《コミカライズ決定》転生悪役令嬢の犬(短編版)
読んでいただき、ありがとうございます。
※少し過激な表現があります。設定はゆるめです。
よろしくお願い致します。
誤字脱字報告ありがとうございます!いつも助かっております。
「レティシア・カルデーラ!黙ってばかりいないで、なんとか言ったらどうなんだ?」
厳しい口調と大きな声で詰め寄ってくるのは、短く刈り上げた藍色の髪に黒い瞳の男子生徒。
背は高く、その体躯は制服がはち切れんばかりの筋骨隆々さだ。
「あなたが彼女に嫌がらせをしたことはわかっています。素直に認めたらどうです?」
嫌味ったらしくそう告げてくるのは、長い深緑の髪を一つに束ね、銀縁の眼鏡をかけた神経質そうな男子生徒。
「大人しそうな顔して、女の嫉妬は怖いなぁ」
なぜかクスクスと笑いながら楽しそうにそう呟くのは、背が低くオレンジの髪に焦げ茶色の瞳の、女の子かと見間違うくらいにかわいい顔立ちの男子生徒。
ここは貴族の子息・息女達が通う学園の中庭。
放課後、彼等に話があると呼び出された私は、いきなりこのように詰め寄られ、ほとほと困り果てていた。
周りには大勢の野次馬の生徒達。
しかし誰もが興味深そうにこちらを見るだけで、仲裁に入る者はいない。
そして、私に詰め寄る三人の男子生徒の後ろには、緩やかなピンクブロンドの長い髪に大きな翠の瞳をした、愛らしい小柄な女子生徒が不安気な表情を作って立っていた。
対する私は、真っ赤な長い髪を二つのおさげに結い、分厚い大きな眼鏡をかけている誰が見ても地味な女子生徒。
学園ではいつも俯きがちなので、背が高くとも猫背がデフォルトだった。
「あの?一体何のお話でしょうか?」
彼等が返事をしろと煩いので、仕方なく私はそう答えた。
すると、待っていましたと言わんばかりに、彼等は私に対する口撃を再開する。
やれ「婚約者を取られそうになってララに危害を加えた」だの、「セドリックが愛想を尽かしたのはお前が婚約者として魅力が無いからだ」だの、挙句の果てには「セドリックには姿も心も美しいララのほうが相応しい」と……。
ちなみにララとは、彼等の後ろにいるピンクブロンドの美少女の名で、セドリックが私の婚約者であるバートランド公爵家の子息の名だ。
彼等はララのことが好きなはずなのに、恋敵になるセドリックとの仲を応援するとは一体どういう心境なのだろうか?
やはりこれがゲームの強制力とでもいうものなのだろうか?
そう、この世界は乙女ゲームの世界である。
ヒロインはララで、私に口撃をしている男子生徒達は攻略対象者達。
そしてこれまた攻略対象者であるセドリックの婚約者で、ヒロインの邪魔をする悪役令嬢がこの私である。
なぜそんなことを知っているのかというと、私が転生者だからだ。
前世ではしがない地味なアラサーのOLだった。
ただ、私の妹がゲームや漫画が大好きな性質で、聞いてもいないのに延々とお気に入りの作品の良さを力説された。
そんな妹のおかげで、私はこの世界が乙女ゲームの世界だと気付けたのだ。
ただし、私が実際にゲームをプレイした訳では無いので、自分が悪役令嬢であることと、ヒロインや攻略対象者の顔などはわかっても、ゲームの詳しい内容まではわからなかった。
わからないのなら仕方が無いと、私は私としてありのままに過ごすことにした。
10歳になった頃、婚約者として初めての顔合わせでセドリックに会った時も、私の思うがままに振る舞った。
その結果が、今現在のこれである。
婚約者であるセドリックがララと学園で共に過ごしている姿を何度か見かけたことはあった。
だからといって、私は嫉妬にかられ、可憐で儚げなヒロインを虐めるような趣味はない。
だから彼等が言っていることは、きっと言い掛かりなのだろう。
(それとも、これもゲームの強制力というやつかしら?)
