33 最後の精霊
再び船に乗り込み目的地へ向かう
「やっぱり地図にない島も沢山ありそうだな」
「定期的に島が見つかれば補給も気分転換も出来て良いッスね」
「そうだな、船の修理も改修も出来た」
「随分と快適になったダス」
「甲板に風呂が有るのは良いな」
「水が魔法で使いたい放題っていうのは便利ダス」
「水の心配がいらないのは本当に助かるな、水は重くてかさばるからな」
「しかし、他の船には全く出会わないんだな」
「基本的に陸地伝いに航海するのが普通なんッス」
「補給が出来るから」
「海のど真ん中を突っ切ろうとするのは自殺以外の何物でもないッスから」
「しかもこの規模の船じゃひと月の航海がやっとってとこダス」
「俺達には大魔法使いが二人も付いているから何も問題ないッスけどね」
「お前らだって十分に大魔法使いだろ」
「そうみたいッスね、実感ないけど」
「船を浮かばせるのでMPが増えただろ」
「スゲー増えたッス」
「魔法を使いたい放題だす、オラが魔法使いなんて夢みたいダス」
「人に見せるなよ、良い事ないからな」
「そうッスよね、狙われるのが落ちっス」
「自慢したいダスー、大作、羨ましがるだべなぁ」
「精霊様のご加護受けてみたいダスなぁ、レアアイテムも沢山欲しいダス」
「沢山ダンジョンをクリアしないとな」
航海へ出て1年が過ぎたころ目的の海域に到着、地図で見れば点でも現地へ行けば広大な範囲になり探し当てるのは難しい
「あそこに島があるッス」
「あまり大きくないな」
「目的の島かな」
「とにかく上陸してみよう」
直径400メートル、真っ白な砂浜でヤシの木が3本だけ生えている平らな島だ
「小さな島ッスね」
「何も無いな」
「真ん中あたりに何かあるダス」
近づくと地面に扉が有った
「これってダンジョンッスか」
「扉を開けてみろ」
太一とドーガが扉を持ち上げるように開くと中は階段になっている
「入って大丈夫だか」
「入らないという選択肢は無いだろ」
薄暗い階段は二人が並んで歩ける程度の幅で螺旋状になって下へと続いている
「長いなぁ」
「降りきった所に精霊様がいたりしねぇーべか」
「そんなに簡単に会えたことは無いな」
「だべなぁ」
「ダンジョンにしても何も無いッスね」
「そろそろ晩飯にするか」
「階段だけじゃ飽きるなぁ」
ドーガが飯の支度を始める
太一が階段に座り壁に寄りかかり一息つく
「あっ、あああぁぁー」
寄りかかった壁が後ろに開き穴に転がり落ちる
「おーい、生きてるかー」
「大丈夫ダス」地下深くから声が聞こえる
「こっちにも道があるダス」
「どうするか」
「二手に分かれるか、俺が穴に入って太一と合流する、お前らはこのまま階段を降りろ」
「OK、それで行こう」
カイが穴に飛び込んでいく
俺とドーガはこのまま階段で下へ
「あの穴へ落ちた方が早いッスよね」
「俺たちは落ちても問題ないが、普通に考えたら死ぬぞ、罠だ、こっちが正規ルートだろ」
「確かにそうッスけど、何も出てこないとつまらないじゃないッスか」
「罠が有ったんだ、そのうちに何かしかけて来るだろ」
「カチッ」
「今なんか音がしなかったか」
「なんか踏んだかも」
「うわっ」
階段が無くなり滑り台の様になった
「目が回るッス」
「ケツが痛いぞ」
しばらく滑り落ちていたが一旦、体を浮かせて体勢を立て直す
「もう少し滑らかに作っておいてくれんかなぁ、尻尾が千切れる所だったぜ」
「ケツが熱かったッス」
浮きながら下へ降りて行くと最後は剣山の様に無数の剣がこちらを向いていた
「あのまま滑っていたら串刺しだったな」
剣山の脇に大きな穴がある
「通路はそっちだな」
脇の通路に入ったとたん魔物が襲い掛かってきた
「なんッスか、なんでゴーレムなんッスか」
大量のゴーレムが次々と襲い掛かってくるのを槍と斧で粉砕していく
1時間ほど休みなく戦闘を続けようやく一段落した
辺りにはゴーレムの残骸が山になっている
「チョット疲れたな」
「チョットじゃないッスよ、なんて数なんッスか。海の中なのに何で岩系なんッスか、硬くて疲れたッス」
「チョット休んだら先へ行くぞ」
先へ進むと鍾乳洞の様な雰囲気の洞窟で水性の魔物と土系の魔物が交互に襲ってくる
槍を肩に担ぎノッシノッシと歩くドーガ
「お前最近太ったよな」
「ギクッ」
「やだなぁ、そんな事ないッスよ」
「ケツもデカくなったし、腹も出てきた」
「一時期はバッキバキの筋肉だったんッスけどね」
「修行が足りないんだな」
「兄貴だってデブじゃないッスか」
「俺はオークにしては筋肉質だぞ」
「太一だってデブだしカイの旦那だって」
「わかったわかった、別にデブが悪いと言ったわけではないぞ」
「自分でもわかってるんッスけどね、体の切れは悪くないので安心してほしいッス」
「太一たちはどうなったかな」
