27 太一冒険者デビュー
太一は意外と筋が良い、野良仕事で鍛えられた力も有り剣の腕前も料理もみるみる上達した
一番驚いたのは魔法の適性でMPがどんどん上がるのだ
「太一は魔法の適性が高いんだな」
「ガイアもすごい勢いで上達したが、それ以上だな」
「攻撃魔法も覚えた方が良いかもな」
「それならダイさんのルナティクアローが欲しいだな」
「また地味なのを欲しがるな」
「あれは静かで目立たないから鳥とかを狩るのに便利そうだで」
「兄貴、俺にも何か教えてほしいッス」
「お前は十分持ってるだろ」
「そうなんっすけど、兄貴みたいに増えないから」
「日系はいっぱいあるだろ」
「色々増えたッスね、精霊様様ッス」
森の木が少なくなり、やがて草原に出た
「もうすぐ町ッスね」
「お前達は服を着た方が良いんじゃないのか」
ボブに服やら鎧やらを見繕ってもらう
「窮屈じゃな」太一
「街中で裸ってわけにもいきまへんって」
「ダイさんはいいですね」
「町へ入るたびにそういうリアクションになるなよ」
町はそこそこの大きさで活気があり綺麗だった
「なんかいい街だな」
「珍しくオークも一緒の部屋で良いって言うし」
「小さいからって言ってましたね」
「やっぱ小さい方が正解だろ」
「ドーガや太一は人間の中でもデカイから余計に俺達が小さく見えるんだな」
「ワイはさっそく商売や、カイはんとトビーはワイと一緒な」
「俺は冒険者ギルドへ行ってきます、兄貴と太一さんはどうしますか」
「冒険者ギルド行ってみたいだぁ」
「じゃぁ俺達はドーガと一緒に行くよ」
綺麗な街並み、整備された道、行き交う人たちの表情も明るい気がする
冒険者ギルドも明るく、数人が壁に貼ってある依頼書を眺めている
一緒に中へ入っても注意されなかった
ドーガが魔物の素材を換金する間、太一と中を見て回る
「それはあんたのオークか、小さいが強そうだな」
気のよさそうな40代のおじさんが声をかけてきた
「小さいけど凄く強いんだぞ」と太一
「一緒に戦うのか、お前さん魔獣使いなのか」
「オラのってわけではないけどな」といい淀む太一
ドーガに助けを求めようと視線を向ける
「ああ、あっちの兄ちゃんが使うのか」
俺はいつものように壁に貼られた依頼書を物色す。
カウンターの方で何やらざわついている
「これあんだが狩ったのか」
「スゲーッ、ドラゴンの角なんて初めて見た」
「他のも強力な魔物ばかりだ」
野次馬が集まっている、よっぽど貴重なものが混ざっていたようだ
ドーガが冒険者のカードを出すと更にざわつく
「S級なのか」
「S級なんているんだな」
ドーガは何も言わないで手続きを済ませるが、明らかに得意げな顔でこちらに近づいて来る
「何か面白い依頼あったッスか」
俺は黙って指さす
「新しいダンジョンの調査ッスね」
「ダンジョンってなんだべ」
「太一さんは知らないのか、色々な魔物や罠がある迷路だな」
「そんなとこ、なんで調査するんだ」
「攻略すると宝が手に入るんだ、単純に面白いってのも有るんッスけど」
「あなたはダンジョンを攻略した事が有るんですか」脇から男が声をかけてくる
「有るッスよ、一度は死にそうになったけど」
「スゲー、流石S級だ」
「ここの人は攻略した事ないのか」
「町に居つきの何組かが挑戦したんだけど帰ってこないんだ、その後も腕に覚えのある旅の冒険者が挑戦したが誰も帰ってこなかった」
「中には攻略に数か月もかかる場合も有るから、まだ中で攻略中かもしれないぞ、最後に挑戦したのはいつ頃だ」
「最後に挑戦したのは半年前位だな」
「半年か、折角だから行ってみるっすかね」と俺の顔を覗きこむドーガ
黙って頷く俺
「太一さんも冒険者登録するんッスよね、ライセンス取ったら一緒に行きましょうよ」
