32 島のダンジョン
鳥たちの攻撃をかわしつつ頂上へ到達
頂上付近に大きな扉が
「こんな所にもダンジョンって有るんだナヤ」
扉を開けると広い部屋の先に4つの扉が有る
「これってあれッスよね」
「あれだな」
「あれってなんダス」
「一人づつバラバラに攻略するタイプだ」
「俺、前の時は死にそうになったッス」
「オラも一人だべか」
「不安なら外で待ってても良いぞ」
「それも不安ダス」
「まぁ問題ないだろ、お前達も強くなってるし」
それぞれ扉の前に立ち
「出口で待ってる」
そう言ってそれぞれ扉に入っていく
「えっ!!」
入ったとたん目の前に広がる海、はるか遠くに島が見える
ここってダンジョンの中だよな
今いる砂浜には小屋が有る
小屋の中にはノコギリやらの道具があった
なんかサービスが良いな
辺りには木も生えている
ここに有る物を使ってあの島まで辿り着けという事か?
あたりに有る木を斧で切り倒し船を作る
木を操作する魔法は有るがとりあえず手作りしてみるか
もともと斧って木を切る道具なんだよな
数日でカヌーを作り上げ海へ漕ぎ出す
かなり時間を使ったと思うが日が暮れる様子が無い
途中サメに襲われたが返り討ちにして犬ぞりの要領でサメに舟を引かせた
「楽ちんだな」とのんびりしていると今度はタコの怪物が襲てきてサメを食べてしまった
タコを浮かせて丸焼きにし食べた後、島を目指して舟をこぐ
ウトウトしていると今度は雨が降ってきた
「今度は嵐かよ、面倒くせーな」
船を浮かべようとも思ったが空に雲がない、飛んでも嵐からは逃げられない
オークの毛皮は水も弾くし寒さにも強い雨など問題にならない
船酔いになりながらも嵐を抜けた
吐き疲れてぐったりしていると
トビウオもどきの大群が襲ってきた
無数の矢のように飛んできて体中に突き刺さった
「いてーなぁ」
ロックウォールで壁を作りたいが船が転覆してしまう
斧で応戦するが数が多くさばききれない
ダメージはないが痛いものは痛い
しばらくたってやっと群れが過ぎていった
魚が体中に刺さっている
端から抜いて焼いて食べた
一息ついて寝ていると今度はクジラもどきに丸呑みにされた
「どうしたもんかなぁ」
① 斧で切り刻んで穴をあける 暴れまわって大変なことになりそう
② ファイヤーボールで焼き尽くす 酸素がなくなって窒息
③ ロックウオールで閉じこもり溶かされないようにして出るのを待つ プリッとな
どれもいいアイデアではなさそうだな
とりあえず奥へ行くと消化されそうなので入り口付近にとどまっていることにする
意外と早くその機会はやってきた、新たな餌を取り込むべく口を開いたのだ
すかさず脱出、出来るだけ離れないと再び吸い込まれる
なんとか抜け出せた
ひどい目にあいながらも島へは近づいている
島から白い煙が上がっているのが見える
よく見ると3人が手を振っている
舟を漕いで島へ上陸
「兄貴、遅かったッスね」
「途中で魚のエサになっちまったかと思ったぜ」
「よかったダス」
「俺が最後か、みんな飛んできたのか」
「ンダ、途中で鳥の魔物に襲われたダドモオラのほうが速く飛べただ」
「このダンジョンは舟を作って海を渡るのがコンセプトだろ」
「飛べる距離で良かったッスよ」
「海の途中で色々現れて楽しかったぞ、クジラに丸呑みされたし」
「やっとそろったんだ、お宝チェックと行こうぜ」
宝箱は4つ
「あれっ」
「おろっ」
「ダス」
「お前らみんな一緒か」
「その様だな、「魔力の石」一回だけMPが全開になる、使うと消えるらしい
「「海の息吹き」ネックレスの様だな、どこでも呼吸ができるらしい
巻貝のペンダントトップが付いている
「兄貴の良いッスね」
「お前らのだって、緊急事態には有効だろ」
「一回しか使えないのがな」
「ズルして海を渡ってこないからだ」
「もう一回攻略したいッス」
「兄貴の無敵さに磨きがかかったッス」
「そうだな、海に引き込まれても死なないって事だな」
「物理、魔法、窒息、無効だな」
「どうやったら殺せるんッスか」
「服を着せるしかないな」
「その手が有ったか」
「魔法無効ってどうやって手に入れたんダス」
「俺達じゃ無理だなダイでさえ死にかけたからな、それに尻尾が無いと装備できないし」
宝を取ると辺りが明るくなり外へ転送される
山の頂上だ、島が一望できる
「良い眺めだな」
「しかし、この島の周囲水平線まで何も無いな」
「先は長そうダス」
「気分転換が出来て良かったな」




