5 初めての町
ボブを加え3人? 3匹で旅を続ける
山に入るまではたいした魔物とは遭遇せずにいたが、山に入るなり一転して強い魔物が増えた
それに伴いもらえる経験値も増え俺達のレベルも上がっていく
「今更だけど手強い魔物って具体的にはどんな奴か知っているのか」
「一体はひとつ目の巨人、もう一体が鳥型のやつや」
「鳥型は厄介だな」
「鳥型は逃げ場が有るなら逃げた方が賢明やね」
頂上を超えたあたりでひとつ目の巨人と出会った
「デカすぎるだろ」
巨人とは言っていたがせいぜい3メートルクラスを想像していたのだが、こいつはもっと有りそうだ。
「意外と素早いぞ」
「俺がおとりになる、その隙に攻撃を頼む」
大きな棍棒を振り回し攻撃してくる
何度か潰されてしまったが地道に足を攻撃
やがて立っていられなくなり、派手に倒れた
倒れた拍子に落としたこん棒を拾い、尻もちをついて露になった雄の急所を叩き潰す
何とも言えない悲鳴を上げ小便を漏らし泡を吹いて意識を失った
「うわっ、金玉潰れちまったぞ」
「雄としては最悪なやられ方やね」
「小便臭いな」
「起きないうちに止めを刺すか」
「なんか気の毒だな、このまま放っておくか」
「金玉潰されて放置される方が気の毒じゃないか」
「回復魔法で治せないのか」
「人間の骨折程度なら直せますけど、こんなデカいのはやってみないと分からへんよ」
こんな巨人でも腰布は巻いているんだな、そんな事を考えつつ治療の邪魔になるので腰布を外す
「臭いなこれ」
「洗濯なんかしないだろうからな」
ボブが巨人の金玉に魔法をかける、しばらくすると丸い形を取り戻してくる
「起きないうちに退散しよう」
駆け足でその場から離脱
「ここまでくれば大丈夫だろう」
「何が蜘蛛と同レベルだよ、ずっと強いだろ」
「分かった俺をおとりにして逃げる積りだったんだ、次の魔物の時はとっておきのアイテムで逃げ切る作戦だな」
「良いやないですか、勝ったんやから」
巨人も追ってこないようなので今日はここで休む、2日ほど山を歩いて行くと広い場所に出た
「きまっせぇ、気を付けてんか」
鳥型の魔物はドラゴンではないかと思うくらい大きい
空から降下してきてはくちばしで攻撃してすぐに空へ上がってしまうので反撃が難しい
「デカすぎだろこれ」
羽を広げると15メートル位有りそうだ、形としてはトンビのようだ
「俺がおとりになるから二人は先へ進め」
2人を逃がし相打ち覚悟で斧を振るう
何度かの交戦のあと、鋭い爪に捕まってしまった
俺を掴んで高々と舞い上がり悠然と旋回した後、巣へ連れていかれた
断崖絶壁に有る巣には雛が3匹、俺を取り合い喧嘩を始める
幸いなことに丸のみするには俺はデカすぎる様でつつきまわされるだけだ
物理攻撃が無効でも丸呑みされて消化されれば一巻の終わりだっただろう
つつきまわされながらも巣からの脱出を試みる。
巣の端にたどり着いたとき雛に突かれてあえなく転落、何百メートルかをダイビング
俺は死ぬのか、物理攻撃無効が働き無傷なのか?
そんな事を考えていると激しく地面に叩きつけられた
無茶苦茶痛く意識が遠のいていく
どうやら後者の方だったようだ、身に着けていた装備は壊れてしまった
落ちている最中に余計なことを考えていないで外してしまっておけばよかったな
カイ達は無事だろうか、とりあえず山の中を捜索してみるか
ひしゃげた装備を捨て歩き出す
微かにカイの匂いを感じる
体毛があるせいかそれほど寒さを感じないのは有難い
斧も無くしてしまったため魔物と遭遇したらどうすればいいんだ、などと考えていると魔物と遭遇
なんとかの法則?、フラグを立てたって事か?
