表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/28

第十八話 続・初めてのダンジョン探索③

「了解じゃ!」


 と、フレイに続いて部屋へと入ってくるカルラ。

 フレイは彼女の安全を確保しつつ、宝箱へと近づく。

 そして――


 フレイは決して油断せず、宝箱を蹴り開ける。


 部屋の魔法陣。

 トラップ……などなど、あらゆるものの起動は感知できない。

 となれば、あと確認するべきは一つだけ。


「フレイ! 宝箱の中はなんじゃ!? 早く見たいのじゃ!」


 と、言ってくるカルラ。

 フレイはそんな彼女に頷いた後、宝箱の中身を取り出す。


「なんじゃそれ? ただの紙じゃ!」


 と、そんなカルラの言う通り。

 宝箱の中身は古ぼけた巻物――しかし、これはただの巻物ではない。

 フレイはそんなことを考えたのち、カルラへと言う。


「これはスキルを覚えられるんだよ――もちろん、適正がある人以外が読んでも、何も覚えられないけどね」


「くくくっ! そんなものがあるとはの……我、最初からほぼ全てのスキルを覚えていたから、そんなものの存在知らなかったのじゃ――まぁ、今は全スキル喪失しとるがの」


「まぁ、お互い固有スキル以外剥奪されてるから、それは仕方ないでしょ」


「ふむ、過ぎたことはもういいのじゃ! それで、その紙に書かれたスキルはなんなのじゃ!?」


 と、狐耳をぶんぶんカルラ。

 きっと、相当楽しみに違いない。

 故に、フレイは巻物を確認した後、カルラへと言う。


「これは魔法 《エンチャント・サンダー》だね」


「なーんじゃ、魔法とかクソなのじゃ! 我に使えないスキルとか、マジもののクソ外れスキルなーのじゃ」


「カルラさ……仮にも魔法メインで魔王として君臨してたのに、すごい手のひら返しだね」


「うっさいのじゃ! とにかく我、そのスキルいらん! フレイにやるから、さっさと覚えればいいのじゃ!」


「はいはい、じゃあお言葉に甘えて」


 と、フレイは巻物へと目を通していくのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