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漢詩

韮山反射爐

作者: 鱈井 元衡

●○○●●○◎

建時熔鐵力無雙

●●○○●●◎

託意先人願富邦

●●○○○●●

可愧今觀其屹立

●○○●●○◎

不懷年月刻方龐


七言絶句、平起式

押韻――雙、邦、龐(上平3江)


()ちし(とき)(くろがね)()かすこと (ちから)無双(むさう)なり

()(たく)して先人(せんぢん) (くに)()ましめんと(ねが)

()づべきなり (いま)()屹立(きつりつ)せるを()

年月(ねんげつ)方龐(はうはう)(きざ)まれたるを(おも)はざるは


 以前兄と伊豆に旅行に行き、下田や熱海あたりを遊んだのだが、そのついでに韮山反射炉を訪ねたのだった。明治時代、国家が産業を育成するために最新の技術を駆使して造り上げた、遺すべき遺産だ。僕は炉のすぐ近くに寄って写真を撮ったりした。

 しかし、驚くべきことに、僕にはこれが昔実際に稼働していて、働く人があたりに存在していたのだ、というような感慨が湧いてこなかったのである。多分、僕には想像力というものが欠けているのかもしれないな。歴史への感性がとぼしいのだろうか?

 その時代に生きてみなければ分からないことの方がきっと多いのだろう。結局、過去というものはしぼりかす程度にしか明らかにすることができないものなのだから。

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