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100/2417

#100

 夜の帳が降りる。私の部屋は天蓋次の大きなベッドが中央にデデンと構えてて隅にメイク台と姿見がある。後は別に何もない。なにこの部屋、クローゼットすらもないよ。どんな贅沢なつくりだよ――と思った。綺麗にベッドメイクされてたからシワひとつ無かったけど、今は私がそのベッドに腰を下ろしてるから私の体重分凹んでる。

 私は今はもうお風呂も終えてゆったりとしたネグリジェに着替えてる。薄く透けてて身体のラインが見えるエッチィ奴だ。そしてそんな私の格好を鼻息荒く見てる三人の獣。いや、比喩じゃないよ。本当に彼等は獣である。蛇と猫とカメレオン。私をベッドから三方囲んでる。正面に蛇、左にカメレオン、右にグルダフだ。

 

「流石に疲れたんだけど?」

「そうやって先延ばすつもりですか? 私はともかく、若い二人は収まりませんよ?」

「そんな事いって……アンタもめっちゃビンビンじゃん」

「はは、これは抑えきれないんですよ」


 言ってみただけだけど、確かにあんまりおあずけするのも駄目か。皆もう我慢できないと、口よりもアレが雄弁に語ってる。ベッドの四隅に灯ってる魔光の光が私の湯上がりの火照った肌をやらしく魅せてるのか、もう先端から何かでてる……このままお預けしたらそこらの女襲いちゃいそうだね。まあそこまで分別ない奴らじゃないけど……私の代わりなんてそもそも誰も務まらないし。

 そこらの女で私の代わりになるとでも? いやならない。まあグルダフとかカメレオンはまだ私の味知らないし、案外誰でもいいかも知れないけど、蛇はもう私以外じゃ駄目みたい。まあ二人も直ぐにそうなるけど。

 

「よっと」


 私はベッドの上に立ち上がる。それでようやく見下げる事が出来る。私が小さいのかこいつらがデカイのか……まあこいつらがデカイんだけどね。そもそも獣人は人種よりデカイしね。平均百九十はあるんじゃないかな? 私は測ったことないけど、百五十くらいはあるかな? それよりも小さいかもだけど、そんな少女をデカイ獣人が囲んでるんだ。

 傍から見たら絶体絶命のピンチだよね。けどここでの立場は私が一番上だ。

 

「これは、ご褒美と共に契約だからね。私にその一生を捧げる覚悟はある?」


 私は二人にそう告げる。視線をそれぞれに向けた。すると二人は同時に腰を折って片膝を床につける。

 

「「貴女にこの全てを捧げます」」

「そう、なら私も主として愛を分けてあげる」


 二人の意志を確認して、私はネグリジェの裾を捲ってく。それに興奮する二人は鼻息が荒くなる。もうナニもパンパンだ。苦しそうだね。しょうがない、私をたーんとお食べ。

 

「いいよ……来て」


 そんな言葉で箍が外れたのか、二人は一気に私に襲い掛かる。それはそれは激しかった。だからか、一度蛇に止められたりした。蛇は私の身体の事良くわかってるからね。それから二人は優しくも激しく行為に及んだ。今晩はきっと二人にとって忘れられない日になっただろう。だって私だよ。世界で……いや宇宙で一番の美少女である私という美少女を抱いたのだ。

 

 これが人生最良の日でないわけがない。結局私達は朝日が昇るまで、眠ることはなかった。

 祝百話です。なんか公式からこれR18だろ! と言われたので変えときました。

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