襲ってきたのは角の生えた大きなウサギだ前後左右に飛び跳ね全く捕まえられない
凄いスピードで突進してきて角が腹を突き抜けた
「捕まえた」ウサギの頭を掴み首を力任せに捻るとボキッと音がしてウサギの体から力が抜ける
「夕飯と防寒着ゲットだな」
角を腹から抜き毛皮を剥いで肉を食べる
調理して食べればかなり旨いだろうが何の味付けもない生肉はお世辞にも旨いとは言えない
匂いを頼りにカイを探す
ウサギの角を武器に遭遇した魔物を倒しつつ山を登る、少しずつ匂いが濃くなっていき、とうとうカイを見つけた
「ダイ、無事だったんだな、心配したぞ」
「よくぞ御無事で」
「今、舌打ちしなかったか」
「な、何言うてまんねん、ほんまに心配したんでっせ」
「やっつけたのか」
「いや、無理だよあれは、巣まで運ばれて雛の餌にされかけたよ」
「雛?!、雛を捕まえれば一儲けできまっせ」
「無理だよ、あっちの断崖の上だ、空を飛べないとダメだな」
「そりゃ残念」
なんとか山を抜けて森へと入る
鬱蒼としたジャングルの様な森だ、鳥や動物も多い
ボブは森の中でも薬草だのキノコなどを採取して売り物を増やす
俺達が倒した魔獣の毛皮や骨など売れる部位を削ぎ取りそれも売り物にするという
「しかし、何でも売れるんだな」
「色々と知識を蓄えれば何でも儲けに繋がるんでっせ、知識は宝や」
そこから数週間、森を抜けた所に町は有った
「何がひと月だよ、倍かかったじゃねぇーか」
俺はボブが持っていたフードをかぶりマントで体を覆って町へ入った
体格的には人間に近いのでそれほど怪しまれなくて済んでいる
俺よりもカイの方が人目を引いていた。ドワーフの旅人はかなり珍しいようだ
褌を締め、ズボンと服を身に着けているのに
初めての人間の町、入口には城壁が有り魔物の侵入を防いでいるようだ
江戸時代の様な木造の長屋や戸建て、2階建ての建物も有った、中央を走る広い通りの両脇には露店が有り食べ物や生活雑貨などを売っている
ボブは売り物をさばいてくると言って別れて行った
「あいつ、このまま帰ってこないんじゃないのか、護衛代も払わねぇーで」
「大丈夫だよ、特別高価な魔除けアイテムを預かっているから、いざとなったらこれを売れば20万にはなるはずだよ」
「抜け目がないな」
2人で街をブラブラと見物して歩く
「カイは何か買うものは無いのか」
「さっき見たんだが武器や防具はあまり質が良くない、回復薬はボブから買った方が安そうだ」
「カイもしっかりしてるじゃない」
店は沢山有るがあまり活気が有るようには見えない
途中、鎖につながれたオークや荷物を運んでいるオークを見かけた
彼らは痩せていて弱々しく見えた
もちろん何も身に付けてはいない
ボブとは翌日、町はずれの寺院の前の噴水で待ち合わせする事になっている
俺達は食料を買い宿屋へ向かった。
特に豪華ではないが寝るだけならば問題ない
久しぶりのベッドだ、買ってきた食料を食べ、のんびりする
「お前、防具はどうする、裸のままで良いのか」
「別に防具でなくてもいいんだけど、なんかカッコいい服が有ればほしいな、でも結局チンコ丸出しは変わらないから意味ないよな」
「そのマントはどうなんだ効果は持続してるのか?」
「町に入る前に確認したがこれでおおわれているとダメな様だ、開けば大丈夫だ」
「それなら」カイは自分のズボンのベルトを外し前面に布を縛り付けて俺の腰に巻いた
「これならどうだ」越中ふんどしの前垂れのみのような感じだ。
指先に斧を当てて力を入れる。チクッとするが切れていない。
「これなら大丈夫みたいだな」
「丸出しよりはだいぶいいだろ」
そんな事を言いながら俺の尻尾を擦り一物を咥え玉をさするカイ
俺は途端にとろけてしまう、サイコーに気持ちいい
俺の精液を飲んだ後はケツを犯し中へ射精するカイ、気持ち良過ぎてブヒブヒうなってしまう俺
「ダイは普段は普通にしゃべるのに感じてるときはブヒブヒ言うよな」
そう言われ恥ずかしくなって顔が赤くなる
毛が生えているのでわからないのだが
「しょうがないだろオークなんだから、自分でも止められないんだ」
「別にバカにしてるわけじゃないんだ、家にいるオークを思い出して安心するんだよ」
カイはどう思っているかわからないが、なんとなく主従関係が成立してきている気がする
どういうわけかカイを主人とする事で楽な気がした
特に性処理の時には