「オラ、大丈夫だかぁ」
「大丈夫ッスよ、あの頃の俺より強いッスから」
「それに、兄貴も付いて行くッスから」と小声で付け加える
太一は手続きをして試験会場へ案内される
「兄貴っ、頼りにしてるだす」
「基本的には俺は手を出さないぞ、なるべく自分の力で合格しろ」
「そ、そんなぁ」情けない顔でうつむく太一
試験を受けるのは俺達だけの様だ、試験官が内容を説明する
F~Dランクはここで取れる様だ
Fランク、闘技場の中へ入れられ猪タイプの魔獣が放たれる
「どこの町でも同じなのか」などと考えている俺めがけて突進してくる
前もこんな感じだったな
仕方なく正面から突進を受け止め放り投げると猪は目を回して起き上がれない
「Fランク合格、Eランク受けますか」
「はいっ」と太一
Eランクはワイバーン1体だ、俺は念のため太一の陰に隠れる
「わわっきた」急降下で攻撃してくるワイバーンをギリギリでかわす太一
飛び去るワイバーン目がけてルナティクアローを放つ、見事に命中してワイバーンは墜落する
「君は魔法が使えるのか」と試験官がビックリしたように尋ねる
「チョコっとだけだぁ」と太一
「Dランクテストは儂と手合わせしてくれんか」
「おじさんを殺すの嫌だな」
「殺さんでくれ、手合わせじゃ、真剣じゃなく木刀で良いから」
「かまわんだども、オラは手加減が出来ん、いつも本気で稽古してっから」
「それで良い」
おじさんは40位でガタイが良く鋭い目をしている、歩く姿も隙が無く中々に強そうだ
俺はどうした物かと思ったが、俺が邪魔したら面白くないだろうと脇へよけて離れた
その様子を見て「オークは使わないのか」とおじさんが声をかける
「兄貴が手を出したらホントに殺しちゃいかねないから、オラだけで良だよ」
「あい分かった」
二人は剣を構え対峙した
おじさんの物腰から太一では勝てない事はわかる
二人は何回か剣を合わせ、太一は剣をからめとられてしまった
「まいった」と太一
「おぬしにはまだ魔法があるだろう、謙虚なのも良いが持てる力は使ってからでも遅くはない」
「わかりました」と太一
ルナティクアローを放つがおじさんは紙一重でかわす、ルナティクアローでけん制しつつ近寄り蹴り投げを打つがことごとくかわされる
最後は投げに行ったところを返され投げられてしまった
「強いだす」と太一
「おぬしも中々のもんじゃったぞ、Dランク合格じゃ」
「えっ、そうなの、負けたから不合格かと思っただ」
「儂に勝てたらAをやっても良いぞ」と笑うおじさん
俺が立ち上がるのを見逃してはいない
素早く突進すると間髪入れずに投げ飛ばす、本来なら地面に叩きつけるのだがそれでは殺しかねない
おじさんは空中で体勢を立て直し綺麗に着地した
「これは見事な投げだ、手加減してもらわなければ骨を折られていたわい」と笑う
「兄貴もやるだか」
「あのおっさんがやりたそうにしているからな」
「得物は何を使う」
「素手で」
「オーク相手で力比べは分が悪いな、儂はこれを使わせてもらうがよいかな」
取り出したのは戦斧だ
「斧使いとは珍しい、いいぞ、かかってこい」
斧の使い方は熟知している
スレスレでかわしながら打突、蹴り投げを織り交ぜ攻撃をする
息つく暇を与えない
最後は蹴りで弾き飛ばす
「ブハーッ、参った、流石はS級の連れだな」
「兄貴、強えーっ」
「あんたは本当にオークなのか」
「オークだがなにか」
「人間がオークに化けてるんじゃないのか、その手に装備しているのは変化の指輪だろ」
「変化の指輪を知ってるのか」
「儂はこう見えて元S級冒険者だ見識もそれなりにあるつもりじゃ」
「おじさんはいくつだか」
「70じゃよ」
「ええーっ、40位だと思ってただよ」
