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14 砂漠の町

 砂漠を数日歩くと人間の町が有った、その先には大きな森が有りその先に山脈が有る

 「人間の町に寄っていくか」

 「どうしようか、ドワーフとオークだとどう扱われるんだろうな」

 「まぁ、オークは家畜だからどこでも扱いは一緒だろ、問題はドワーフだな」

 「ワイが一緒に付いてくさかい何とかなるんちゃいますか」

 「お前も一緒に行くのか」

 「そりゃ初めての町やから行かないという選択肢はあらへん」 

 「そうか、こっちはきたことないんだもんなぁ」

 「初めての町は毎回ドキドキして楽しいですわ」

 「お前は人型だから良いけどこっちはドキドキと言うよりヒヤヒヤだぜ」

 「ダイはん達なら人間から逃げるくらい簡単でっしゃろ」

 そう言って歩き出す。 

 町まで300メートルくらいのところで何か見えない壁の様な物にぶつかった

 「何だ、壁が有るみたいだ」

 「ヤバイ」

 ボブが俺たち二人を抱えて空中に舞い上がると同時に足元が爆発した

 100メートルほど後退したところで地上に降りる

 「何だあれ」

 「結界や、人以外の生き物は通れないようにしてるんや、大きなものがぶつかると自動的に迎撃するシステムやな」

 「結構な爆発だったな」

 「一度、魔物討伐のギルドへ入ろうとしてぶつかった事が有ったんやけど、その時は火が出て火傷させられたんや」

 「あれじゃ火傷どころじゃないな」

 「粉々だな」

 「でも二人は賢者の石を持ってるし、俺は物理攻撃無効だから食らっても大丈夫だけどな」

 「これじゃ中には入れまへんなぁ」

 「仕方ないからスルーするか」

 「あれっ、町からラクダが走ってきたぞ」

 「兵士やな、このまま逃げよか」

 「チョットごまかしてみるか、上手く入れればラッキーだもんな」

 ラクダに乗った兵士が俺達に近づいてくる

 鎖帷子、鉄の兜、剣を帯びている二人組だ、あまり良い装備ではないし、やたら若い

 「おい、お前達か町に入ろうとしたのは、魔物だな」俺達の体が小さいせいか、あまり警戒はしていないようだ

 「ワイは人間や、こっちは友達のドワーフや、こいつはオークやさかい魔物やけど」

 「この町はオークを連れていると入れないのか」

 「いや、人間に連れられているものであれば大丈夫だが、事前の申請が必要なんだ、オアシスで聞かなかったのか」

 《あの糞爺、俺達を殺すつもりだったな》

 「聞きそびれたみたいやな」

 「良く無事だったな」

 「色々と修羅場をくぐってますさかいな、ワイの魔法で危機一髪、回避やわ」

 「お前、魔法が使えるのか」

 「まあな」

 「そうか、魔法使いは大歓迎だ、水系なら最高だな」

 「治癒なら使えるでぇ」

 「そうか、なら大歓迎だ、ついてこい」

 「結界は大丈夫かいな」

 「俺の近くに居れば問題ない」

 兵士に付いて行くと何の抵抗もなく中に入れた。兵士たちはすぐに離れて行き監視の任務に戻った

 俺達は街に入る手続きを済ませ商業ギルドへ行く

 「何を売るんだ」カウンター越しに男が話しかけてくる

 俺は家畜扱いなので外でまたさられる

 行き交う人たちは多くなく活気がある街とは言えない

 「お待たせ、あっちで商売しても良いらしい」

 3人連れだって広場へ、食料品を売っている店が3件出ている

 「お前が商売してるのを初めて見るな」

 「そういえば、そうやね」

 ボブは値段の安い武具を並べ、その中に高級品を混ぜておく

 俺達は暇なので食料品を見に行くことにした

 乾物が多い中、珍しい果物を見つけた

 「これは旨いのか」とカイ

 店主は俺達を一瞥して「高級品だから甘くて旨い」と馬鹿にしたような顔で答える

 「二つくれ」

 「ひとつ5000だ」とぶっきらぼうに答える