でも少し癪なので普段は対等な立ち位置を心がけようと思う
翌日、ボブとの待ち合わせ場所へ向かう
噴水の前は待ち合わせ場所として賑わっていた、カップルが多く無事に落ち合って仲睦まじく去って行くもの、待ちぼうけを食らって悲しそうなもの
しばらく待っているとボブがやってきた
近くのカフェへ移動して話を始める
「どうだ、商売は」
「おかげさんで儲かりましたよ、とりあえず護衛料を先に渡しておきます」
「ああっ、ありがとう」
「それと、魔法の事なんやけど、ちょっと困った問題が」
「覚えられないのか」
「その前に、魔法を覚える方法を教えます」
「基本は上位の魔法使いに弟子入りして、精霊の加護を分けてもらうのです」
「そうなんだ、魔法が使える奴ならだれでもいいのか」
「加護を分けられるようになるまでにはかなりの修行をしないとならないので誰でもというわけにはいかん」
「ワイに教えてくれた魔法使いはすでに亡くなっていまして、今この町には回復系の魔法を極めたもんがおらんのや」
「それが困った問題って奴か」
「そうや」
「どこへ行けばいるんだ、魔法使い」
「もっと大きな町へ行けばあるいは、ただ、大きな町は警備も厳しく魔物に加護を分けてくれるものなどおらん」
「そうなのか、なんか方法は無いのか」
「そういえばカイも魔法を使ってたよな、どうやって覚えたんだ」
「ドワーフは生まれた時から覚てえいるやつが一定数いるんだ、遺伝なのかな」
「遺伝じゃどうにもならないな」
「無い事もあらへん、直接、精霊と契約すれば良いいんや」
「世界には、月、火、水、木、金、土、日の精霊がいてその精霊と話をして加護を得るんや」
「回復魔法はどの精霊なんだ」
「水の精霊やね、湖に住んでるっちゅう話や」
「どこの湖なんだよ」
「それはわからへん、いまいる魔法使いは昔に加護を受けた者から延々と引き継がれたもので直接加護を受けたという話は聞いたことがないんや」
「そうか、しょうがないな」
「お役に立てず申し訳あらへん」
「諦めるのか」
「別に目的が有る旅なわけじゃないからとりあえず探してみようかな精霊」
「そう来なくっちゃ、俺も魔法が使えるようになりたいし、行こうぜ」
「ボブ、精霊の居そうな森はどこだ」
「そやなぁ、ドワーフの里から南へ平原を横切って行ったとこがええと思うでぇ」
《もしかして、俺の居た森なのでは》
「木は森に、水は湖、土、金、は洞窟、日と月は山、火は火山におんねん」
「なるほど、森へ行けば木の精霊に会えるかもしれないんだな」
「知識と魔力を上げておくと魔法が強くなるから」
「どうやって上げればいいんだ」
「魔力は魔法をかけたりかけられたりすれば上がる、より強力な魔法で経験値も多くなる」
「知識の方は色々学べば上がっていく、手っ取り早いのは本を読む事やな」
「長く生きていれば自然と上がるけどな」
森へ行くにはあの山をもう一度越えなければならない
「鳥型の魔物対策なんだけど弓を使うのはどうだろう」
「ただの弓では歯が立たないぞ」
「投げ斧なら有効だが、一発勝負ではなぁ、沢山持って行くのは重いしなぁ」
「二つの斧を鎖でつなげれば使いやすいかも」
早速、武器屋へ行って材料を買いカイが改造する
「鍜治場が借りられればもっと良いのが出来るんだがな」
山へ向かう途中で武器の練習をする
扱いは非常に難しい、上手く投げればブーメランのように戻ってくるのだが
戻ってきた斧で自分の足を切ったり頭にあたったり、何度死んだことか
物理攻撃無効というチートなアイテムの有りがたさを再認識する
練習するにつれ威力は増し、取り扱いもうまくなった
俺のオリジナル武器、テンションが上がる
近づいてくる魔物を片っ端から俺の斧の餌食にして武器スキルを上げていく俺
不思議なくらい扱いに慣れるのが早い、今や俺の手足のように自由自在に操る事が出来る
ボブも同行すると言ってついてきた
護衛を頼むと言わないところがミソだな
「護衛費はどれくらいくれるんだ、帰りだし安くしておくぞ」
「何言うてますの、友達やないですか」
「いつ友達になったんだカイ」
「さあなぁ、誰だっけその人」
「ひどい、泣きますよ」
「仕方ないな護衛費はタダでいいから協力してくれよ」
「おおきにー」
魔力の余裕が有るときは俺達に魔法をかけてもらい魔力の上昇に協力してもらう
アイテムは無料で使わせてもらう
「しかたおまへん、それで手を打ちますわ」




