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天界
カーーン、カーーン、カーーン
「それでは午前の授業は終わり」
バタバタバタ…
「早く食堂へ行かなくちゃハクア様見れないわよ」
「今日はハクア様いらっしゃるのね」
「一目でいいから見たいわー」
食堂の扉を開けるとハクア目当ての女子生徒達がすでに黄色い声をあげていた。
「キャー、ハクア様私の隣に座ってくださいな」
「ダメよ、ハクア様は特別なのよ、一人締めなんてできるわけないでしょ!ねー、ハクア様ー」
その人気といえば銀色の髪を揺らし振り向くだけで更に増す黄色い叫びに、他の男子生徒達からは嫉妬どころか尊敬の眼差しすら向けられるほどだ。
「相変わらず凄いね、ハクアの人気は。さすが校内一の秀才さとその顔をもってすれば当然か」
「お前も俺の次に成績はいいし、顔も十分女ウケする顔だと思うけどシオン?
ただ女ぐせが悪すぎるがな…」
「ハクアは真面目すぎるんだよ、もっと力抜いてもいいと思うけど」
ピンポンパンポーン♪
「ツッ…、ハクア様、ハクア様、至急理事長室へお越しください」
「呼び出しだよハクア様」
「あぁ、ちょっと行ってくる」