攻略対象者達からの罵詈雑言を聞き流しながらそんなことを考えていると、ずっと何も言わなかったララが彼等の後ろからずいっと前に出て来た。
「レティシア様。あなたが私にした数々の嫌がらせは、あなたが謝って下されば全て水に流します」
その大きな瞳をうるうると潤ませながら、彼女は必死に訴えてくる。
その言葉を聞いた攻略対象者達は、「ララは優し過ぎる……」「私は君のそういうところが放って置けない……」「ほんと、ララは甘いんだからぁ……」と、各々で盛り上がっている。
「だけど、セドリック様のことは……あなたから解放してあげて欲しいの!」
胸の前で両手をきつく握り締めながら、そう強く言い切ったララは、ついにその大きな瞳からポロポロと涙を零す。
「えっと、それはつまり、セドリックとの婚約を解消しろという意味でしょうか?」
「彼はとても優しい人よ。だから、あなたが私にした嫌がらせの話を聞いても、怒りに満ちた顔をしながら何も言わずに耐えているの」
「………」
質問に対して明確な答えがもらえない。
そして、セドリックは私がララにしたという嫌がらせを知って怒っているらしい。
「あの、セドリックと婚約解消をすればいいんですよね?」
「政略結婚は家同士の約束。彼は責任感のある人だもの、自分からはそんなことは言えないの。でも、私にはわかる」
「………」
やはり、質問に対しての答えにならない台詞が返ってくる。
そしてララはセドリックの気持ちがわかるらしい。
やはりヒロインだからだろうか?
「セドリックは婚約解消をしたがっているけれど自分からは言えないので、私から婚約解消を言えばいいんですか?」
「だから、私にした仕打ちを少しでも悪いと思う気持ちがあるのなら、あなたから彼を解放してあげて!」
「………」
微妙に噛み合わない質疑応答と、結局同じことを繰り返し言うヒロインに若干苛ついてくる。
(もう面倒だわ……)
なんだか彼等を相手にするのにも飽きてきた。
これが前世の妹がよく言っていた断罪イベントというものなら、私が罪を認めれば退学なり追放なりで貴族というしがらみから解放されるのかもしれない。
正直なところ、前世とは違う貴族令嬢という自分の立場に不自由さを感じていた。
(このまま追放されて平民として暮らすほうが、自由で楽しいのかも……。それなら婚約解消したほうが……)
ゲームの強制力に乗っかろうかと前向きに考え始めたその時、私達を遠巻きに眺めている野次馬達の輪が割れ、一人の男子生徒の姿が見えた。
柔らかそうな金髪に切れ長の明るい空色の瞳、すっと通った鼻梁に白磁のような肌、背は高く手足がすらりと伸びていて、見惚れてしまうほど綺麗な男性だった。
そう、彼こそが私の婚約者であるセドリックだ。
「一体何をしているんだ?」
不機嫌そうに眉根を寄せながら、彼はこちらへとやって来た。
私とヒロイン達の姿を見るとさらに不機嫌さに拍車がかかったようだ。眉間のシワが凄い。
「セドリック様!」
そんな彼の不機嫌さをものともせずに、ララはセドリックに駆け寄る。
「ララ?これはどういうこと?」
セドリックの眉間のシワは消えてはいないが、ララには優しげな声をかけている。
「実は、今までレティシア様から受けていた嫌がらせについてお話をしていたんです」
「嫌がらせって……ララが僕に言っていた、あのこと?」
「はい!」
ララはすでに私から受けたという嫌がらせについて、セドリックには話していたらしいが、私はセドリックからそのような話は何も聞いていなかった。
私は改めてその事実を突き付けられ、さらなる苛立ちを覚える。
「それで?彼女は何と?」
「今からレティシア様に謝っていただくところでした」
