23/118
プロローグ 娼婦(あらすじのみ)
※この回は性的描写があったため、あらすじのみに変更いたしました。
とある街道町の娼館に『ヴィエッタ』という名の一人の美しい奴隷娼婦が居た。
彼女は日々、主である娼館の女主人の命令の元にたくさんの男性客の相手をし続けてきた。彼女の魅力に男たちは骨抜きになり、多くの客が彼女を求めた。
彼女人気はこの街だけに留まらず、街の外、国全体へも広まっていた。
彼女は誰もを魅了する娼婦だった。
そのような彼女は全てを諦めていた。
自分の世界はこの娼館の中だけ。
自分はもうここから出ることはかなわない。
夢も希望も潰え、男たちに喜びを与えつつも彼女は絶望していたのだった。
そして運命の日が訪れる。
女館主の命によって相手をすることになった一人の男。
普段ほとんど使われない、店一番のスイートルームへと薄い浴衣一枚で向かったヴィエッタを迎えた相手は、開口一番、彼女を痛烈に罵倒したのだった。




