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185  作者: Nora_
10/10

10

「あむ、うん、今日も美味しい」

「少し距離があるけど気にならない美味しさだ」


 今日は器用にクリームをくっつけていなかいからツッコむ必要もなかった。

 だが、滅茶苦茶ゆっくり女子みたいに味わっているから待つことにはなったが。


「あれ、あの人達前も来ていたような……」

「しかも男の子同士でだよね、もしかして……」


 あ、分かりやすく縮こまっている相棒がいる。

 犯罪行為をしているわけではないから気にするなよとぶつけると「わ、分かった」とあんまり分かっていない感じだった。


「大丈夫だから不安になるな」

「す、昴はすごいね」

「そうか? 普通のことをしているだけだぞ」


 許可を貰っているとはいえ、練習している野球部達とほとんど同じような場所でキャッチボールをすることになるよりはなにも気にならない。

 ふむ、だけど壮士には野球がないと駄目だということもよく分かる。

 だから自分が一緒にいたいからって野球を邪魔者扱いするのはやめなければならないなこれは。


「ごちそうさまでした」

「帰るか」

「うん」


 それにしてもまだ数回しか行っていないのにあんな反応をされたのはやはり男子同士だからか。

 でも、ムキムキ長身力先輩と行くよりはインパクトも弱いよな。


「はあ~、緊張した~」

「二回目だろ、頑張れ少年」

「だけど後半はちらちら見られていた気がするからさ」

「他者ってのはそこまで見ていない、見ていたとすれば俺だろ」

「いや、昴は他のところを見ていたけど」


 そりゃ食べているところをガン見する趣味なんてないからだ、俺自身が食べているときにあまり見られたくないというのもある。

 それとなるべく店内は賑やかな方がよかった、その方が落ち着ける。

 だからまあ、あんまり偉そうに言える程しっかりしていないということなんだ。


「それに昴は自分だけ満足して寝ちゃう酷い子だからね」

「待て、それといまのは関係ないだろ?」

「関係あるよ」


 面白がっている場合ではないだろうが、彼はこんなことを言いながらもひとりで帰ったりはしないから面白かった。

 別に急ぐ必要はないから運んだりはしないものの、どこかへ行った後は自然とどちらかの家に向かうことになる。


「で、昼寝となるところが壮士らしいな」

「こ、こうしていれば初な昴もしやすいかなって」

「へ? ああそういう」


 俺待ちってことか、好きとか言えたくせになにをしているのか。

 まあいい、求めてくるなら何回でもしてやればいい。

 抱きしめてやれば勝手に満足して固まってくれるというところもよかった。 

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