第七話 アルドバルディンの街
「なんかめっちゃカッコいい人でしたね。ゴードンさんっ‼」
「人じゃなくてドワーフな」
じいさんのとこから出て、アルドバルディンの街のメインストリートを歩いていた俺と二ムはそんな話をしていた。正直今は軽口を叩ける雰囲気じゃない。というか、腰に下げた闘剣がめっちゃ重く感じられていた。
じじい、なんであんな話したんだよ~、しかもあんな気合込めやがって~、うう……気が重い。
隣を歩く二ムが相も変わらず軽い感じなのが少しムカつくが、まあ、一緒に話を聞いてたんだから俺のこの気持ちも分かってくれてるか。
「ご主人ゴードンさんに惚れちゃったでしょ! 受けですか? 受けっすよね! ムキマッチョジジイ受け!」
「受けるかっ‼」
前言撤回、全く分かってなかったな、こいつ。
二ムは、ちぇーあー残念とか良いながら俺の腕に抱き着いてきやがるし。何をしたいんだかこいつは。
「で、ご主人これからどうするんでやんすか? ゴードンさんの奥さんにすぐに会いに行きます?」
二ムにそう言われて俺はすぐに首を横に振って答えた。
「その前に確認したいことがいくつかあるからな。まずは冒険者ギルドだ」
「ギルドっすか? 昨日クビになったばっかなのに?」
ぐっ……い、嫌なこと思い出させんじゃねえよ。
「それは関係ない。俺が知りたいのはアルベルトとセシリアの事だよ。そもそもおかしいじゃねえか、あいつらが冒険者になったのは俺と同じ一か月前だぞ? 一か月前といやあ、フィアンナの親父さんが殺されて丁度1年で、まさにアンデッドが湧き出るタイミング……だったんだが、結局お前が『死者の回廊』のアンデッドを狩りまくっちまって今年はもうほとんど残っていなかったはずなんだが、こんな時にいきなり冒険者になるか? 普通」
「でも一般の街の人は知らなかったわけじゃないですか、アンデッドのこと。アルベルトさんとセシリアさんも知らなくて……」
「知らないで冒険者になったと思うか? あの貴族様たちが」
「うーん……ないっすね、絶対」
「だろ?」
タイミング的にもそうだが、あのパーティの面子が問題だ。普通がどうかは知らんけど、セシリアのとこのエスペランサ家はこの町の領主ってくらいだから相当な権力者になるんだと思う。
そんな家のお嬢様がいくら婚約者で将来有望で実力も容姿も兼ね備えてる……いや、言っててなんかちょっとムカついてきたが、まだまだひよっ子の新米冒険者、アルベルト一人だけしか知り合いのいないパーティに入るとは思えない。普通はゴリマッチョな防弾防刃なんでもござれなSP入れて守るだろう。
そもそも魔法を使えるったって、なぜにお嬢様が冒険者になる? って話だし。
まあ、それがこの世界の常識なんだze‼ って言われちゃったら俺はもうそれまでなんだけど、それはないだろういくらなんでも。結構ガチで経験値稼ぎに走ってたしな……一緒に居たからそれは良くわかってるし。
「この時期に申し合わせたように冒険者になってガンガンレベル上げしたんだ、何かあるに決まってる」
「ご主人毎日死にそうになってましたもんね」
二ムが愉快そうにケラケラ笑った。
うるせいよ! 俺だってレベルアップしたかったんだよ!
色々俺も頑張ってたんだけどなぁ、日に日にレベル差が開いて行って、みんな余所余所しくなっていったんだよなぁ、はあ、悲しい。
そんなことを話していたら、ギルドの建物に着いた。
早速中に入って受付に座っているいつもの美人さんに声を掛ける。この人、独身なのだが、俺は知っている。毎晩のように違う男達を連れて夜の歓楽街を歩いているってことを……
たまたま出くわした時に、「こんばんわー、夜の街は危ないですから気を付けてくださいねー」とか、腕に腕章をつけて、冒険者の野郎どもと歩いてたが、あれは間違いなく18禁御用達の集団行為に違いない! このアマ、ちょっとモテるからって頭に乗りやがって、このヤリマンが‼
そもそもこいつが「『戦士』は一番モテますよ」って言いやがったんだ。でもそうじゃなかった。
だって、騎士とか魔導師とかの方が全然モテてるし!
