせずとも伝える事が出来る。問題はその言葉を理解できるのが、俺やバンセンさん。そしてリリアくらいしかいないことだ。だから今は俺しかいないわけで、皆きっとこの水に入って良いか戸惑っていることだろう。見た目はとても綺麗だ。それに水面には花びらも浮いていて、なかなかにオシャレな感じにも見える。だが水中に何がいるか分からないのが、この世界だ。基本的に、水の中は危険というのがこの世界の常識。


 ならここはやっぱり俺が行くしかない。なにせこの水の中が安全分かってるのは俺しかいない。俺は音が立たないように、そしてできる限り波紋を広げないように慎重に体を水に落としていく。そして体が腹くらいまで沈んだら、銃から出てるロープを切り離す。実際、かなり見づらいはずだが、銃口から出てたロープのような魔法は隠せてない。だからなるべく早く切り離して消すべき。


 近くにいた部隊の面々にはきっと一人が水に入ったことがわかった事だろう。服をきたまま……それも装備をつけたまま水の中に入るなんてかなり危ないわけだが……場合によっては装備をいくつか捨てることになる場合だって有る。でもこの装備には様々な魔法が掛けられているから問題は無い。水の中でも装備は重く感じないし、水から上がれば、直ぐに乾く様になってる。俺は水の中が問題ないことを伝える為に、少しだけ表面を凪いだ。自分の姿は見えないだろうが、水面の変化は見える。それで伝わったのか、部隊の面々が次々と水の中へ。伸びてた紐が次々と消えていく。


(よし)


 俺はとりあえず静かに泳いで岸を目指す。クロールなんてしない。頭をだして腕と脚は水面の中で静かに水をかき分けて進む。頭は出してても見えはしないんだ。なら水面があまり揺れないように泳ぐ方が大事だろう。岸に近付いて行くと、ようやく……ようやくパウジーフラワーと言う種を確認することが出来た。俺はポケットから薄いレンズを一つ取り出す。それには魔法が施されている。それを目の前に持って行きみると、遠くの物が見える様になる。


 俺達は比較手目が良い方だが、それでも限界って物は有る。当たり前だがな。だからこういうアイテムは便利だ。だが、昔はそれこそいくつも高価なレンズを組み合わせてそれなりに長いものだったんだが……技術の進化とは恐ろしい。薄いレンズ一枚に魔法技術を詰め込むだけで同じ事が……いや、これまで以上のことが出来る様になってしまうんだ。


(あれがパウジーフラワー……か?)


 なんというか、聞いてた姿よりもかなり人に近い見た目をしてる。確かに頭から花が飛び出してるが、見た目がかなり人種に近い。もっと歪で土塊や色々とそこらの物を組み合わせて動いてるって話しだった筈だが……


(あれは――)


 俺は更に異常な見た目のパウジーフラワーを見つけた。そいつは頭の花が花冠の用になってて、花で作ったドレスを着てる。そして……肌の色とかもかなり人種に近い。けど……奴には顔がなかった。

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