その言葉を聞いたセドリックは私を鋭い目付きで睨み付けた。
「やはり、そうか……レティシア!」
セドリックの怒りが籠もった怒鳴り声に、ララは嬉しそうにその口角を釣り上げた。
彼は怒りをそのままに、ずんずんと私に向かって大股で近付いて来る。
私と向かい合うセドリック。
そんな彼の横にララが並び立つ。
ララは、今から始まるであろう断罪シーンのクライマックスに向けて、顔がニヤけてしまっている。
対して、セドリックの表情は憎々しげに歪み、その瞳には怒りが満ちている。
「レティシア!」
セドリックは私の名前を再び呼ぶと、右腕を伸ばして、その人差し指をララに向けた。
「どうして、こんな女をいじめるのですか?レティシアがいじめるのは僕だけだと仰ったじゃないですか!!」
セドリックの怒りに任せた魂の叫びに、ララはおろか、他の攻略対象者や周りの野次馬達もが、ポカンと口を開けた。
しかし、当のセドリックはそんなことはお構いなしに、ララを指差したまま怒りの主張を続ける。
「この女がレティシアからいじめられていると聞かされた時の僕の気持ち、あなたにわかりますか?」
「………」
「この女はいつも、レティシアからどんな風にいじめられたのかを自慢気に話してくるんですよ!」
セドリックは怒りのあまり、怒鳴りながらも涙目になっている。
「声が大きいわよ、駄犬」
私がそう吐き捨てると、セドリックは嬉しそうに目を輝かせた。
「私はララさんをいじめたりしていないわ」
「そうですか!やはり、そうでしたか!」
「当たり前でしょ」
「わかってはいたのですが、レティシアの口から直接聞きたかったのです」
さっきまでの怒りは何処へやら、セドリックは満足気にうんうんと頷いている。
「な、何を言っているんですか?セドリック様」
そんな私達のやり取りに、我に返ったララが口を挟んだ。
私との楽しい会話を邪魔されたセドリックはまたも不機嫌そうに眉間のシワを深く刻む。
「うるさい!ララ、お前の狙いはわかっているんだからな」
「ね、狙い?」
「お前もレティシアの犬になりたいんだろう?」
「はあ?」
全くもって意味がわからないと、ララの表情が物語っている。
「お前と初めて会った時、お前はレティシアを見て『どうしてあんな格好してるのよ』と呟いた後、ずっとレティシアのことを調べ回っていたじゃないか」
ララの顔色が悪い。
どうやらララは私の与り知らぬところで、私のことを調べていたらしい。
(あら?私のこの姿に疑問を持つということは……もしかして、ララも転生者なのかしら?)
「それからはレティシアの婚約者である僕に何度も接触して、レティシアからこんな風にいじめられた、あんな風にいじめられたと僕にマウントを取る日々……。さすがの僕も気付くよ。ああ、この女は僕を押し退けてレティシアの犬になりたいんだな、って」
セドリックのドヤ顔と確信に満ちた台詞に、ララは白目を剝いている。
「そんなはずないじゃない!」
今度はララが怒りに任せて叫んだ。
するとそこに、攻略対象者の一人、深緑の髪にメガネの男が口を挟む。
「ララはレティシアから様々な嫌がらせを受けて傷付いていたのです。それなのにレティシアを慕うはずがないでしょう?」
至極真っ当な意見なのだが、それをセドリックは鼻で笑った。
「その嫌がらせが本当にあったことならな」
「どういうことです?」
「この女が言っていたレティシアからの嫌がらせを調べたら、そのほとんどが自作自演だということがわかった。まあ、中には本当に嫌がらせをされたこともあったみたいだが、それはレティシアじゃない他の生徒がやったものだ」
「なっ!?」
メガネは驚いて目を見開いている。