例えば『見習い騎士』になるにはある一定の『体力』と『名声』の値が、『見習い魔法使い』になりたければある程度の『知力』と『魔力』が必要でそれになった瞬間周囲の者からは畏敬や尊敬の念を獲得出来る。
しかし戦士の場合は、必要アビリティーの値や特定スキルなどの条件は何も存在しない。つまり「戦士には誰でもなれる」のだ。
この女、俺をこんな最底辺の職業に押し込めやがって。まあ、他に選択肢は確かになかったんだが。
なにが、『私は努力している戦士の皆さんを誇らしく思いますよ』だ。簡単に手玉にとれると思うなよ! このクソビッチが!
思わず心の中で威嚇していると誰がどう聞いても可憐な声で話掛けられた。
「こんにちはモンジロウさん。今日はどのような御用ですか?」
このくそビッ……
「すいませんねぇ、ニーナさん。今日御主人虫の居所が悪いみたいでやんして。いつも夜警お疲れさんです」
「あ、ニムさんいらっしゃい! 夜は平気ですよ! こう見えて私、強いんですから!」
と、ニムを見ながら桃色の髪の受付嬢……ニーナは朗らかに微笑んだ。
「あんだよ、ニム」
いきなりニムに割り込まれて正直気分が悪い。
ニムは俺の耳に口を近づけて、俺にだけ聞こえる小声でささやいた。
「御主人何考えてるか、だいたい分かりやすけど、男性に人気のある良く知らない女性のこと、ビッチだとかヤリマンとか思うのやめた方が良いっすよ」
めっちゃ図星なんだが……
「う、うるせいよ。お、おおお思ってねえーし」
二ムが腰を屈めて微笑みながら、下から見上げてくる。
「ま、そんなとこも可愛いいんすけどね」
「うふふ……お二人は本当に仲良くてお似合いですね。羨ましいです。なんか妬けちゃいますね」
「え?」
い、今なんつった?
『羨ましい』……じゃなくて、『妬けちゃうな』!?
妬けちゃう……妬けちゃうってことは嫉妬……そう嫉妬だよな。ふひ……ま、まじか! 俺をニムに取られると思ってそんな可愛い反応しちゃってんのか……いやぁ、参ったなあ……あは、あははは
「ご主人、ワッチはいいんすけどね、ご主人のその単純なとこ、いつかチョロすぎで美人局にでもひっかかるんじゃないか本当に心配っすよ」
二ムの奴が珍しく呆れた顔になってるし。
なんか俺おかしかったか? 良く分からんが!
「えーと、ニーナさん。今日は君に逢いに……いてててて、痛ぇよ二ム、尻をつねるな、あにすんだ?」
「ご主人話進まないっすから、その辺にしておいてくださいよ」
「わかった、わぁったから‼」
二ムに捻り上げられて尻がめちゃくちゃ痛い。こいつ手加減なしか‼ いや、肉が千切れてないから十分手加減か。
「あはは……なんか急に機嫌良くなられましたねモンジロウさん。えと、それでどんなご用事でしょう?」
と、受付のニーナが引きつった笑いを浮かべている。
まあ、当然だわな。目の前で漫才みたいなことやってんだからな。このまま嫌われるのだけは勘弁だ。
「今日来たのは、アルベルトとセシリアのことで知っていることを聞きたくて来たんだが……今日はあいつら何してるか知ってるかい?」
「え? アルベルトさん達のことですか? それなら一緒のパーティだったモンジロウさんの方が詳しいのでは……」
「あ、ご主人人付き合い超苦手なもんで、多分普通の会話してないはずなんで、ニーナさんの知ってる範囲で教えてください」
「はあ……」
ちょっと何言っちゃってんの!? 二ムさん‼ それじゃ俺が対人スキル難ありみたいな感じになっちゃうでしょ!? 全然間違ってないんだけども!