「変化している事は間違いないが俺は人間じゃない」そう言って指輪を外してみせる
「これはまた立派なオークだな」
「デカイと不便なので小さくなっているだけだ」
「しかし、普通に会話するオークなど居るモノなのか」
「ここに居るだろ、それもバレると面倒なので内緒で頼む」
「そうか、わかった」
「ところで太一の試験結果はどうなんだ」
「もちろん合格じゃ、お前さんとコンビならAでも構わんが単独ならDランクから始めると良い」
「やったー、冒険者だス」と大喜びする太一
「ところでお前さん、魔法はどうやって覚えたんじゃ」
太一はオロオロしながら俺の顔を見る
「旅の途中で魔法の得意な奴にもらったんだよな、太一の事をとても気に入ってくれてな」
「そうか、それは幸運だったな、魔法は遠距離攻撃が出来るからとても便利だ」
「爺さんも魔法が使えるのか」
「長く冒険者をしていれば多少の魔法は手に入れるよ」
「さっきは使わなかったな」
「お前さんだって本気ではなかったろ」と不敵に笑う
「兄貴は斧を使うんだぞ」
「そうか、儂と同じじゃな」
「もう一戦するかの」
「俺の斧は特別せいだ、本気で振ると闘技場ごと壊れるかもしれんぞ」
そう言って斧を取り出す
「これは見事な斧じゃ、芸術品といっても良い」
「良かったら今町に来ている旅の商人が上等の武器を売っているから覗いてみてはどうだ、まぁこの斧より上等なものは無いと思うが」
「太一の剣も駆け出しの冒険者が持つには上等過ぎると思っとったが商人にもつてが有るんだな、冒険者としては良い事だ、補給は大切じゃからな流石S級じゃ」
「老師、そろそろ戻ってもらえますか」と遠くで男が声をかけてきた
「おっと、つい長話をしてしまった、縁があったらまた話を聞かせてもらいたいな、話は通しておくD級のライセンスを貰うがよい」
「ありがとう」
老人と別れ、ライセンスを貰ってギルドを後にする
「太一さんもDもらえたんッスね」
「うん、なんかうれしいな、おらが冒険者なんて夢みてぇだ」
「太一は力もあるし剣も魔法も才能がある、ドーガもウカウカしていられないぞ」
「嫌だな、俺だって日々進化してるんッスから」
ドーガは日の精霊から直接加護を貰ってから日属性の魔法を鍛錬し俺やカイよりも使いこなしていた
日属性の魔法は多岐にわたり派生する、防御系から攻撃系、回復系などだ
その後、町の中を散歩してホテルへ帰る
「商売はどうだった」
「上々や、中程度の武器や防具が売れ筋でんなぁ」
「カイさんの直しが有るからすごく喜ばれて、俺も鍛冶の腕を上げてカイさんがいなくても直しが出来るようにならないと」
「ひとり、なかなかの目利きの爺さんがいてな、見てくれは地味だが中身は一級品の超お買い得な一品の剣と斧を買って行ったよ、あれはただものじゃないな」
「もとS級の爺さんじゃないかな」
「俺が宣伝しといたんだ、早速買ってくれたんだ」
「もとS級なんていたんだ、どこで会ったんッスか」
「冒険者ギルドの試験官やってたんだ、70歳って言ってたけど凄く強かったよ」
「俺も手合わせしてみてぇッスね」
「S級同士の対戦か、金取れるんじゃないか」
「それええな、どこぞのスタジアム借りて観客入れたら儲かりまっせ」
「いゃッスよ、70の爺さんに負けたら恥ずかしいじゃないッスか」
「なんだよ、はじめから負けるつもりか」
「俺は兄貴達あってのS級ッスからね、タイマンでS級に勝てると思う程驕ってないっすよ、目標として人間のS級がどの程度か知っておきたいと思っただけッス」
「本気でやったら兄貴とどっちが強いかな」
「兄貴、やり合ったんっすか」
「俺は素手であっちは斧だった、蹴りをイッパツ食らわせたらすぐマイッタしたから実力はわからない」