「あっちが行き止まりなら、こっちを追いかけてくるはずッスね」
鍾乳洞は続き下り続ける
「どのくらい潜ったんッスかね」
「もう1週間以上経っているような気がするな」
「ダンジョンは時間感覚が狂うッスね」
「日の精霊の時は随分長かったよな」
「こっちの道は狭いだな」
ひとり分の幅しかなく閉塞感が半端ない
「カチッ」
「アッ」
再び落とし穴に落ちる
今度はすぐに体を浮かせてゆっくりと下へ降りていく底につくと横に通路が有る
カイも降りてきて
脇の通路へ入る
落とし穴に落ちては脇の通路を歩き、また落ちる
5回繰り返すと広々とした広場に出た
「やっと広い場所へ出たな」
「縦に降りてきたから近道だったんじゃないべか」
「かなり地下深くへ落ちたと思うが」
眼前に大きな地底湖が広がっている
「きれいだぁ」
水をすくってみる
「冷たいな」
「飲めるべか」
「ダイ達はどうなったんだろうな」
辺りを探索したが出入口らしきものは無い
「とりあえずここで待つしかないか」
ダイ達はいないが食後はいつもの行為が始まる
デカいモノどうしだがお互い何とか受け入れられる位には開発が進んでいる
「そんただ激しくしたら壊れちまうダス」
気のすむまで腰を振ると太一も汁を垂らしている
太一のモノの先端ををゆっくりこねくり回す
腰がガクガクと震え体を捩る
柔らかく、ゆっくりと刺激を与え続ける
「き、気持ちいいダス」
快感に身をゆだねながら眠りに落ちる、至福の時間
とうとう広い場所へ出た
「太一達はまだの様ッスね」
眼前に大きな地底湖が広がっている
「とりあえずここで待つか」
飯を食いゆっくりする
「なんか違和感があるな、このまま待っていてもだめな気がする」
「そうッスか、俺にはよくわからないッス」
「仕方ない潜ってみるか」
水中眼鏡を装着する
「なんッスかそれ」
「これを付けていると水の中でも目が見えるんだ」
「魔法のアイテムっすか」
「魔法ではない、以前に水の精霊の湖へ潜ったとき見えなくて困ったからなカイに作ってもらったんだ」
「兄貴って泳げるんッスか」
「当然だ」
「木登りしたり泳いだり、変なオークっすね」
言い終わらないうちにドーガを湖の真中へ放り投げる
大きな水柱が立ち、しばらくしてドーガが顔を出す
「冷たいッス」
自分も湖に入る アイテムにより水の中でも息ができる
「チョット潜ってくる」ドーガをおいて湖の底へ
広い湖で魚はいるが魔物は出てこない、隅々まで探索するには何日もかかりそうだ
カイ達がいなくても夜のお約束は始まる
お互いのモノを愛撫する
「兄貴のは包茎なのに匂わないッスよね」
「お前のはどうして一日でこんなに臭くなるんだよ」
相変わらず敏感そうな先っぽをなめる
「ギャァー」と声を上げ腰を引こうとするが玉を握り逃がさない
ザラザラの舌で敏感な部分舐められるのは拷問に近いしかも玉を握られ体が反射的に逃げようとするたびに玉が引っこ抜かれるような痛みが加算される
数回舐めれば皮がむけ血が滲むはずだが、物理攻撃無効が有るのでそうはならない
小便を漏らし、汁を漏らし、よだれを垂らして力尽きるドーガの背後で腰を振り大量のオークミルクを
注入する
ドーガの腹がゴロゴロと鳴り出しそのまま垂れ流す
数日かけて湖を探索すると湖底にトンネルを発見
トンネルを抜けるとカイ達のいる湖に抜けた
「おーい」手を振って
「兄貴が泳いでるダス」
「おう、やっと合流できたか」
「ドーガはどうしただ」
「壁の向こうにもう一つここと同じような空間が有って湖底でつながってるんだ」
「それに気が付かなかったらずっと会えなかったって事か」
「ドーガを迎えに行ってくる」
再び湖底のトンネルを通りドーガを連れてくる
4人が揃うと宝箱が出現した
ドーガ 変化の指輪 変身できる
太一 怪力の尻尾 尾てい骨に当てると尻尾が生え力が2倍になる
カイ 転生の宝輪 絶命時任意の年齢で転生できる。1回のみ
ダイ 理力の鼻輪 魔法効果が1.5倍、MP使用量が1/2になる
「太一の以外は前に見たことあるやつだな」
「尻尾が生えるダカ」
恐る恐る尻に当てると
「生えたな」
「生えたッス」
「モフモフだ」
フワフワ尻尾が尾てい骨から伸びた
「これはどうなってるんだ」
ドーガが握ると
太一の体がビクッと震え一物が硬くなる
今度は引っ張ってみる
「痛いダス、乱暴にしないでほしいダス」
生えた尻尾は温かいし神経も通っているようだ
「動かせるのか?」
しばらく色々試しているうちに割と普通に動かせるようになった
「それって外せるのか」
引っ張ったり捩じったり、祈ったりしたが外れない
「外れないッスね」
「これは困ったな」
「かわいいし、気持ちもええからこのままでいいダス」
尻尾をフリフリしているので嘘ではないようだ
「しかし、精霊の住処ではなかったッスね」
旅はまだ続く




