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僕の生き方

作者: YY

僕はどこで間違ったらのだろうか。

いや、そもそも間違っているのだろうか。

小学5年生になり身体が大人へと変化していく。

みんなと何かが違う…


「性同一性障害」


その言葉、意味を知ったのは僕が5年生の時だった。

周りの友達と違うことに気付いた。

でも、誰にも話すことはできなかった。


周りに気付かれないよう中学から女友達を作り一緒に過ごしてきたが、やっぱり何か違う。


高校生になり、僕は自分の身体への嫌悪感が大きくなった。これ以上は限界だ。


死にたい…


誰にも言えず、1人悩み苦しみいつしか

そんな思いが強くなった。

そんな時同じ悩みを持つ生徒が僕に気付いた。

色々話しているうちに僕が必死に閉じ込めていた殻が破れたのだ。


親に話す決意をし、泣きながらカミングアウトしたが僕の父親は昔の男。頭が硬い。昭和の侍。

父なりのプライドもあったと思う。


携帯も取られ、保険も外され

縁を切られてしまった。


元々僕は父を嫌っていたのではっきり言って清々していた。


高校も自分のお金で通うこととはできないので中退し、毎日朝までバイト…1人で生きる。そう決め全てを捨てた。


それからはとにかく僕がありのままの僕で生きていくために、バイトでお金を貯め、診断書をとり、ホルモン治療、乳腺摘出、卵子卵巣摘出を何百万もかけて行い僕は20歳でやっと戸籍上男性になることができた。


今では社会で男として生活している。

それでも、悩みはまだまだ減らないもので、子供が欲しいからと彼女に振られたりで散々だった。


この先僕と同じ悩みを持つ人たちが生きやすい世界になっていくのか、なりつつあるが僕らの悩みは尽きない。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 何だかんだ言いながら非常に前向きな気がするところ。 [気になる点] どうなったら悩みは尽きてくれるのか。 [一言] 母親の存在はどこへいったのか。
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