 カイは何も言わずに1万を差し出し果物を受け取り一つを俺によこす

 「オークに食わせるのか」

 「俺が買ったんだ、文句ないだろ」

 「これはどうだ、チョット値は張るが栄養満点だぞ」

 「いくらだ」

 「1万で良いよ」

 「それじゃあ二つ…」最後まで言い終わらないうちに俺が首を振る

 「どうした」

 「それは腐ってる匂いがする」と耳打ちする

 「親父、それ腐ってるだろ」

 ギクとした顔「な、何を言うんだそんなはずないだろ」

 「旅人だと思って馬鹿にしてるだろ」そう言って店を後にした

 ボブの店の方を見ると全く客がいない

 「あっちの店からいい匂いがする」

 肉の串焼きの様だ

 「そっちのデカいのを3つくれ」

 「1つ1000だぞ」さっきの店主と同じ様に馬鹿にしたような顔を向ける。ドワーフも格下なのだろう。

 無言で3000を払い商品を受け取る

 躊躇なく金を払うのでビックリしているようだ

 「あのさぁ、少しくらい値切った方が良いんじゃない」

 「そういうもんかぁ」

 「のどか沸いたなぁ、水くれよ」

 無造作にコップに水を入れてカイに渡すと周囲から刺すような視線が向けられる

 「なんか感じ悪いな」

 「路地裏に入ったらすぐに絡まれそうだね」

 ボブの店へ戻り串焼き肉を渡す

 「おおきに」そう言ってかぶりつくボブ

 「繁盛していないようだね」

 「繁盛どころか覗きにもきよらん」

 「この肉いくらでっか」

 「1つ1000だ」

 「あっちの果物は5000だったよ」

 「そのまま買ったんでっか」

 「そのくらいの金なら問題ない」

 「はぁ~、これだから田舎もんは」ボブの説教が始まりかけた所で男が声をかけてきた

 「チョットいいか」

 「へい、どれにしますか、うちのは全て一級品だよ」とボブ

 「武器はいらねぇんだが、そっちのオーク、売ってくれねぇかぁ」

 「こいつは売りもんじゃねぇ、なんで買いてぇーだよ」

 「さっき見てたぜ、そいつ水を出せるんだろ」

 「そりゃあこいつは魔…」ボブが話を絶つ

 「こいつに水袋を持たせてるだけや、オークが水なんか出せるわけあらへん」

 「そうかぁ、確かに見たんだけどな」

 「水が出せるオークやったら10億くらいもらいまっせ」

 「10億は高いだろ、それはそうとどこで水を手に入れたんだ」

 「この先のオアシスでもろうたんや」

 「あそこは今水不足で人に分ける余裕なんてないはずだぞ」

 「それは解決したんや」

 「ホントか、こうしちゃいられねぇ」男は急いで去って行った

 「あんたら、むやみに魔法使ったり、羽振りの良い様子を見せたりしたらあかんよ、トラブルの元や」

 「あっ、居たいた」近寄ってきたのはさっきの兵士だ

 「なかなか良い物を揃えているな」

 「これは見事な剣だな」

 「お目が高い、それは最高級の剣や3000万でっせ」

 「それじゃあ俺には無理だな」

 「もっと手頃なものも有りまっせぇ」と言って違う剣をを見せる

 「いゃ、そうじゃないんだ、実は俺の友達が魔物の毒にやられて困ってるんだ、あんた水の魔法が使えるんだろ、解毒なんかも出来るんじゃないかと思って頼みに来たんだ」

 「ワイは今、商売中やしな」

 「それなら俺が行ってやるよ」とカイ

 「お前も魔法が使えるのか」

 「まあな、ドワーフに治してもらうのは嫌か」

 「大丈夫や、そいつはワイの弟子や、腕は保証する」

 「そうか、ならお願いしよう」 

 兵士はカイを連れて歩き出す

 「なんでオークが付いてくるんだ」

 「こいつは俺の相棒なんだ、いつも一緒なんだ、問題あるか」

 「ドワーフ自体初めて会ったんでな、ドワーフの習慣には疎いんだ、失礼が有ったら詫びる、この町ではオークも珍しいんだ、たまに見かけるオークはもっとデカくて臭くて家畜という扱いだから」

