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9 木の精霊

 朝食を済ませると

 「よし、次行こう」

 「次はどこだ」

 「この山の向こう側の森にいる木の精霊だな」 

 「ボブは行ったことあるの」

 「この山を自力で超えるのは流石に無理だったので行ったことは無いけど話によると広大な森のようやで」

 山の反対側を目指して歩く一行、開けた視界に広がるのは見渡す限りの森

 「地平線まで森だな」

 「森の終わりが見えないね」

 「どこをどう探せばいいんかいな」

 「でもさ、真ん中の方にひときわ背の高い木が有るじゃない、露骨に怪しいでしょ」

 「とりあえず、あれを目指すか」

 カイの炎魔法はとても強力でサラマンダーの息でも全くダメージは受けない

 剣に炎属性を付加して攻撃すれば与えるダメージが桁違いに増える

 森の中の魔物の植物系には特効がある

 但し、周りの木に燃え移り俺の水魔法で消火しなければならない事態も起こった

 「森の中では安易に使えないな」

 「しかし、こう鬱蒼としているとどっちに進んでいるのか分らんな」

 「コンパスみたいなものが有ればいいんだけどな。そうだ、錬金で磁石を作れば良いんじゃないか」

 「磁石とはなんだ」

 「鍛冶職人だから経験が有ると思うが鉄同士がくっつく事ってあるだろ」

 「有るな」

 「あれを磁石というんだ、鉄の中に細かい磁石がバラバラの向きに散らばっている、それを同じ方向に揃えるイメージで叩いたら、強力な奴が出来るんじゃないか」

 何度か挑戦するとそれはできた

 中央に紐を付けてぶら下げればコンパスの出来上がりだ

 「これで大まかな方向がわかる、後は木に登って直接確認だな」

 こちらの森は俺が生まれた森と比較して強い魔物が多い

 植物系に加え昆虫系も多く生息しているがあまり旨そうではない

 俺達もレベルアップしているし、もっと楽に進めると思ったが結構手間取る

 寝る時は木の上の方が安全なのだが、カイは木の上では寝れないらしい

 「夜行性の魔物が多いのは厄介だな」

 「おちおち寝ていられないな」

 火の魔法が使えるので火おこしの手間がなくて便利だ

 一晩中火を焚いて交代で見張りながら睡眠をとる

 「夜って目が冴えるよな」

 「お前は半分夜行性だからな、俺は眠くてかなわん」

 「夜行性だったんだ、そう言われると少しの灯が有れば結構見える気がする」

 「何をいまさら」

 多くの魔物を倒しながら大木へと接近、近づくにつれ魔物も増える

 「あの木ってさ魔物の住処なんじゃないか、やたらといっぱい出てくる」 

 「実は近づいたらイケナイやつ?でもここまで来て絶対あの木にいるって感じるんだよなぁ」

 あまりに多くの魔物が襲ってくるので一旦、引くことにした

 魔物退治をしながら来たので少し退却すると魔物の気配は無くなる

 「間違いなくあの木の方から魔物が来ているな」 

 「近づけたくない感じだよね、ここまでくれば襲ってこないみたいだから、ここで休憩して魔力が回復したら近づいて討伐を繰り替えそう」

 「何日かかるんだろうな」

 それから毎日朝の出勤、夕方の帰宅のように討伐を繰り返す日々

 「だいぶlevelが上がったな」

 「毎日が修行の様なものだからな」

 「カイも炎魔法の使い方がだいぶ上手くなったよね」

 途中からボブも加わり魔物殲滅作戦は数か月ほど続いた

 「やっとたどり着いたぜ」

 辺りはシンと静まり返っていて不気味だ

 直径10ルメートルも有りそうな大木には太蔓が絡まり縛られているようだ

 不意にツルが鞭のようにこちらへ振り下ろされる

 すんでの所でかわし距離を取る

 「ラスボスか?」

 蔓は無数のムチ、あるいは槍のように俺達を攻撃してくる

 大木に絡まっているため反撃すると大木を痛めてしまう

 「これじゃ攻撃も出来ねえ」

 「俺がアイスウォールで大木を守るから炎の剣で一気に蔓を焼いてくれ」

 俺とカイの見事な連携によってツルの魔物を見事撃退

 辺りが明るくなり木の精霊が出てきた

 「魔物退治、ご苦労でした、加護を受け取りなさい」

 俺達に光が流れ込んで辺りの光が消えていく

 「魔物退治が条件だったのか」

 「どんな魔法がもらえたんだ」

 「ウッディアローとかじゃないだろうな」

 「それって普通の矢だもんな」

 「状態異常を治す魔法みたいだな、眠り、しびれ、マヒ、盲目を解除できるようだ」

 「それと一時的に防御力が上がる呪文」とカイ

 「ワイも状態異常回復やこれは旅人には良い魔法でっせ、それと一時的に素早さが上がる呪文」

 「植物を成長させる呪文だって、それと一時的に力を上昇させる呪文」

 「全体的に補助系なんだな」

 「どれも貴重な呪文でっせ」

 大木は森の中心の為どちら側に抜けるにせよ、かなり時間がかかる

 今度は外へ行くほど魔物が増える


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