仄暗い
暗い。
こんなにも暗い。
黒くて、塗りつぶす事よりも丁寧に、まるで排水溝に流れていく黒色に染まった色水の如く渦巻き、ブラックホールの入り口みたいに吸い込まれていく。
何もない。
冷たくもなければ、怖くもない。
考えれる事なんかなくて、どこかに流されていくだけ。
どこ吹く風は果てしなく、広い宇宙へと広がっているようだった。
だが、視線が痛い。
無気力ではないが、どうしてもやっていられない。
なんだか、何もかもが思い出せない。
何がしたかったのか、分からない。
そんな時、暗闇の奥底に骨の山が見えた。