「人間で兄貴にかなう奴なんていないと思うけどな、特に魔法を使ったら絶対勝てないッスよね」
翌日、ドーガは元S級の先輩に会いに冒険者ギルドへ
「少々お待ちください」
しばらく待っているとおっさんが近づいてきた
「Sランク冒険者のドーガさんですな」
「あなたが元S級冒険者ですか」
「何か御用がおありだとか」
「色々と経験談など窺えればと思いまして、それと出来れば一手御指南頂ければと愚考しております」
「儂はとおに引退した身、現役の冒険者の相手などおこがましいです、話だけなら今夜にでも時間を作ります」
「そうですか、私はずっとオークのダイさんと旅をしてきました、S級にはなりましたがダイの兄貴のおかげで俺の実力ではないのです、失礼だとは思ったのですが先輩の胸をお借りして自分の実力を見極めようと考えました」
「そうかい、おぬしはなかなか謙虚で良いな、では儂の弟子と戦ってみるか」
「お弟子さんが居るのですね、是非お手合わせ願いたい」
その日の夜、試験場で待ち合わせをした
ダイと太一も一緒で手合わせの後はレストランで食事をする予定だ
老師と一緒にいる男とめがあう
「あーっ」二人が同じように声を上げる
「ドーガ」
「ギガ」
「二人は知り合いか」
「一緒に冒険者の試験を受けたんだ」
「なんでこんなところに」
「まぁ、積もる話は後にして、早速手合わせと行くか」
二人に賢者の石を持たせ試合開始
ギガは剣、ドーガは槍だ
しばらくは互角に戦っていたがドーガの槍の回転数が上がり始めギガがさばききれなくなってきた
槍先がギガの肩やわき腹をかすめ血が滲む
たまらず後ろへ飛びのくがドーガもそのまま突進し間合いを詰める
ギガの剣に炎が付与され振るたびに炎がドーガを襲う
「ガイアさんのあれ同じっすね、じゃぁ俺もとっておきを出すっすよ」
槍が光に包まれ突く度に光の矢が切っ先から伸びる
ロックウォールでギガの退路を塞ぎ槍をのど元へ寸止めする
「マ、マイッタ」
「俺も強くなったつもりだったが、ドーガの腕前も上がっているな」
「ギガも魔法を覚えたんだな」
「師匠から分けてもらった」
「炎だけか」
「炎と回復だ」
「冒険者には回復魔法が必須じゃからな、それにしても流石はS級、見事な魔法ですな」
「あれは光の魔法なのか」
「日の魔法だ、アンテッド系に特効がある」
「珍しい種類だな」
「まぁな、後は土の壁を作る魔法と回復魔法を兄貴から分けてもらった」
その後、夕食を食べながら話をする
「マジかぁ、オーガの里で修業したのか」
「老師殿はどの程度の魔法を持っているのですか」
「己の手の内を余り見せてはいかんぞ、特に魔法は貴重じゃからな、魔法使いをとらえて強制的に魔法を奪うなんて事も有るからな」
「人間はろくなことをせんな、同族を奴隷にしたり麻薬で廃人にしたり、魔法を奪ったり」
「オークも使役しておるしな」
「それは構わんが、人間は何故同族を傷つけて平気でいられるんだ」
「オークも群れで暮らすのじゃろ、争いは無いのか」
「俺は物心ついてからずっと旅をしている初めは一人、カイと知り合って二人、ドーガも加わって3人で旅を続けている、仲間の群れに会った事も無いし、他のオークとのコミニュケーションの方法も分からん」
「そうであったか、儂も人付き合いは苦手でずっと旅をして居った、数が増えれば一定数変なのが混じるものだ」
「俺も変なの一人だろうから否定はしない」
「老師は何人で旅をしていたんですか」
「長年旅をしていたので増えたり減ったりしたが基本は4人じゃったな」老師は遠い目をしている。
「S級というのはどの位の数が居るんだ」
「儂の頃は1%くらいがS級だったのぉ、いまほど難しくなかったからのぉ、今は0.01%くらいじゃな」