「そ、そんなの嘘よ!」
「嘘じゃないさ。ずっとお前のことを側で見張っていたんだからな。すでに証拠も揃えて学園長に提出済みだ」
「そ、そんな……ずっと私の側に居てくれたのは私のことが好きだからじゃ……?」
「そんなはずがないだろう?お前のことは、レティシアの犬になりたいが為に、愚かなことをする女だとしか思っていない。どうせレティシアに構われたかったのだろうが……残念だったな、レティシアが構うのはこの僕だけだ」
セドリックは自慢気な顔でそう告げる。
ララはその場にへなへなと座り込んだ。
「………」
あまりにも私だけが蚊帳の外で、ちょっとだけ面白くない。
それに、セドリックがララとのあれこれを私に隠していたという事実がさらに面白くない。
ここは少しお仕置きが必要なのかもしれない。
「あら、私は先程ララさんから、セドリックは婚約を解消したがっていると聞いたのだけれど?」
「はあ!?」
そう、急に口を挟んだ私の方向に、セドリックは首をグルッと向けて驚愕の表情をする。
「ララさんはセドリックの気持ちがわかっているそうよ?今まで気付かなくてごめんなさいね」
「何を言っているのですか!そんなものはレティシアの犬になる為の、あの女の妄言です!」
「婚約解消をするのなら、あなたとの約束ももう守らなくてもいいわよね?」
「ちょ、待って下さい!駄目です!」
セドリックの制止も聞かずに、私は結っていた三つ編みを解き、分厚いメガネを外す。
そして真っ赤な長い髪かきあげ、背すじを伸ばし、ゆっくりと微笑んでみせた。
そこには妖艶な色気をたたえた美女が現れる。
野次馬の生徒達だけではなく、攻略対象者の三人もそんな私を見て顔を赤らめている。
ララだけは驚くこともなく、恨めしそうな目でこちらを睨んでいた。
そう、ヒロインのライバルである悪役令嬢が地味であるはずがないのだ。
学園で素の姿のままでいると犬志望の輩が寄ってくるからと、セドリックに泣いて頼まれて、仕方なくあのような姿をしていただけだった。
「ああ、レティシア!その姿を見せちゃ駄目です!」
セドリックはやはり涙目のまま、取り乱している。
(ふふ、やっぱりセドリックはこの顔のほうがかわいいわね)
私は心の内で、満足気にほくそ笑んだ。
◇◇◇◇◇◇
前世での私はしがない地味なOLだったが、あまり大きな声では言えない性癖を持っていた。
しかし例え特殊な癖でも、需要があれば供給があるように、世の中はうまくできていて、それなりに気の合うパートナーを見つけては発散していた。
しかしだ、転生してきたこの世界は男尊女卑が横行し、ネットもなく娯楽も少ない。
しかも貴族令嬢だなんて、行動や出会う相手すらも制限される。
こんな世界でどうやってパートナーを見つけろというのか?
私は溜めに溜めたこのフラストレーションを発散する場の無さに絶望していた。
そんな時、親が決めた婚約者だというセドリックとの初顔合わせの場が設けられた。
初めて会った婚約者のセドリックは、簡単に言うと、私を見下す傲慢さに満ちたワガママなクソガキだった。
「おい!聞いているのか?」
クソガキ様が喚いている。
「この僕が庭園を案内してやると言っているんだ、さっさと来いっ!」
そう言うと、私の手を強い力でぐいぐい引っ張って行く。
悪役令嬢だからって、何が悲しくてこんなクソガキの相手をしなくてはならないのか……。
その時、ふと、あることを思いついた。
前世では、自身の癖をすでに理解している相手としか出会ったことがなかった。
しかしネットのないこの世界でそのような相手と出会うのは至難の技のように思える。
だったら、私好みの癖を持つように育ててみるのはどうだろうか?
