因子理論
以前短編で書いた因子理論をTLS版に変更して書きました。
魔鉱については、鉱石で触れようと思います。
因子理論
魔法因子を用いた、事象改変に関する理論。
魔法因子(因子)
創造神ユピテルがテラリスを作り上げる時に使用した能力の残滓。微小の粒子とされ、基本的には不可視の物質。自然界では通常、人類が知覚可能な干渉は為されないが、特定の条件を満たすことで七芒星とのパスをつなぎ、七芒星とエネルギーをやり取りする機能を持つ。魔力が浸透していない因子を自然因子、魔力が浸透している魔法因子を操作因子と呼ぶ。
魔力
テラリス内に溢れる魔法因子を操作するためのエネルギー。創造神ユピテルがテラリスの維持のために常時発しているものであるとされる。
知的生命体のほとんどが行使できるが、その生物が由来する衛星によっては、後述の属性紋から得られるエネルギーに差が出る。
因子配列
魔法因子が魔力によって操作因子となり、特定の配列に固定化されたもの。
大きく分けて属性紋と作用紋が存在する。
魔法
七芒星とのエネルギーのやり取りを基礎とする、事象改変法。魔法は以下の特性を持つ。
・魔法の威力は、操作された因子の個数に比例する。
・魔法の強度は、使用された魔力量、配列の密度のそれぞれに正比例する。
・魔法の発動時間は因子配列の持続時間に正比例する。
・魔法の規模は、操作された因子の分布に相当する。
魔法発動
魔法発動のプロセスは以下の順に進む。
1 魔力浸透
魔力を放出し、自然因子に浸透させ、操作因子に変える。
2 因子操作
操作可能状態の因子を任意の配列に並べ、固定する。
3 発動
さらに魔力を流し込み、固定された因子を活性化させる。活性化された因子がエネルギーのやりとりをし、魔法が発動する。
魔法紋
エネルギー操作の力を持つ特定の因子配列の総称。属性紋と作用紋が存在する。
属性紋
七芒星とのパスをつなぎ、エネルギーのやり取りをする扉となる魔法紋。魔法の核とも呼ばれる。属性紋には平面の二次属性紋と立体の三次属性紋が存在し、因子紋が複雑なほど、七芒星の深部とのエネルギーのやり取りが可能となる。
作用紋
七芒星とやりとりしたエネルギーに指向性や作用などの意味を持たせる魔法紋。もっとも基本的な配列は基礎作用紋と呼ばれる。属性紋と同じく、二次作用紋と三次作用紋が存在する。
魔法石
魔石・魔玉の総称
魔石
多くの魔力を内包する、半透明の物質。魔法陣の素材。
魔玉
魔石より多くの魔力と、鍵因子を内包する物質。因子陣の素体。
魔法陣
魔石の粉末を配合したインクで描かれた陣。魔石の魔力により、因子の固定が可能で、起動魔力の使用(プロセス3)のみで魔法が発動できる。
因子陣
魔玉や一部の魔鉱に組み込むことができる陣。魔玉や魔鉱に封入された鍵因子と呼ばれる特殊な因子配列が、大気中ないし物質中の因子を設定された配列に組み換えて固定する。魔法陣とは異なり、鍵因子の設定変更により固定する因子の変更が可能。
鍵因子
魔玉や魔鉱に含まれる、因子配列の指標となる特殊な因子配列。魔力を用いることで、固定する自然因子配列を設定しておくことが可能。魔法紋とは異なり、エネルギー操作の力はない。