「他のメンバーはどおしているのですか」
「みんな死んでしまったよ、儂だけ生き残ったんじゃ、儂も老い先短いで、弟子に儂の魔法と剣技を譲りたいと思っておるんじゃ」
「ギガはどうやって老師と知り合ったんだ」
「俺は相変わらず相棒に恵まれずソロの冒険者として仕事をしていたんだ。老師が冒険者ギルドへやってきて一人でAランク任務を請け負っているのを見て同行を申し出たんだ」
「一緒に任務をこなす中で良い青年であることはわかった、丁度いいので弟子にしたんじゃ」
「老師の古巣のこの町へ転移して以来ずっと修行している」
「お前達、精霊探しは順調なのか」
「老師は精霊に会った事はおありですか」
「精霊から加護を受けるのは冒険者の夢じゃからな」
声をひそめ「ここだけの話じゃが「火と木の精霊から加護を受けておる」かなり自慢気ににっこりと笑う」
「火か、あの暑い中でどうやって一晩過ごしたんだ」
「おぬし、何故それを知っている」と驚く老師
「兄貴は金以外すべての精霊に加護を受けてるッス」
「… そんなばかな」
「俺は日だけだけどな」
「それでは派生した魔法が沢山あるじゃろ、少しで良いから見せてくれんか」と老師
「さっき自分が不用意に明かすなと言ったくせに」
「それはそうじゃが、好奇心にはかなわん」
基本的に使いやすい魔法、回復や毒消しなどは古くから伝承されていて持っている者も多い
「沢山派生したんだが普段使う魔法は少なくて、使った事のない魔法も沢山有るんだよな」
少し考えて
「アロー系の魔法を見せよう ファイヤーボールはよくあるがあえて矢にする事もないのであまり見ないだろ」
みんなで外へ出て人気のない場所へ移動する
「まずはルナティックアロー月の矢だな」
夜空に美しい金色の矢が飛んでいく
「スピードと正確さが売りだな」
「アイスアロー、炎系に強い、マヒ効果もある」
「光の矢 アンテッド系に特効」
「普通に木の矢も有るが魔法としては地味過ぎるな」
「ストーンアローは物理的威力がある」
「各種属性を混ぜて打つと綺麗だぞ」
虹色の矢が空へ上っていく
「効果はよくわからんがな」と笑う
「素晴らしい、今まで生きてきたがこれほどの魔法を見たことが無い」
「兄貴は魔法が使えるけど力押しが多いッスよね」
「大体それで片が付くからな」
「こうなると斧の腕前も見てみたくなるのぉ」
「仕方ないな、手合わせするか」
「お前らは離れておれ」
両手に斧を装備、開始と同時に舞うように斧を繰り出す、老師は防戦一方だ、ファイヤーボールなどの魔法攻撃で突進を止めようとするが全く意に介さず攻撃を続行する
防御しつつも身体強化の魔法を発動、スピード、パワー防御力が上がるが突進は止まらない
横に飛びのき炎の壁を作り一瞬の隙をついて反撃しようとする老師を岩の壁が囲う
壁はすぐに粉砕され老師が飛び出してくる
今度は老師を中心に全方向から火、氷、岩、光など様々な矢が降りかかる
全てを払いのけた瞬間ダイの斧が老師の頭に振り落とされた
「マイッタ」と老師
「ここまでしのがれたのは初めてだな」
「いはや全く手も足も出ないとはこの事だな、流石はS級と言っておこう」
「凄いなぁ斧をタガーの様に振り回して、お前はあの連撃を止められるのか」
「止められるわけないッスよ、受け切っている老師を尊敬するッス」
「カイさんはどうなんだ」
「結構互角に戦ってるな、二人ともバケモンだよ」
老師の頼みでギガもダンジョンへ同行する事になった
翌日、早速ダンジョン攻略の準備を始める
準備と言っても食料やMPを回復させる薬を用意するだけだ
ダイ、カイ、ドーガ、太一、ギガの5人パーティだ
町を出て森に入る
