女神候補
「悪いけど俺も遊びでやってるわけじゃないから
、腕輪が抜けない以上お前が天女じゃなかろうが天界へきてもらう」
「なんで私が…、って言うかあんたさっきと随分話し方変わってない!?」
「あんたじゃなくてハクアだ。
大事な女神候補が天女様だと思ってたから敬意を示していたが、そうじゃないとわかった今お前に気を使う必要がないだろ?」
「ムカつく言い方ね!それに、お前じゃなくて悠里よ。・・・って、やばっ、本当にバイトに遅れちゃうっ。着替えるんだから出ていって」
――いったいなんなの?天界だとか一緒に来いだとか・・・、それに大事な女神候補って言ってた。あーもー、訳わかんないっ
ガチャ!!
「遅い、着替えに時間かかりすぎだろ」
「ギャッ、まだいたの?ついてくる気?」
「遅れそうなんだろ?送ってやるよ。着替え待ってる間にバイク取り寄せたからな」
「取り寄せたっていったいどこからよ!?」
「天界から持ってきたこれだよ」
スマホを差し出す
「ただのスマホじゃない?」
「馬鹿だな、ちゃんと中身は天界仕様なんだよ。これがあればこの世界のものくらい都合よく色々手に入れられるんだよ。それよりいいから早く後ろ乗れよ」
「ハイハイ、天界仕様ね天界仕様ー。」
――完全に信じてないなこの女・・・(怒)
「天界にもバイクなんてあるのねーw」
「ないよ、天界は馬が基本だ。もしくは飛べるヤツなら自分の羽根だな…。運転なら心配するな、俺ほどの身体能力があればこんなもの乗りこなすくらい訳でもないさ」
ブオン
「え・・・、無免許?いや・・・、おろしてぇぇぇ~!!」
ブヴォン!ブヴォォォ~ン!!
「い゛~や~ぁぁ」