ニーナさんに何か可哀そうなモノでも見るような目で見られたんだけど、もうどうでもいいや。
とりあえず色々教えてもらった。
教えてはもらったのだが、取り立てて有益と思える新しい情報は特になかった。
奴の家が古くからセシリアのエスペランサ家と仲が良くて、幼い頃から二人は婚約していたってことくらいか。
フィアンナのことについてはニーナさんは殆ど知らなかった。俺と同様でなかなか有望なスキルを持った新人冒険者ってことで、アルベルト達に紹介したらしい。
つまり、俺をアルベルト達のパーティに推薦してくれたのもニーナさんだったのか……。ありがたかったけど、ニーナさんの顔を潰しちまったみたいで本当に申し訳ない。こんな経験値しか上がらない奴で本当にごめんね。
領主のスルカンの事も聞いてみたけど、当たり障りのないことしか言わなかった。当然だよな。その娘は自分のとこの冒険者で、ギルドだってこの領に属してるわけだしな。
ただ、そんなに愛着がある感じでもなかったな。良くも悪くもただの領主ってことか。
最後に今日のアルベルト達の動向を聞いてみたら、今日は3人で東の森に魔法薬の原料の採取に向かったそうだ。
ここまで聞いてニーナさんにお礼を言って、今度デートの約束を……取り付ける前に二ムに引きずられてギルドを後にした。
「よし! じゃあ、次はスルカンの館に行ってみようぜ」
「はあ、ご主人切り替え早いっすね」
「何言ってんだ? ニーナさんが俺にホの字なのは分かったんだ。そうとなれば俺はどーんと構えてればいいってことじゃないか?」
「うん、それでいいならいいっすよ! じゃあ行きましょう」
「おう」
二ムを引き連れて今度は街の北の一角にある領主スルカン・エスペランサの家に行く。行ったのだが、当然のように追い払われた。
「なんだよあの熊みてえな門番は! もう怖くて声かけられねえよ!」
「怖かったすか? 普段は優しいおじさんなんすけどね」
そうか? 身長は2mくらいあったし手に三又の鉾を持ってたし、完全に殺す勢いで俺のこと睨んでたんだが……
「そういえば、この前ワッチ、あのおじさんにプロポ―ズされやした」
「は? お、おおおお前……ぷ、プロポーズ? ま、マジか?」
「ん? んふふふふ……気になるっすか~? はあ~、どっかの誰かさんが相手してくれないんで、身体が火照って火照って……」
「バッ……バカ言ってんじゃねえよ! 機械のお前の身体が火照るわけねえだろうが!」
「火照るっすよ? えーと具体的に言うとリアクター全開で250℃くらいまで上がりやす!」
「物理的にじゃねえか!」
「ふふ……焦ったご主人超可愛いっすね」
「あ、あ、焦ってねえし! 全然平気だし!」
「まあ、そういうことにしておいてあげますよ」
言いながらまた二ムが抱き着いてきてるんだが、視線を感じてハッと顔を上げると、さっきの三又の鉾巨人が、鬼の形相で睨んで来てるし。
こりゃもう逃げるしかねえじゃねえか。
俺達はなんの情報もなしに、スルカン館を後にした。
次はどこにいくんすか?