ダンジョンへは3日ほどで着くらしい
「太一は俺が見る、ドーガとギガはお前が見ろ」とカイ
「しかし、このパーティは何故みんな裸なんだ」とギガ
ギガはボブが用意した鎧を身に着けている
久しぶりに恥ずかしいという感情がドーガに浮かぶが体は恥ずかしさに反応し勃起してしまい更に恥ずかしさが増し、ラッキョの先から透明な糸が垂れ、更に興奮してしまう
太一がそれを見てデカイズル剥けを反応させドーガのモノを握りこねくり回す
「太一さんダメっす」と体をくねらすが拒まない
ギガは所在無げに目を背け少し離れて歩く
ドーガはヒィ―ヒィー良いながら太一の巨根の先を手のひらで擦り反撃する
太一のモノからすぐに汁が漏れ出しドーガの手のひらに熱い物が広がる
ドーガも一緒に太一の手の中へ熱いモノを吐き出し、二人で幸福そうな顔をしている
「ギガは性処理はどうしている、つがいはいたのか」とカイ
「いや、そういうのはいない」と赤い顔をしている
「人間は一年中発情しているんだろ」
「発情というのはちょっと違うが、まぁそうだな」
「オス同士でするのが嫌ならダイとするか、人間も性処理にオークを使うのだろ」
「お、俺は大丈夫だ、心配しないでくれ」
夜になるとドーガと太一が飯を作り、腹がふくれるとカイがダイを犯し始める
勃起したダイの物をドーガがケツに入れ腰を振ってるカイのケツに太一がぶっとい物をぶち込む4人が繋がり、太一がすぐに絶頂に達し離脱、ダイがブヒブヒよがりドーガの中へ大量の精子を流し込み続け、ドーガは触れても居ないモノから汐を吹きながら呆けた顔をして涎を垂らしている
ギガはいたたまれず離れた所で自慰をしていると背後から2メートルのトカゲの魔物が襲い掛かる
ブスッ、ドサッという音で振り返るギガ、ドーガが槍でトカゲを貫いている
「油断は禁物ッスよ」
「アッ、ヤバ」
ドーガかその場でクソを漏らす
ブリブリ、バシャバシャー盛大に出る
立ったまま人前で排便する人間を初めて見たギガはボー然とする
ダイたちの方へ戻っていくドーガ、バシャバシャと盛大に水の音
「兄貴―、冷たいッス」
「お前臭んだよ」
「ハッハッハー」
楽しそうだ
ギガも戻りみんなで眠る、ドーガの土魔法も上達し岩で囲って寝床を作る位は造作もない
ダイは気分によって木の上で寝たりもする
「オークって木登りが上手いんだな」ギガ
「あいつは特別だな、木登りをするオークなんて見た事ないからな」カイ
太一はすっかりカイに懐き寝ているときもカイのチンコをしゃぶっている
「ギガさん、悪いな、俺も最初は驚いたんだ、兄貴達はいつもこんな感じなんだ、スゲー油断してるように見えるんだけど魔物の気配とかにはちゃんと気を配っていてさ、寝込みを襲われても対処するんだよな」
「さっきはすまなかった、ビックリして礼も言いそびれた」
「そりゃぁビックリするよな、いきなりクソ漏らすんだもんな、同じ人間として恥ずかしいッス」
「いや、それもそうだが魔物に全く気が付かなかった」
「こればっかりは慣れだと思うッス、町で育った人間には中々難しい芸当ッスよ、兄貴は元々野良オークだから」
「俺も慣れなければいけないな、そんなところでも一流と二流の差が出るのだな」
「ギガさんはまじめに考えすぎッスよ、まぁ用を足すときは隙が出来るから一人で行かない方が無難ッスね」
「ドーガは前よりも体つきも変わって魔法も使いこなして、すっかり冒険者なんだな」
「兄貴達と一緒にいるときつい事いっぱいあるんッスよ、基本人間より丈夫ッスから」
「もととも野生だもんな」
「でも、意外と優しいんッスよね、毎晩交尾するんッスよ、はじめはチョット引いたッスけど、人間じゃないから恥ずかしさも半減して参加したら気持ち良くって癖になったッス」
