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【エピローグ】知らないおっさん助けようとしたら、異世界飛ばされちゃったんだけど!?

皆さん初めまして、将を極めた(まさをきわめたおとこ)です。

今回の小説、わたくし初の異世界ものです。

不定期での連載となりますので、暇な時に出せるだけ出していきます。

是非、よろしくお願いします。

 俺の名前は佐久間(さくま) 優斗(ゆうと)ごく一般的な19歳だ。

…………だった。と言うべきだろうか?

つい先日、通い始めたばかりの専門学校に退学届けを出し、大学進学のため浪人生となった。

親には、『お前のような親不孝者は前代未聞だ』だの『専門中退などそうそういないぞ』などと散々に言われた。


「そのくらい自分でもわかてるっつーの……」


そう呟きながら俺は、予備校の体験授業を受けるため、朝のまだ寒さの残る静かな道を1人で歩いていた。

その時だった目の前がまばゆく光り輝き、とっさに腕を目の前に掲げ目を閉じた。


「…………ッくっ!まぶしい!!」


2~3秒経ってやっとその光は消えた。


「いったいなんなんだ!?」


と声を発しながら目の前にある腕を恐る恐るどけると…………

そこには、朝の俺の寝ぼけた頭では到底理解できないであろう光景が広がっていた………


「………おっ……ッおいなんだよコレ?…………そうじゃない!これヤバいだろ!!」


目の前には、無数の傷と、おそらく彼のものであろう血にまみれた中年の男が倒れていたのだ………

そこでやっとのこと目の前の惨状を理解した俺は、理性を取り戻した。

そして、倒れている男の所へ向かい、声をかけた。


「おい!おっさん大丈夫か!?」


「…………………ッくはっ………」


「意識はあるみてぇだな!今救急車呼ぶから、もう少し得頑張ってくれっ!!」


そう言って、俺は急いでズボンのポケットからスマホを取り出した。

…………その瞬間、俺の腕は男の、《銀色の凝った腕輪》が着けられた、腕によって捕まれていた。


「なっ………なんだっ!?びっくりしたぁー!」


驚いた俺は、反射的に声を発した。

すると、男が答えを返してきた。


「………おい………そこのお前………」


「しゃべんなって!今、救急車呼ぶって言ってんだろーが!」


俺の心配もよそに、男は話し続ける。


「こんな傷、ほっときゃその内どうにかなるぁ」


「確かにど、う、に、か、なるだろうな!」


「いいから、話を聞け!」


「お前こそ!」と発しかけた言葉を喉の奥に押し戻して、話を聞くことにする。

『じゃないとコイツ落ち着かんだろぅし』などと考えながらも、話の続きを促してみる。


「で?あんたは俺に何を話したいんだ?」


「俺がお前に言いたいことは………いや、頼みたいことは、ただ1つだ!」


「は?頼みたい?」


次の瞬間、疑問にまみれた俺は、ひどい頭痛と、めまいに苛まれた。

その苦しみの最中、俺は、自分の腕に着けられた、さっきまで男が着けていたはずの《銀色に輝く腕輪》とさっき見た、光に自分が包まれていくのに気づいた。


そして、何よりも重要な、男の発した言葉をいくつか聞き取った。


「俺が………まっ………ろ…………」


「……世界を……救……ぅ…………」


 ………………………………………


そうして、俺は意識を手放した。


________________________________________________


目が覚めると俺は、草原に寝そべっていた。

右の腕には、全く外れる気配の無い《銀色の腕輪》。

そして、目の前には、身長180cmある俺の倍以上の背丈の燃える様に赤い毛をしたクマと、それを相手取る同い年くらいの少女が…………


「……ッ熊!?!?しかも、めっちゃでかくて赤いぞ!!」


「そして、あの()はなにもんだ!?あり得ねぇ身体能力してやがる!」


「そして、俺は一体どこにいるんだーー!?」


その答えはすぐに分かった。


「……ッ………………ッ」


少女が何かを呟くと、彼女の持っている、彼女の背丈には到底似合わないであろう大きな剣が、赤く澄んだ炎で包まれた。


「ま、ほ、う、か…??」


その情景を見て、俺は、瞬時に理解した。

『ここは異世界だ………。剣と魔法のファンタジー世界だ………。』と。


突然やってきた?というか、飛ばされた、異世界での俺の冒険が、今、幕開けようとしてるんだが…………


————————ドッ————————ゴッ————————————————ンッ


すごい音を立てながら、赤く燃える少女の剣は、真っ赤な毛を持つ巨大なクマのもとへと振り切られた。


「………やったか」


そう言いながら、彼女はこちらを振り返る。

そして、俺と彼女の目が合った。


「とりあえず、今は逃げるか!!あんなの食らったら、常人の俺なんか、即死だっ!!」


そう呟いた俺は、『今はこの場から一刻も早く逃げなくてはならない』と心の中で唱えながら、一目散に反対方向の森の中へ逃げ込んでいくのだった…………

今回は《エピローグのようなもの》ということで、あまり何かが起こるということも無かったのですが、次回から何かが起こり始めます!………たぶんw


不定期での連載となりますので、暇な時に出せるだけ出していきます。

是非、よろしくお願いします。

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