私は、私の手を無理矢理引っ張りながら庭園の奥へと向かう婚約者の横顔をじっと見つめた。
そして庭園の奥、二人きりになったことを確認してから、私はセドリックに上下関係をしっかりと叩き込んだ。
まさか見下していた婚約者からこんな仕打ちを受けるとは夢にも思わなかったのだろう、セドリックは恐怖と屈辱で涙と鼻水まみれになっていた。
「うふふ、先程の威張り散らしていたあなたより、今の無様なあなたのほうがとっても素敵だわ」
「ば、馬鹿にするな!」
「あら、馬鹿になんてしていないわ。本当に今のあなたのほうが私好みでかわいいもの」
「なっ………」
公爵家の嫡男として厳しく育てられた反動なのか、それとも元々素質があったのか、はたまた私の調きょ……もとい、教育が良かったのか、それから何年もかけてセドリックは私好みの立派な犬になっていった。
◇◇◇◇◇◇
「ララさんとのことを私に隠していた罰よ。全てを飼い主に曝け出さない犬なんていらないわ」
「ち、違うんです!ララに興味を持って欲しくなかっただけで……」
そう言ってセドリックはしゅんと項垂れている。
そんな私達の楽しい会話に、今度はオレンジの髪のかわいい攻略対象者が口を挟んだ。
「ねぇ?本当に君がララに嫌がらせをしたんじゃないの?」
どうやら悪役令嬢らしくなった今の私を見て、また不安になったようだ。
「ええ、そんなことはしていないわ」
「でも……」
「だって私、ララさんは好みのタイプじゃないもの」
「………」
そうはっきりと告げる。
可憐で儚げなララのような人はあまり好みではない。
「そうね、ララさんなんかよりも……」
私は攻略対象者の一人、藍色の短く刈り上げた髪の筋骨隆々な男子生徒に目を留める。
そして、上から下までジットリとその体躯を視線で舐め回す。
(こんないい筋肉の男が四つん這いになる姿もなかなか素敵よね……)
私の視線の意味に気付いた筋肉男が顔を真っ赤にした。
その様子に気付いたセドリックが、敵意を剥き出しにする。
「レティシア!駄目です!こっちを見て下さい」
セドリックが私の前に立ち、筋肉への視線を遮った。
どんな色の首輪が似合うかまで考えていたのに……。
「そうだ、レティシア。この後は久し振りに我が家に寄って下さい。庭師が花を植え替えたので、一緒に庭園を散歩しましょう」
「でも今日はリードを持って来ていないわよ?」
「大丈夫ですよ。ちゃんと僕が自分で用意してありますから」
「あら、そんなに一緒にお散歩したかったの?ふふっ、かわいいわ」
私がセドリックの頭を撫でると、彼はうっとりと目を細めた。
そんな私達をドン引きしたように見つめる生徒達。
しかし、私は見逃さなかった。
そんな生徒達の中に、私達のやり取りを熱の籠もった目で見つめる視線がいくつかあることを。
(素質がありそうな子がこの学園にも居るのね)
てっきり貴族には自分のような性質の人間はいないのだと思っていた。
だから断罪イベントで平民になったほうが、自由にパートナーを探しやすいのではと考えていたのだが……。
(よくよく考えてみたら、ゲームとはいえ、貴族だろうが平民だろうが中身は同じ人間なのよね)
身分という皮を剥いでしまえば、皆、何かしらの欲望を抱えたただの動物だ。
(さっきのアレも、結局断罪イベントじゃなかったのよね?やっぱり卒業パーティが断罪イベント本番なのかしら?)
前世の妹から聞いた話では、断罪イベントは卒業パーティで行われていることが多かった。
つまり断罪まであと一年以上は猶予がある。
それまではこの学園で色々楽しむのもアリなのかもしれない。
そんなことを考えていると、やけに勘のいい愛犬が自分を構えとキャンキャンと吠えてくる。
私は彼の頭を再び撫で、前世では叶えられなかった夢の多頭飼いに向けて歩みだした。
ふと思いついて、一気に書き上げてしまいました。
※読んでいただいた皆さまのおかげでコミカライズ化が決定いたしました!
ありがとうございます!