「人間とか魔物とか男とか女とか関係ないって変ッスかね」
「だから裸でいるのか」
「裸でいると気持ちいいんッスよ、でも普通の人間は虫に刺されたり植物にかぶれたりで耐えられないんだけど、治癒魔法教えてもらってかぶれたりしたら魔法で治療するのを繰り返すと魔法のレベルも上がるしMPも増える良い修業になるんッスよ」
「なるほど、魔法は使えば使う程MPが増える、地道に魔法を使うのが訓練になるということか」
「そういう事っす」
翌日からギガも裸になるが褌だけは付けている
「やっぱり、人間としてそこだけは死守するッスね」
ドーガは短小包茎で陰毛をすべて剃っているので子供の様なモノをプルプルさせて歩いている
太一は見事なズル剥け巨根をブラブラさせている
道中、みんなで太一の訓練をする
襲う方は木刀などだが太一は真剣を使い反撃する
「危なくないのか、あいつは全く手加減なしで剣を振り回してるけど」
「そうじゃないと訓練にならないじゃないッスか、こっちも緊張して丁度良いんッスよ、怪我してもみんな回復魔法が使えるんで問題ないッス」
カイが剣の基礎をみっちりと教えたので太一の剣の腕メキメキと上達した
ダンジョンへ入る前に悪魔を呼んでダンジョンのレベルチェックをしようとしたが悪魔が出てこない
「どうしたんだろうな」
「なんか忙しいんじゃないのか」
「仕方ない、このまま突入するか」
「各自、注意を怠るなよ」
ダンジョンの入り口に大きな扉がある
中へ入ると扉は締まり出れなくなる
「出れないみたいだな、チャレンジャーが帰ってこないのはこのせいだな」
「攻略すれば出れるだろ」
通路は広く所々に罠がある
「魔物は出てこないッスね」
落とし穴や釣り天井、矢が飛び出したりと色々な罠を通り一番奥に下へ降りる階段があった
ここまでたどり着くまでに数人の死体があった
探索に向かった冒険者だろう持ち主が分かる様な遺品を回収し先へ進む
階段を下に降りると犬型の魔獣が襲い掛かってきた
太一とギガを前衛にして魔物を退治しながら先へ進む
ダンジョンに入ってから数日が経過した
「食料を現地調達できるのは良いな」
「太一も料理が上手くなったな」
「おらは元々料理が得意だよ、肉はあんまり食った事なかったがな」
「なんか最近喋り方変わったか」
「おらは元々こんな感じだ、チョコッとカッコつけてただよ」
「そうなの、確かにそのままだと舐められそうだな」
「太一さんはどんな魔法が使えるんですか」ギガ
「オラは回復と月の矢が使えるぞ」
「太一さんは魔法の才能があるみたいなんだよな、MPがどんどん増えてるんだ」
「おかげで怪我しても治せるんで大助かりだぁ」と笑う
「凄いなパーティメンバー全員が魔法を使えるなんて」
「回復役が居ないと不便だよな」
「薬草などで凌ぐんですよ」
「ダンジョンの中にはチョイチョイ宝箱があって薬草などが手に入るもんな」
更に下へ降りる階段
「今度はゾンビ系ッスね」
「複合型ダンジョンなんだな」
「ヤバイ、いっぱい集まってきましたよ」
「団体さんは好都合ッスよ」
「ホーリーシャイン!!」
光が洞窟を走り抜け押し寄せていたゾンビがきれいさっぱり消えている
「凄い威力だな」
「ダンジョンの中で炎魔法を使い過ぎると空気が無くなっちゃいますからね」
ドーガを先頭に先へ進むゾンビ退治も飽きたころ大きな扉が現れた
「やっとラスボスっすね」
「どんなのが出て来るんッスかね」
「俺達が後方支援してやるから3人で倒してみろ」
「相手にもよるんじゃないッスか」
「つべこべ言わずに行ってこい」
太一とギガには頑丈な鎧を装備させる
扉を開けると
「ティラノサウルス??」
「なんっすか、あの巨大トカゲは」
こちらに気が付くと突進してくる
