表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/28

第十七話 続・初めてのダンジョン探索②

 フレイは短剣を抜き放ち、全力で壁へと攻撃を加える。

 同時、砂埃をあげながら崩れ落ちる壁。

 そして、その向こうに現れたのは――。


「隠し部屋じゃ!」


 と、言ってくるカルラ。

 彼女はフレイの袖をくいくい、彼へと言葉を続けてくる。


「フレイよフレイ! あそこを見るのじゃ! 宝箱じゃ! 宝箱があるのじゃ! 早く中に入るのじゃ!」


「ちょっと待って、カルラ。確認できる限りは、この場所から確認したいから」


 と、フレイは壁の破片を拾う。

 そして――。


 破片を全力で宝箱へと投げつける。


 …………。

 ………………。

 ……………………。


(宝箱に破片が直撃したけど、宝箱とその周囲に反応はなしか)


 少なくとも。

 これで宝箱が擬態した魔物――ミミックの可能性。

 宝箱に触れた途端、トラップが発動する可能性。


 それら二つは排除していいに違いない。

 もっとも。


(僕が一番懸念しているトラップ部屋の可能性は、まだ捨てきれない)


 部屋に入ったら、魔法陣が起動。

 大量の魔物が召喚される……なんて可能性もありえる。


(まぁさっきも考えたけど、そうなったら《滅界》を使えばいい)


 などなど。

 フレイが考えたその時。


「ムぅ~! フレイよ、我は早く宝箱を手に入れたいのじゃ!」


 と、いい加減焦れたに違いないカルラ。

 フレイはそんな彼女へと言う。


「僕が先行するから、続けて入ってきて――転移トラップとかしかけられてたら嫌だから、あんまり僕から離れないでね」


「了解じゃ!」


 と、そんなカルラの声。

 フレイはそれを聞いた後、ゆっくりと部屋の中へと入っていくのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