と、二ムに聞かれ、俺は方々を歩き回った。
教会、市場、広場……人が集まるところはかなり周った。そして、色々なところへ行ってみて分かったこと。それは……
「やあ、に、二ムさん。今日もお美しい」
「二ムさん、今日こそは僕と一緒に……」
「もう二ムさんなしの人生なんて僕には考えられません……」
「二ムさん……」
「二ム……」
「ええい! なんなんだ‼ なんでお前はそんなにモテモテなんだよ!」
「そりゃ、ワッチが可愛いからじゃないっすかね? 可愛いっすよね?」
と、二ムが桃色のブリオーの裾をひょいと摘まんでくるりと一回転してみせた。当然ふわりと膨らんだその裾からは二ムの生足が見えるわけで……
「「「「「「「「おおおおおおっ!」」」」」」」」
一斉に上がる周囲の男どもの歓喜の声。
「だからうるせいよ! お前ら! 二ムもいい加減にしやがれ!」
「あ、はい。すいやせん。えへへ」
何を嬉しそうにしてんだか、こいつは。
とにかくだ、二ムが人気なのはさておいて、色々なことがはっきりした。
まず、街の人は毎年アンデッドが湧いていたという事実は本当に知らなかった。というか、去年から発生し始めたと誰もが思っていた。
そして、領主スルカンについてだが、やはりというか、評判がすこぶる悪い。
どうもスルカンになってから納税額が増えたようでみんな口々に不満を漏らしていた。表向きはアンデッドの駆除費用として徴収しているようだが、みんなそれを信じてはいないな。スルカンと懇意にしている業者がどんどん金持ちになっていく様を見ているし、実際に増額した分の金は懐に入ってしまっているのだろうとみんな考えていた。
それと、娘のセシリアについてだが、スルカンの評判とは真逆に、住民思いの本当に良い娘だと悪口を言う人間は一人もいなかった。それはアルベルトについても同じ。
アルベルトとセシリアが冒険者になった理由は街の人も良く分かっていないようだが、少なくとも悪い人間だとは思われていないようだ。
俺は公園のベンチに二ムと並んで座ってこれまで聞いてきたことを整理していた。
「……ま、こんなとこか……。じいさんみたいな具体的な話は聞けなかったが、フィアンナの話の裏はほぼとれたって感じだな」
「これで大手を振ってフィアンナさんを口説けますね!」
「い、いや、口説かねえから。そんな節操なしじゃないから、俺は!」
うん、今の俺にはニーナさんがいるし!
いや……あれ? そういや俺は心に決めたアンジュちゃんという純朴な子が……、
いやいや、フィアンナは俺に好意があって、あんなに擁護してくれたんだ、そうだ、そうなんだから、やっぱりフィアンナを口説いた方が……
うがぁーーーーー! ど、どうしたらいいんだぁーーー‼
そんな慌てる俺を楽しそうに眺める二ムさん。いったい俺をなんだと思ってやがるんだよ。
こいつ本当に性悪だ。
と、とにかく今大事なのは今回の依頼の件だ。俺は居住まいを正して口を開いた。
「ライアン氏が死んで後釜に収まったスルカンが甘い汁を吸いまくっているらしい以上、スルカンは限りなくクロに近いとは俺は思ってる」
「じゃあ、グーでパンで!」
「だからなんでお前はすぐに拳を握り込むんだよ、脳筋か‼」
「いやだって、いろいろと面倒じゃないっすか、考えるの」
「コンピュータにあるまじき発言してんじゃねえよ、もっと考えろよ」
全く遠慮なしに暴力振るおうとしやがって。
ただ、スルカンが怪しいってのは間違いないから、フィアンナの依頼を遂行するなら最終的には実力行使も止むを得ないのかもだが、うーむ。
俺はベンチでぐぐーっと伸びをした。
「うあーーー疲れたぜ」
「お疲れまさっす。流石にこんだけ歩けば、ご主人でも疲れやすよね」
「いや、この疲れの半分はお前が原因みたいなものだけどね」
ツッコミ疲れってマジであるのな。