「早いな」
「ロックウォール」
ドーガが岩の壁を作るがトカゲはそのまま激突、壁が粉々に砕け散る
とりあえず突進を止めることには成功
3人は散開し、攻撃を開始
トカゲの皮膚は硬く刃も通り難い、加えて尻尾を振り回し近づけない
「厄介だな」カイ
「あのシッポ、俺の斧なら切り落とせるかもな」
「今のお前なら首だって落とせるだろ」カイ
「あいつ不用意に近づいたな」
「あーあ、痛そうだな」
ドーガが尻尾に弾き飛ばされ天井に叩き付けられ地面に落ちた
ギガが駆け寄った瞬間、強い衝撃とともに意識が飛んだ
目を開けるとドーガの顔
「良かった、生きてるッス」
「俺どうしたんだ」
「尻尾が直撃したんだ」
「もっと周りを見ないとダメだぞ」
「ボスはどうなったんですか」
「ドーガ達が倒したぞ」
「兄貴に少し手伝ってもらったッスけどね」
「ああ、尻尾は俺がぶった切った」
今回は太一の働きが目を見張った
剣に炎を付与して相手の攻撃をかわしつつダメージを与え続け時間はかかったが見事に討伐した
腕と肋骨を折り内臓にもダメージを受けたギガを回復し、ヘトヘトになったドーガと太一も回復させた。
「ギガも起きた所でお宝チェックと行こうか」
「このダンジョンのレベルはどのくらいっすかね」
「中の上ってところかな」
「これで中の上なんですか」
「あんまり期待できないッスね」
「ギガ、選んでいいぞ」
「俺、あんまり活躍できなかったのに申し訳ないです」
「次、太一」
太一は目を輝かせて慎重に選ぶ、蓋をたたいたり重さを確認したり
残りを適当に割振り、お宝確認
ギガ、守りの雫 守備力1.2倍、致命傷になる敵の攻撃をHP1で耐える(使用時破壊)
太一、力の指輪 力が1.2倍
ドーガ、光の雫 光の魔法効果が1.2倍
カイ、神秘の眼鏡 敵の動きが少しだけ予測できる
ダイ、斧の印 斧攻撃力1.2倍
「カイのそれ、なんだ」と大笑いする
「そんなにおかしいか」と憮然とするカイ
「いや、似合ってるんじゃないか」腹を抱えて笑う
「お前にやるよ」と俺に眼鏡をかける
「…」
「ギャハッハー」全員が腹を抱えて笑う
「兄貴、ヤバいッス」
「知的なオークですね」
「可愛いだす」
「似合うぞ」
「戦闘の時は外れてしまいそうだな」
「あまり使えそうもないな」
「理力の鼻輪以来のヒット作ッスね」
「カイは今回働かなかったから仕方ないとしてお前らのはそこそこ良いんじゃないのか」
「そうっすね良いアイテムっすよ」
「オラのも良いぞ、指輪っておしゃれだなや」と指に通して眺めている
「俺のも貴重なものだ」とギガ
「ダンジョンってスゲーな、こんなもんが手に入るんだな」
「面白いだろ」
「だどもオラ一人で入ったら1階で死んでただす」
「今回は人数も多かったし楽だったな」とカイ
「俺達は結構きつかったッスよ」
「オラは楽しかったぞ」
冒険者ギルドに戻り調査結果を報告、ついでに老師へも報告
「よしよし、よくやった」老師
「ドーガ殿、もしよろしければうちのギガとパーティを組んでもらえんかのぉ」
「それは兄貴達と相談しないと」
「彼らから離れ二人で、という意味じゃ」
「俺からも頼む、頼りないかもしれないが経験を積みたいんだ」
「お主とて、いつまでも人でない者と過ごすわけにはいかないじゃろう」
「そうっすね、検討します」
ダイ達と合流し話をしてみる
「良いんじゃないのか、独り立ちのチャンスだ」
「こっちの飯は太一がいるから心配しなくていいぞ」
「別に兄貴達の飯の心配をしているわけではないんッスけどね」
「二人で目的が有るのか」
「精霊探しッスよ」
「なるほど、直接加護を貰いたいわけだ」
「俺としては今持っている魔法で十分なんッスけどね」




