表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

101/2416

#101

 何か撫で撫でされてる感覚がある。薄っすらと目を開けると、私を愛おしそうに見つめる蛇が居た。

 

「起きましたか?」

「もう駄目だからね」

「わかってますよ。ですが、身体が疼いた時は直ぐに言ってくださいね」


 蛇の奴は私から求める事を願ってるのかな? そんな事そうそう無いから。だって私はまだ初潮さえまだだからね。まあいつ来ておかしくないけど……それでもSEXの味を知ってるんだから私ってエロい子だよね。

 

「そんな簡単にヤラせないから」


 とりあえず私の頭を撫でてる手を振り払う。そうして上半身を起こした。シーツが落ちて、なにも着てない身体が露わになる。散々昨夜めちゃくちゃにしたはずなのに、直ぐに蛇は私の膨らみに顔を寄せてくる。

 

「だからやめなさい。また抱きたいのなら、功績持ってきてよね」

「わかってます。ですが一舐めだけでも」


 そう言って蛇は私の蕾の様なピンク色した乳首に舌を這わせようとする。けどそれは許されない事だよ。私はその不規則に動いてる舌をスパッと親指と人差し指でつまんだ。


「んほぉ!?」


 驚愕の声が蛇からでる。てか私もびっくり。まさかあんな素早く動いてる舌を私が一発でつかめるなんて奇跡だよ。でももしかしたら奇跡じゃないかも? 私は蛇と初めてヤッた後、その特性を手に入れた。って事は、グルダフとカメレオンとヤッた今、私はさらなる特性を手にしたはずだ。これがその副産物って可能性もある。でもカメレオンは分かりやすいし、見当もつくけどグルダフの方は想像できないな。

 

 猫の特徴とは一体? 可愛いとか? でも私既に世界一、宇宙一可愛いからね。

 

(まあ何が変わったのかは後で確認するとして……)

「ふぁ! ファーゼ! はなひてくだひゃい!」

「ふふ」


 いつも澄ましてる蛇が間抜けな顔を晒してるのが面白い。私のSっ気が顔出しちゃいそうだよ。

 

「んっ、アンサンブルバルン様……」


 二人で戯れてると、他の二人も起き出してきた。これは不味い……何が不味いって日差しに晒された私の裸体を見て、既にナニがおっきくなってる。このまま興奮されても困る。三人でこられると、またわけわかんなくなっちゃう。ってなわけで、私は蛇の舌を離してベッドから降りる。

 

「シャワー浴びる。アンタ達も仕事しなさいよね」



 色々と準備して私は再び昨日の決意を新たにしてた。それは食料改善の事だ。いやね……今さっき出されたご飯を食べた訳だけど……もうあれは食事じゃないね。ただ栄養を取ってるって感じ。食事は人の欲求の大きい部分だと聞いたことがある。このままじゃ駄目だよね。だから皆さん、結構暗い顔色してるんじゃない? 長老は生き生きしてるけどさ……ハゲ予備軍も結構見当たるし、確実に食事の影響はあるだろう。

 

「ほら、持ってきてやったぞ」

「ん? あんたまだ居たの?」

「お前な……」


 飽き飽きした顔でそういうのはカタヤの奴だ。だからなんで戻って来るのか……亜子にその本渡して、向こうに残っとけばいいのに、わざわざなんでくるかな? 必要なのはその本であってカタヤじゃない。

 

「いいからそれキララに渡してよ」

「分かってる」


 カタヤはキララに本を渡す。キララの奴は分かりやすい。その本を宝物でも貰うように受け取ってた。

 

「で、わかる?」

「……全く」


 だろうね。キララなんの教育も受けてないもんね。そもそも文字読めるの?

 

「読めない。そんなの必要なかったもん」

「そっか……ふむ」


 私は良い事思いついたぞ。どうせ呼んでもも居ないのに来るんなら、カタヤにも仕事あげようじゃない。

 

「カタヤ、キララと亜子に文字教えてやってよ」

「な……なぜ僕が?」


 前から思ってたけど、カタヤって普段僕言ってるけど、興奮すると俺言うよね? 普段は爽やかな青年を演じてるよねこいつ。まあどうでもいいんだけどさ。

 

「だってやること無いでしょ? だから役割あげようかと?」

「僕は君の部下じゃない」

「そうね。けど、別に客人でもないし。領主として、出入り禁止にも出来るんだけどなー?」

「わかった。彼女たちに読み書きを教えるくらいするさ」

「ん。わかれば宜しい」


 それを聞いてキララはとてもうれしそう。亜子は嫌そうだけどね。てか亜子はカタヤに苦手意識が芽生えてるまである。あいつ亜子につきまとってるからね。亜子の中に妹の魂? があったみたいだから、その話を聞いてますますね。

 

「食事の改善はどうするの? 私は今でも平気だけど……」


 キララは元々そんなまともな食事取ってなかったもんね。私がライザップを掌握しだしてからはまともな食事にしてたけど、それも短い期間だ。けど私は今の食事には耐えきれない。限度って物がある。とりあえずもう少しマシにしたい。

 

「力を使う。本当はキララに細かい制御してほしかったけど、知識ないと無理そうだしね。それに最初はショック療法がいいかもだし」


 結局私が直接力を行使するほうが総量が桁違いなんだよね。だからまずはこの痩せた大地にマナを直接大量に流し込んでみる。それで何かが変わるんじゃないかな? 変わんなかったら、色々とネジマキ博士に協力してもらうしかない。とりあえず今日は他の集落の長とかも来るらしいから先にそっちに会ってからになる。

 

 だって力を使ったら私はもう動けないからね。とりあえず領主として最低限私が必要な事だけはやる。私がやらなくてもどうにかなることは全て蛇任せだ。てな訳で今日から私の領主としての日々が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