 「こいつは特別なんだ」

 まぁ、ほぼ裸だし人間と同列に見られると逆に恥ずかしいかも

 案内されたのはボロボロの家、薄暗い部屋の中、腐臭が漂っている

 ベッドの上に男が横たわっている。かけて有る布を剥がすと紫色の肉の塊が有った

 手足の先から腐り始めチンコは跡形もない

 毒と言うよりは何かの病気の様だが

 早速カイが毒消しの魔法をかけてやる

 前衛で毒に侵された俺の治療をやりまくったおかげでカイの毒消し魔法は最上級に近い

 毒消しは俺はあまり得意じゃない

 時間はかかったが、男の顔色が良くなり始めた

 しかし、男は今までよりも激しく苦しみだした

 「どうなったんだ」と兵士が問いただす

 「毒は消えたが体中の傷は治らんからな、痛みがひどいのだろう」

 「どうにかならんのか」

 「治癒魔法をかけてみるか、こっちはあまり得意じゃないのだが」

 俺は物理攻撃無効により怪我をしないため治癒魔法を使う機会がほとんどない

 逆に俺はカイの治療を頻繁に行ったおかげで治癒魔法は得意で小範囲なら欠損部分も補完できる

 ただ、兵士が見ている前で俺が魔法を使うわけにはいかない

 カイの治癒魔法で傷口がふさがりかなり楽になったようだが

 腐って落ちた指や耳、鼻、チンコなどは元に戻らない

 肌色などが人間らしくなったおかげで欠損部分が目立つ

 多分内臓や骨なども無傷ではないはずだ、この先まともに生きて行くのは難しいのではないかと思われる

 「何とかできないのか」

 「お前ならなんとかできるか」小声で俺に聞くカイ、無言で頷く俺

 「これから先は集中力が必要だ、悪いがあんた外に出ていてもらえないか」

 「しかし…、わかった、頼む」といって兵士は外へ出て行った

 出て行ったのを確認して

 「治りそうか」

 「多分大丈夫だよ、カイの腕をくっつけたこともあったし」

 一緒に治癒魔法をかける

 欠損部分が少しずつ戻ってくる

 10分ほどで全て欠損部分が治った

 「チンチン腐って落ちたんじゃなくて初めからめり込んでたんだね」と笑う

 男はでっぷりと太っていて各パーツが揃うと意外とかわいい

 めり込んでいるシワシワと小さな玉そういえば陰毛が生えていない、腋毛はうっすらと生えている

 「み、みず」意識が戻りかけていたので体を起こし魔法で出した水を飲ませてやる

 ゲボゲボとむせて目を開ける

 「誰だ??」

 扉が開き兵士が飛び込んできた

 ベッドの上の男に抱き付き「大丈夫か、大丈夫なのか」と泣いている

 「おうっ、大丈夫だ、俺はどうしたんだ」

 「覚えてないのか」

 「まったく、何が有ったんだ」

 「多分、脳も多少腐ってたんじゃないかな、傷は治っても記憶までは戻らないだろ」

 「…」

 「…」

 「あっ」

 「オークがしゃべったー」

 二人が驚いてボー然としている隙に

 「助かってよかったよ、俺達はこれで」と帰ろうとする俺達

 「まてっ、なんかお礼しないと、とりあえずお茶でも飲んでいけ」

 お茶を飲み、落ち着いたところで

 「オーク、しゃべるんだ、魔法も使ってたよな」

 「覗いていたんだ」ボロ屋で穴だらけなのだから当たり前と言えば当たり前だ

 「覗くなとは言われなかったからな」

 「こいつは喋るし魔法も使える、頭も良い」

 「本当にオークなのか」

 「その辺は本人にもわからないようだが、黙っていればただのオークだ」

 「落ち着いてテーブルについてカップでお茶を飲むオークってなんだかシュールだな」ベッドの上の男が笑う

 「改めて、俺はトビー、そっちのデブがドーガだ、助けてくれてありがとうな」

 「この町には医者はいないのか」

 「普通の病気なら医者で良いんだが、今回のは馴染みのない毒でお手上げだったんだ」

 「あれから1週間か、良く生きてたな」

 「俺が看病したんだぞ、有りがたく思えよ」

 「恩に着るよ」

 「栄養補給はどうやっていたんだ」

 トビーの顔が赤くなる

 「俺が口移しで…」

 「そうなんだ、もしかしてトビーも毒に侵されてるんじゃないのか」

