第十章 狐とスライム③
あれから数時間後。
カルラは結構な数のスライムを倒した。
「くははははははっ! どうじゃ、フレイ! レベル5じゃ! 我、頑張ったのじゃ!」
ぴょこぴょこ跳ねまわるカルラ。
彼女はフレイの方へ寄って来ると、彼へと言葉を続けてくる。
「さぁ、フレイよ! どうじゃどうじゃ? どうなのじゃ?」
「はいはい、すごいし偉いよ」
「うむうむ! もっと頭を撫でてもよいのじゃぞ!」
と、ホッコリ嬉しそうな様子のカルラ。
このくらいで喜んでくれるのなら、いくらでも撫でてもいい。
カルラはかなりプライドが高い方だ。
きっと普段、誰からのいう事も聞きたくないタイプに違いない。
けれど。
(カルラは僕の言う通りに、スライムと頑張って戦い続けてくれた)
地道なレベル上げなど、一番嫌いそうにもかかわらずだ。
本当に今日のカルラは偉い。
まぁ、ある意味カルラはそれだけ本気ということだ。
どんなに嫌なことでも、頑張って実践。
一刻も早く強くなり。
フレイと共に、世界を消滅させようとしてくれている。
改めて思う。
カルラは心の底から信頼できると。
と、フレイがそんな事を考えたその時。
「ん、何か聞こえるのじゃ!」
と、狐耳をぴこぴこカルラ。
彼女はそのまま、フレイへと言葉を続けてくるのだった。
「車輪の音……馬車、きっと荷馬車じゃ!」
さて……いつも言ってることなのですが
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