自業自得な彼
ーーーコチラハ、ニンゲンセイゾウジョ。
ミナサマノノゾムニンゲンヲサズカラセル
クモノウエノセイゾウジョ…
マタ、アラタナネガイガトドイタヨウデス…
「俺の名は、宇佐美 御子 (うさみ みこ)
女みてぇな名前だが、男だ。
んなこたぁどうでもいいんだよ!
とにかく、俺ににた奴を誰かに産ませてくれ!
このままじゃ俺、捕まっちまうんだよ
なぁ、助けてくれよ。
俺は…
気付いたら、やっちまってたんだ
おふくろを…包丁で…
だっ、だから
とにかくサツに追われてんだよ!
俺の身代わりを頼む!
誰かに… 」
ーーージゴウジトクデスネ
ワレラヲ、ジブンノイイヨウニツカオウトスルアシキモノヨ…
ニンゲンノナカノ、ケイサツトヤラニツカマルヨリモ
ヒドイセイサイヲアタエヨウ…
「 宇佐美 御子 殿
その願い、聞き届けた。望みの者を授ける。
キットナ
製造所」
俺は
それを見て、救われたと思った。
とても喜んで、毎日を過ごしていた…
一ヶ月後…
現世での俺は、心臓麻痺で死んでいた。
…
……
………っ
…………ここは、どこだ?
目を覚ました俺が見たのは
見たことのない造りをした部屋
子ども部屋のようで
スイートルームのようで…
とにかく、変な部屋だ。
「すっげ…なんだこの部屋」
…あれ?どこからか、視線を感じる
どこだ、どこから…………………
「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
この部屋が変に見えた理由
それは、壁のいたるところに、人間の目が…
誰かが…いたからだった
俺は、この部屋にいたら確実に殺されると悟った
…が、動く者に言われたのはこんなことだった
ーーーオマエハシンダノダ
ワレワレノテニヨッテ
ワレラハ、オマエノネガイヲキクキハナイ
ダガ、ケイサツトイウモノカラハニガシタ
アリガタクオモエ
オンヲ、カエシテモラオウ…
コノヘヤノ、ユウグニナレ
「はぁ?!んなのやってられっかよ
俺は、こんなとこごめんだね」
ーーーキサマ…イワセテオケバ………
イカシテオケヌ
ココデ、ソノヨウナコトヲイッタコトヲ
コウカイスルガイイ…
言い残すと、使者は消えた。
これで、一安心…
じゃなかった
どんどん、部屋が小さくなっていくのだ
「おぃ!ここから出せよ!
俺を二度も死なせるのかよ!
んなことして、てめーらただじゃおかねぇぞ!」
どこからか、声がする
ーーーコノゴニオヨンデマダイウカ
マァイイ。イッテイラレルノモ、アトスコシダ。
…?
……………!!!
「や、や、やめろぉー!!
まだ、死にたくねぇよ!
ぎ…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!」
ーーーギチョウモオヤサシイ…
アヤツヲコロサズニ
カベノイチブトスルトハ…
イキジゴクニオクルナンテ、オヤサシイカタダ…
…俺は、どこで間違えたんだ
おふくろを殺めたところか…?
俺の存在価値はなかったのか…
あ、おふくろだ…
そうか、生きてたか…
…生きてる?!
俺は何に追われて……
もぅ、どうでもいいや…
なんだか…
ほら
なにも考えられなく…
ーーーサイゴニ、ゲンエイトハ
ザンコクナショリダナ シシャ
ーーーイエイエ、ギチョウホドデハアリマセン
ーーーマァ、ドチラモアマリカワラヌナ
ニンゲントハ
ナントモアサマシイイキモノダ…
マダマダ、カンサツヲツヅケナイト…
ーーーコチラハ、ニンゲンセイゾウジョ。
ミナサマノノゾムニンゲンヲサズカラセル
クモノウエノセイゾウジョ…
ワレラヲ、ツカオウトスル
アシキニンゲンドモニハ
キビシイセイサイヲ…