 「可能性は有るな、毒消しの魔法をかけとくか」

 カイがトビーに魔法をかけると毒らしいものが抜けて行く

 「毒、入ってたね」

 「よかったぁ、知らずにいたら俺が死んでたところだ」

 「さてと、用は済んだんだろ俺達は帰るぞ」

 「改めて、お礼に伺うよ」

 「あ、あの、ずうずうしいとは思うんだが」とドーガ

 「オークミルク飲ませてくれないか、前に一度だけ飲んだんだが旨くて栄養が有るんだよな」

 「良いだろ」

 「えーっ、どうしよう」とカイの顔を覗き込む

 「仕方ねぇーな、但しカップに出すからそこで受けろ」

カイが背後に回り尻尾とチンコを同時に擦り始める。チンコの前にカップを構えたデブが俺のチンコを見つめている

 恥ずかしいが興奮する

 チンコの皮を親指の腹でグニグニとこねくり回されるとたまらない。

 「ブヒーッ、出る出る」と体を震わせる俺、小さいチンコの皮を剥かれ細長い亀頭を露にした瞬間、勢いよく精子が迸る、カップの底を打って飛び散る

 ジャージャーと数回に分けて射出される精子、その間も尻尾を刺激され続け快感に体は震える。大きな肥満体系(猪なので当然だが)の小さなモノから大量のミルクが出る

 「ハァハァ」

 「気持ち良かったか」

 「気持ち良かった」そう言ってカイとキスをする

 兵士二人は交互に搾りたてのオークミルクを飲んでいる

 二人を置いて家を出た

 広場に戻りボブと合流する。

 とりあえず店じまいしてホテルへと向かう

 「商売はどうだった」

 「さっぱりや、不景気な街でっせ」

 「確かに寂れた感があるな」

 「活気がないよね」

 「もう一日粘ってみて売れへんかったら諦める」

 「諦めが良いんだな」

 「見極めが大事っちゅう事や、そっちはどうやった」

 「感謝されたよ」

 「それだけでっか」

 「ダイが魔法を使えるしゃべるオークだってバレたけどな」

 「不味いやないか」

 「特に問題なさそうだったけどな」

 「それなら良いんやけど、料金くらいもらってくるのが普通やろ」

 「すっかり忘れてた」

 「なんか貧乏そうだったぞ、金なんか持ってないんじゃないのか」

 「まったく、商売人泣かせやな」

 翌日は朝から広場へ店を出す

 昨日の兵士が二人で現れ礼代わりに何か買うと言って武器や防具を物色、すると人々が集まり始める

 「結構高いなぁ」

 「うちの商品は品質重視や、品質の割には安いんやで」

 「剣は無理だな、そっちの短剣を見せてくれ」

 「俺はそっちの手甲を見せてくれ」

 「俺にはちょっと小さいか」

 「お前はデブだからな」

 「サイズが合わなかったら俺が直してやる」とカイが手甲を受け取りハンマーで叩く

 「ほら、装備してみろ」

 「スゲーな、ピッタリだよ、こりゃあいいや」

 「俺のも直してくれるか」大柄の男が脇から割り込む

 「チョット待った、それはうちで買ったもんとちゃいますね、修理代頂きまっせ」

 「何を隠そうここにおられるのはドワーフの中でも最高に腕のいいカイさんや、今ならうちで買ったものに限り無料で調整しまっせ」

 「よそで買ったもんは要相談ちゅう事で」

 「アーマーは買っても体に合わなくて困るんだよなぁ、調整してもらえるなら思い切って買い替えるか」

 「買い替えでしたら古いのを下取りしまっせ」

 昨日とは打って変わって大盛況、どこから集まったのか不思議なほどだ

 夕方になって串焼き屋の親父が串焼きを持って

 「今日はありがとうよ、おかげでうちも儲かったよ、これ食ってくれ」

 「こりゃ有りがたいわぁ、腹ペコやったんや」

 「カイはんの腕は大したもんやね、大儲けやわ」 

 「俺達は明日には出発するけどボブはどうするんだ」

 「なんや、もうちょっと稼がせてもらおうと思ったんやけどな、そういう事ならそっちの補給も有るやろうから、いつもの町へ戻りますわ」


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