そんな他愛もないことを考えつつ周りを見れば、耳の尖った色白の女の子と犬耳のついた男の子が走り回って遊んでいた。
それにその周囲を見れば、母親だろうか……やはり同じような容姿の人達がお喋りをしていた。他にも、ゴードンじいさんのような背の低い小人もいれば、ちょっと外見は人間離れしているけど、緑の鱗をまるで刺青の様に全身に走らせた人もいて、普通に歩いている。あれは、竜人という種族の人らしい。
「なあ、二ム。あんま気にしてなかったけど、この街って人間以外の種族の人も結構多いんだな」
「ですねえ、それに凄く平和ですし。街の外にはモンスターいますけどね、ここにいる限りはそうでもないですし。それに、この国って今は隣国の『ギード公国』と戦争してるらしいのですけど、この街には全く影響ないですもんね」
「え? そ、そうなのか? 知らなかった」
「まあ、戦争って言っても、もう100年くらいやってるらしいですし、農閑期にお百姓さん総出で戦争に行ってるって感じらしいので、がっついた戦争にはなってないみたいですけどね」
「そんな、出稼ぎみたいな戦争あるのかよ……それにびっくりだよ」
いやはや戦争なんて言うからどんなもんかと思えば、そんなに怖い感じの奴じゃなくて良かったよ。とはいえ、やっぱり戦うんだろうから死んじゃうやつもいるんだろうし……いやいややっぱり戦争はだめよ、絶対に。
とくに、こんな平和な様子の街が戦禍に塗れるなんて本当にダメだよな。
二ムを見れば、寄ってきた子供たちと手遊びをして遊んでいる。
アルプス一万尺みたいなことをしてるけど、ムキになってスピードガンガン上げてんじゃねえよ。見ろ! 子供らがめっちゃ喜んじまったじゃねえか。
俺は木陰のベンチで心地よかったこともあり、久々にのんびりした気分だったもんで、腰のポーチに入れてある一冊の古い本を取り出してペラペラとそのページを開いて読んだ。
そう言えば日本に居た頃も良くこうやって公園のベンチで読書したなー、とか、そんな懐かしいことを思い出しつつ、仕事なくて暇だったもんなーと、同時に鬱に沈んだ。
暫くして、ぱらぱらと子供たちが母親に手を引かれて帰っていくのを見送ってから、俺は本を閉じて立ち上がった。
「さあて、いくぞ、二ム」
「ふふ……ありがとうございます、ご主人。子供たちが帰るのを待っててくれるなんてホントに優しいっすねー」
「ば……バカ、そんなんじゃねえよ。ちょっと疲れて休んでただけだよ」
「はいはい、それでいいっすよー、ご主人、ふふふ」
またもや抱き着いて来る二ムから離れようと力を入れながら、俺は次の行先を告げる。
「じゃあ、次は『死者の回廊』へ行くぞ。あそこがとにかく現場だからな。正直めちゃくちゃ行きたくねえけども」
もうあそこはトラウマ以外の何物でもない。
地面からぼこぼこと骸骨どもが湧き出たかと思うと、俺に向かってその空っぽの口を開けてきやがるし。ほんと、もう怖すぎるから。
でも、現場の確認はしなくてはならない。
アンデッドが湧き出る仕組みも出来たら解明せんといけねえしな。
覚悟を決め、そして歩き出そうとした時、隣の二ムが急に顔を近づけてきた。
また悪戯かと身を捩った俺だが、二ムは小声で囁いてきた。
「ご主人、武器を持った連中が近寄ってきてやすよ」
「え?」
鋭い眼光で後方へ視線を向けた二ム。
俺は慌てて腰のホルダーに刺してある闘剣に手を伸ばすも、二ムがその手を抑えて、自分の腰へと俺の手をまわさせた。
どうやら、敵に何も気が付かない振りをしたまま気取られないようにやり過ごそうとしているってことか。そりゃそうだよな、敵の戦力は未知数だしな……かと思っていたら……
「ご、ご主人……その腰にまわした手で……そのままワッチのお尻揉みしだいてくれたら、超嬉しいっす‼」
いつでもブレないね、二ムさん。