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82A列車 九州初の新幹線

 9時29分。「さくら543号」博多(はかた)到着。反対側のホームには3分前に博多(はかた)に到着した「ひかり441号」が止まっている。

 博多(はかた)から熊本(くまもと)に行く列車は「つばめ319号」である。「つばめ号」に充当される列車は800系新幹線である。2003年に九州新幹線(きゅうしゅうしんかんせん)が部分開業した際に投入された新型車両である。

「考えてみれば800系に乗るのは初めてなんだよなぁ・・・。」

11番線に止まっている6両編成の短い新幹線を見る。1号車の車内には700系「RailStar」やN700系7000番台・8000番台の指定席と同じような2&2のシートが並ぶ。しかし、1号車は自由席である。九州新幹線(きゅうしゅうしんかんせん)の利用者数に見合った内装と言える。

 車内に入ると2&2シートが並ぶ。背面にはテーブルはなく、木が遣われている。椅子の見た目はかなり堅そうな気がする。シートに座ってみてもあんまり柔らかくはない。今回取っているのは4号車指定席17番D席。後ろには気の小さいテーブルが付いている。申し訳程度の大きさであるから携帯とかをおいておくにはいい幅という感じだ。僕は椅子を回転させる。スマホをそのテーブルに置き、GPSのスピードメーターアプリを起動する。これで時速何キロになるのだろうか・・・。

 次に窓周りを見てみる。

(確かに700系だな・・・。)

窓まわりや荷物棚の下のデザインは700系譲りだ。窓の大きさ、エアコンの吹き出し口の形状は全く変わらない。

 9時40分。「つばめ319号」博多(はかた)出発。「まいづる」以来の逆向きでの移動だ。

 800系はあんまりスピードを上げていかない。時速120キロ程度で進んでいく。スピードを上げるのは博多(はかた)総合車両所を通り過ぎてからだ。

 あまりスピードを上げないまま新鳥栖(しんとす)に停車。短い停車の後、新鳥栖(しんとす)を出発する。

「まもなく、久留米(くるめ)です。鹿児島線はお乗り換えです。」

出発してすぐに到着アナウンスが流れ始める。九州新幹線(きゅうしゅうしんかんせん)新鳥栖(しんとす)久留米(くるめ)間は7.1キロしか離れていない。東京(とうきょう)上野(うえの)間、東京(とうきょう)品川(しながわ)間に次いで短い区間であり、200キロ以上のスピードで走れる場所では一番短いところとなっている。160キロぐらいまで加速すると減速が始まった。

 この区間でも160キロ出すんだな。

 筑後船小屋(ちくごふなごや)新玉名(しんたまな)新大牟田(しんおおむた)と各駅に停車。熊本(くまもと)には10時30分定刻で到着。最初に乗った「みずほ601号」よりも1時間28分遅い到着も予定通りであった。


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